ボバ・フェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボバ・フェット(Boba Fett)は映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物。比較的少ない登場シーンにもかかわらず、高い人気を誇るキャラクターの一人となっており、多くのスピンオフ小説やコミックにも登場する。エピソード5と6で演じているのはジェレミー・ブロック。エピソード2での少年時代はダニエル・ローガンが演じた。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
映画での最初の登場は、『帝国の逆襲』であり、ハン・ソロとミレニアム・ファルコン号を捕らえるためにダース・ヴェイダーが雇ったバウンティハンターたちの1人として登場した。彼だけが惑星ベスピンのクラウド・シティまでファルコン号を追跡することができ、それによりハン・ソロたちは捕まってしまう。ボバはジャバ・ザ・ハットからも賞金を受け取るために、ダース・ヴェイダーから報酬の一部としてカーボナイトで冷凍されたハン・ソロを貰い受けた。
『ジェダイの復讐(帰還)』でルーク・スカイウォーカーたちがハン・ソロの救出に来たとき、ボバはジャバの宮殿にいた。ボバは救出を阻止しようとしたが、ハン・ソロがボバのジェットパックを起動させてしまい、ボバはサーラックの中に飛び込んでしまった。
映画ではそれ以降の描写がないため、死亡したと思われていたが、着ていた装甲服のおかげでサーラックに消化されずにすみ、吐き出されたところを同業者であるデンガーに救われた事がスピンオフ小説などで明らかにされている。その後もボバはハン・ソロを執拗に追うが、次第に良きライバル関係になる。スピンオフ小説の設定では娘(クローンではない)がいる。
1997年の特別篇では、エピソード4に合成によって出演シーンが加えられた。
ボバは戦士としての評判は高いが悪名高いマンダロアの傭兵の装甲を着ており、彼の船は「スレーヴ・ワン(Slave I)」と呼ばれる。『クローンの攻撃』ではボバがジャンゴ・フェットの完全なクローンであることが明かされたが、ボバはジャンゴを「パパ」と呼ぶ。
[編集] トリビア
- 1978年に製作された『スター・ウォーズ ホリデー・スペシャル』というテレビドラマが実質的には初登場。このときはまだアニメシーンのみであったが、映画本編に先行して登場した初めてのキャラである。
- 『ジェダイの帰還』以降人気の出たボバに対して、ジョージ・ルーカスは「人気が出ると知ってたら、もっと(最後の場面は)カッコよくしたのに」と語っているが、「今のままでは死がわかりにくい」と改めて生存させる事は否定。しかしスピンオフ作品の設定で彼が生きていることについては、特に問題はないと発言している。
- ボバはジャンゴの純粋なクローンという設定が新三部作で明らかになったため、旧三部作DVD(デジタルリマスターバージョン)ではボバの声をジャンゴを演じたテムエラ・モリソンのものに差し替えた。
- 旧三部作でボバを演じたジェレミー・ブロックは『シスの復讐』で、ベイル・オーガナがオーダー66を逃れたヨーダとオビ=ワン・ケノービを拾い上げた「タンティヴIV」の艦長を務める「ジェレモック・コルトン」画像という役で出演している。