ホウシャガメ
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?ホウシャガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ホウシャガメ Geochelone radiata |
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種の保全状態評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Geochelone radiata (Shaw, 1802) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホウシャガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Radiated tortoise |
ホウシャガメ(放射亀、Geochelone radiata)は、動物界脊索動物門爬虫綱リクガメ科リクガメ属(ホウシャガメ属Astrochelysとする説もあり)に分類されるカメ。別名マダガスカルホシガメ。
目次 |
[編集] 分布
マダガスカル南部に自然分布。フランス(レユニオン)、モーリシャスに移入。
[編集] 形態
最大甲長40cm。オスよりメスの方が大型になる。背甲はドーム状に盛り上がる。頂甲板はない。色彩は黒く、甲板毎に入る黄褐色の放射状の模様が入ることが名前の由来。種小名radiataは「放射状の」の意。成長に伴い放射状の模様は細くなっていく。模様は個体により異なる。この模様は森林や藪地の中では保護色になると考えられている。
頭部や四肢は褐色で、頭部には黒い斑紋が入る。
以前はリクガメ属内でもヘサキリクガメと特に近縁で、他の亜属ではアルダブラゾウガメ等が含まれる亜属Dipsochelys(Aldabrachelys)に近縁とされていた。しかし最近の研究では本種はヘサキリクガメよりもクモノスガメ属に近縁であるとする説もある。
[編集] 生態
乾燥した森林に生息する。
繁殖形態は卵生で、1度に3-12個の卵を数回に分けて産む。
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。ワシントン条約付属書I類に記載されているため、商業目的の取引は禁止されている。日本国内では種の保存法により、ワシントン条約加盟前に流通した個体、もしくはそれらの繁殖個体ならば登録書付きであれば流通することもあるが価格は極めて高価。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、196頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館、2004年、78頁。
- 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド リクガメ』、誠文堂新光社、2005年、20-23頁。
- 安川雄一郎 「リクガメ属の新しい分類について」『クリーパー』第39号、クリーパー社、2007年、59-61頁。
[編集] 外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Tortoise & Freshwater Turtle Specialist Group 1996. Geochelone radiata. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.
- CITES homepage