ブロウ・モンキーズ
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The Blow Monkeys(ブロウ・モンキーズ)は1981年にスコットランド出身のDr.Robert(本名:Bruce Robert Howard)を中心にUKにて結成されたブルーアイドソウルバンド。
このブロウ・モンキーズというユニークなバンド名は、Dr.Robertが10代を過ごしたオーストラリアのスラングで「ディジュリドゥを吹くアボリジニ」という意味に由来するという。 彼らのサウンドは80年代同時期に活躍したザ・スタイルカウンシルと比較されるように、ソウル、R&B、フィリーサウンドなどをバンドのサウンドに貪欲に取り入れている。また優雅で類稀な容姿とボーカル力を持つDr.Robertの魅力も相まってバンドは80年代後半以降特に人気を獲得していった。 最初のオリジナルアルバムは1984年に発表された「Limping For The Generation」であるが、最初のビッグヒットに至ったのは1986年発表のセカンドアルバム「Animal Magic」からのシングル「Diggin' Your Scene」(全米ビルボードチャートにて最高14位)である。「She Was Only A Grocer's Daughter」(1987年)からの「It Doesn't Have To Be This Way」は全米ではヒットには至らなかったもののUKチャートでは10位内にランクインし、また日本でもヒットした。
1990年にDr.Robertがソロに転向しブロウ・モンキーズは解散となる。ソロ転向後はブロウ・モンキーズ時代とはまったく異なる落ち着いたサウンドへとスタイルを変えた。
[編集] 備考
・ボーカルのDr.Robertが生粋のブラック・ミュージックフリーク(レコード3万枚を所有)ということもあり、1987年にあのカーティス・メイフィールドとの夢の共演を果たしている。
・「You Don't Own Me」はパトリック・スウェイジ主演のダーティ・ダンシングで起用されている。
・Ivyというバンドが「Diggin' Your Scene」を2001年発表のアルバムでカバーしている。
・1987年発表のアルバム「She Was Only A Grocer's Daughter」というタイトルは、当時のイギリスの首相であったマーガレット・サッチャーを皮肉ったものである。