ブラヴァツキー夫人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロシア神秘思想 近代 |
|
---|---|
名前: | Madame Blavatsky |
生年月日: | 1831年 |
没年月日: | 1891年5月8日(59歳) |
学派: | 神智学 |
研究分野: | オカルト |
影響を受けた人物: | クート・フーミ導師,モリヤ導師 |
影響を与えた人物: | ルドルフ・シュタイナー,クリシュナムルティ |
ブラヴァツキー夫人(マダム・ブラヴァツキー。1831年8月12日 - 1891年5月8日、本名エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー、Eelena Petrovna Blavatsky、Елена Блаватская)。姓はロシア語では女性形でブラヴァツカヤとなる。(ブラバッキーと誤表記されることも)は、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、古代エジプトの宗教をはじめ、さまざまな宗教を折衷し、20世紀最大のオカルトとまで言われる「神智学」の創唱者であるオカルティスト。
目次 |
[編集] 年譜
- 1831年ウクライナ・エカチェリノスラフ(現ドニプロペトロウシク)、父である騎兵砲撃隊長のペーター・フォン・ハーンと母は女権主義者で小説家のヘレナ・アンドレヤヴナの娘として誕生。
- 成人し世界各国を放浪し、クート・フーミ導師とモリヤ導師という「白色同胞団」(ホワイト・ブラザーフッド)に属する導師から宇宙の原理について教えを受けたと主張して、神智学を提唱。
- 1873年、アメリカ国民となる。
- 1875年11月17日、ニューヨークに「神智学協会」を創設し、神智学協会の初代会長には、ヘンリー・オルコットが就任した。
- 1879年に神智学協会の本部は、インドのアディヤールに移転した。神智学協会の機関紙として『ザ・セオソフィスト(神智学徒)』と『ルシファー』を刊行。大師(マスター)から物質化した手紙を受け取っていると主張していたが、疑問に思う人も存在し、いろいろな物議をかもしていた。
- 1884年イギリス、ロンドンに移動した。
- 1888年『秘密教義(シークレット・ドクトリン)』を執筆。
- 1889年『神智学の鍵』執筆。
晩年には秘教部門を神智学協会の中につくり、自らの神智学の教えの重要部分を神智学協会の中枢の会員に伝授した。
- 1891年5月8日死亡。
[編集] 著書
- H.P.ブラヴァツキー 『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論 上』 竜王文庫 ISBN 4897413176
- H.P.ブラヴァツキー 『神智学の鍵』 竜王文庫
- H.P.ブラヴァツキー 『沈黙の声』 竜王文庫 ISBN 4897410010
- H.P.ブラヴァツキー 『実践的オカルティズム』 竜王文庫 ISBN 4897413192
- H.P.ブラヴァツキー 『夢魔物語』 竜王文庫
- H.P.ブラヴァツキー 『インド幻想紀行 ヒンドスタンの石窟とジャングルから』 ちくま学芸文庫
[編集] 関連書
- ハワード・マーフェット 『H・P・ブラヴァツキー夫人 - 近代オカルティズムの母』 田中恵美子訳 竜王文庫ISBN 4897413087
- アン・バン・クロフト『20世紀の神秘思想家たち』 吉福伸逸訳、平河出版社
- ジャネット・オッペンハイム 『英国心霊主義の抬頭―ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史』 和田芳久訳 (いわゆるスキャンダルについて) ISBN 4875021917
- ライアン・スプレイグ・ディ・キャンプ 『プラトンのアトランティス』 小泉源太郎訳 (『秘密教理』 の出典について) ISBN 4894563657
- 大陸書房刊 『幻想大陸』 の改題再刊
- ルネ・ゲノン『世界の終末 現代世界の危機』田中義廣訳 平河出版社、1986年
- ダニエル・コーエン 『世界謎物語』 岡達子訳 (要領の良い略伝あり) ISBN 4390113402
- カート・ヴォネガット 『ヴォネガット、大いに語る』 飛田茂雄訳 (夫人側の主張のみでまとめてみたトンデモ略伝を収録) ISBN 4387840145 ISBN 4150501505
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目