ベネラ5号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベネラ5号 | |
---|---|
ベネラ5号 |
|
所属 | ソビエト連邦 |
国際標識番号 | 1969-001A |
状態 | 運用終了 |
目的 | 着陸 |
観測対象 | 金星 |
打上げ機 | Tyazheliy Sputnik (69-001C) |
打上げ日時 | 1969年1月5日 GMT 06:28:00 |
最接近日 | 1969年5月16日 |
本体寸法 | 3.5 × 4.0 m |
質量 | 1130 kg |
ベネラ5号(露:Венера-5)は、1969年1月5日にソビエト連邦によって打ち上げられた宇宙探査機である。
目次 |
[編集] 構造
ベネラ5号はベネラ4号同様、金星大気層に探査機を軟着陸可能な速度で降下させると言う目的で設計された。宇宙船は強度を高めた他はベネラ4号に非常に似通ったものだった。
[編集] 経過
ベネラ5号はTyazheliy Sputnik (69-001C))により金星に向かって打ち上げられた。金星に到達すると、405kgの科学観測器機を搭載した降下カプセルは軌道モジュールより切り離され、金星の表面に向かってパラシュートを開いて減速しながら降下を開始した。1969年5月16日、カプセルはパラシュートで降下中53分間にわたって金星からの大気の状態を送信し続け、その後金星の夜側、経度3°s、緯度18°eの地点に着陸した。なお探査機には国家紋章とレーニンのレリーフが刻まれたメダルも搭載されていた。
ベネラ4号からの観測結果を元にベネラ5号と6号では大気のより精密な測定をするための科学実験装置が搭載されていた。また大気の密度が非常に高い事が分かったのでパラシュートはより小さなサイズに変更された。カプセルは電力が切れる前に耐圧深度を超えて破壊された。