パラオの国旗
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パラオの国旗は、中央やや旗竿寄りに金黄色の円を配し、明るい青を背景としたものである。
このデザインは、1979年に国旗を決めるコンテストで優勝したJohn Blau Skebong氏(ドイツ系の姓アメリカ系の名・1947生・現Ngeremlengui州知事の実兄)によるものであり、1980年に議会で法案化、承認された。
黄金色の円は月を表し、パラオ人の機が熟し独立国となった事を表す。また、月はパラオの人々にとって収穫や自然の循環、年中行事に重要な役割を果たしている。明るい青はパラオが広大な太平洋に位置する事を表すと共に、過去の異国の統治による影からの脱出を表す[1]。
[編集] 起源に関する諸説
パラオは戦前は日本の委任統治領下にあり、長方形に円という国旗のデザインは日章旗と共通するパターンを示す。これらの経緯から、パラオの国旗は日章旗が起源であるとする説が存在する。この説では、月は日章旗の太陽と対為し友好を示すものであり、月が中心より若干左に寄っているのは旗めく時に中心に見える様に、併せて日本に対する畏敬の念の表れであるとしている[2][3][4][5]。
この説は名越二荒之助らによって主張され、一部で支持を集めている[6]。但し、パラオの公的機関がこれに準ずるコメントを出した事はなく、真相は不明である。