フランクフルト・ムゼウム管弦楽団
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フランクフルト・ムゼウム管弦楽団(独:Frankfurter Museumsorchester,旧称Frankfurter Opernhaus- und Museumsorchester)は、ドイツ・ヘッセン州フランクフルト市にあるフランクフルト歌劇場(Oper Frankfurt)の専属オーケストラである。フランクフルト歌劇場管弦楽団、フランクフルト博物館管弦楽団と呼ばれることもある。
1792年、劇場専属の楽団として発足。 1808年、あらゆる分野における芸術の振興と育成のためにフランクフルト市民が結集、芸術愛好団体「ムゼウム(Museum)」が創立。ここでの演奏会で歌劇場の楽団が演奏し、「フランクフルト・ムゼウム管弦楽団」と名づけられた。ムゼウムは1861年以降、フランクフルト・ムゼウム協会(Frankfurter Museumsgesellschaft)となり、活動の分野を音楽に限定した。この協会が主催するムゼウム管弦楽団の演奏会は現在も継続しており、200年以上の歴史を誇る。これまでにカール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」や、リヒャルト・シュトラウス自身の指揮による交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」「英雄の生涯」などの初演も多く行ってきたほか、指揮者としてグスタフ・マーラーやヴィルヘルム・フルトヴェングラーなどを迎えたほか、ヨハネス・ブラームスとクララ・シューマンがソリストとして出演したこともある。
ムゼウムという言葉の元来の意味である「ムーサの集う処」が、協会名の起源。正に同じ起源である「博物館」という概念が存在する以前のことで、よく誤解される、博物館がこのオーケストラに関係していたという史実は無い。
初期のカペルマイスターにルイ・シュポーアがおり、音楽総監督をクレメンス・クラウス、ゲオルグ・ショルティ、ロヴロ・フォン・マタチッチ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ミヒャエル・ギーレン(歌劇場支配人も兼務)、ガリー・ベルティーニ、シルヴァン・カンブルランらが務めた。また、パウル・ヒンデミットが1915年から1923年までコンサートマスターを務めていた。
1999年から現在まではパオロ・カリニャーニが音楽総監督を務めており、2008年よりセバスティアン・ヴァイグレが音楽総監督に就任。
主なレコーディングは、ショルティ指揮でブラームスの「ドイツ・レクイエム」や、ギーレン指揮でマーラーの交響曲第8番など。