マーダック
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マーダック(MARDUK)は、1991年、スウェーデンにて結成された4人組のブラックメタルバンドである。バンド名は古代バビロニアで信仰されていた神マルドゥクに由来する。
ブラックメタルのなかでも特に暴虐性を前面に押し出した「ブルータル・ブラックメタル」と呼ばれるスタイルの創始者的存在として、日本を含め各国で高い人気を誇る。なお、結成当時のメンバーで現在も残っているのはバンドリーダーであり、ギタリストのMorgan(モルガン)のみである。
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[編集] ディスコグラフィー
初期はスウェディッシュデスの影響を受けており、スラッシーな楽曲が多かったが、1996年にヴォーカリストのLegion(リージョン)が加入し、その後リリースされたHEAVEN SHALL BURN...WHEN WE GATHERDを機に音楽性が激しさを増してゆき、ブルータル・ブラックメタルの代表的バンドとなり、1999年には収録曲全てが速い曲という、PANZER DIVISION MARDUKをリリースする。また、2番目にブラックメタルとして来日を果たしたバンドでもある。(最初はイギリスのCradle of Filth)
2001年にリリースされた、LA GRANDE DANSE MACABREを最後に凄まじいブラストビートを叩き続けていた豪腕ドラマー、Fredrik Anderson(フレドリック・アンダーソン)が脱退してしまうが、Emil Dragutinovic(エミル・ドラグチノヴィック)が加入。前任のFredrikをも凌駕する速さ、切れ味を誇るドラミングでバンドに貢献した。また、この年にリリースされた8thアルバムで、WORLD FUNERALで初の日本盤デビューも果たした
2003年11月、長年ヴォーカリストを務めたLegion(リージョン)と同じく長年ベーシストを務めたB War(B・ウォー)が脱退。2004年2月に新ヴォーカリストとしてMortuus(モルトゥース)、新ベーシストとして、かつてこのバンドでギタリストを務めていたDevo(デーヴォ)が加入。同年発売された、PLAGUE ANGELはスローテンポな曲も数曲あるとはいえ、ほとんどが凄まじく速い曲であり、そのブラストビートの速さはPANZER DIVISION MARDUKをも凌駕している。なおMortuusはFuneral Mist、Triumphatorでヴォーカルを務めるArioch(アリオック)と同一人物である。
最強のラインナップと思われたMARDUKだが、2007年に発売されたROM 5:12のレコーディングを最後に超人ドラマーのEmilが脱退してしまう。彼の後任はLars(ラーズ)という人物が務めている。
[編集] メンバー
- Mortuus (Daniel Rosten) - ヴォーカル (2004-)
- Morgan Steinmeyer Håkansson - ギター (1990-)
- Magnus "Devo" Andersson - ベース (2004–)、 ギター(1992–1994)
- Lars Broddesson - ドラムス (2006-)
[編集] アルバム
- DARK ENDLESS(1st)
- THOSE OF THE UNLIGHT(2nd)
- OPUS NOCTURNE(3rd)
- HEAVEN SHALL BURN...WHEN WE GATHERD(4th)
- NIGHTWING(5th)
- PANZER DIVISION MARDUK(6th)
- LA GRANDE DANSE MACABRE(7th)
- WORLD FUNERAL(8th)
- PLAGUE ANGEL(9th)
- ROM 5:12(10th)
[編集] ミニアルバム
- FUCK ME JESUS
- GLORIFICATION
- OBEDIENCE
- HEARSE
- DEATHMARCH
- WARSCHAU
[編集] デモ
- HERE'S NO PEACE(再発版)
[編集] ライブアルバム
- LIVE IN GERMANIA
- INFERNAL ETERNAL
- WARSCHAU(ライブアルバム)
[編集] DVD
- FUNERAL MARCHES AND WARSONGS
- BLACKCROWNED
- BLOOD PUKE SALVATION