マッテルスブルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マッテルスブルク(Mattersburg)は、オーストリアの都市。ブルゲンラント州に属する。人口は約6200人(2001年)。マタースブルクやマッタースブルクとも表記する。
目次 |
[編集] 地理
ハンガリー国境に近い小さな都市。数キロ南東に国境がある。近隣の都市としては、約15キロ北西のヴィーナー・ノイシュタットが挙げられる。
[編集] 歴史
1202年、史料上マッテルスブルクが現れた。1354年に市場特権を与えられた。19世紀半ば、ヴィーナー・ノイシュタットと鉄道で結ばれた。19世紀後半にアウスグライヒを経てオーストリア・ハンガリー二重帝国が成立すると、マッテルスブルクはハンガリー王国側に属した。この時期、ハンガリー化政策が行われたため、街の名称もハンガリー風にされた(Nagymarton)。第一次世界大戦後、サンジェルマン条約とトリアノン条約によって、マッテルスブルクはオーストリアに属することが確認された。
この地域を治めていたエステルハージ家がユダヤ人に対して寛容だったこともあり、この街には大規模なユダヤ人コミュニティーが形成され、この地域における「7つのケヒッラー(ユダヤ人コミュニティー)」の1つであった。しかし、1938年にドイツがオーストリアを併合すると、この地にまでユダヤ人迫害が及び、第二次世界大戦終了時にはユダヤ人コミュニティーが壊滅へと追い込まれた。
[編集] 交通
道路網としては、S4号線とS31号線がマッテルスブルクと各地を結んでいる。また、マッテルスブルク鉄道がヴィーナー・ノイシュタットとショプロンを結んでいる。
[編集] スポーツ
オーストリア・ブンデスリーガに属しているSVマッテルスブルクが本拠地としている。現在のところブルゲンランド州で唯一オーストリア・ブンデスリーガに属しているサッカークラブ。この小さな街のサッカークラブは近年に力を伸ばし、オーストリア・ブンデスリーガの上位にも食い込むようになった。年間平均観客動員数は街の人口を超えている、ブルゲンランド州でも最も人気のあるサッカークラブである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- マッテルスブルクの公式サイト (ドイツ語)
- SVマタースブルクの公式サイト (ドイツ語)