バルカン超特急
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バルカン超特急 The Lady Vanishes |
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監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
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製作 | エドワード・ブラック |
脚本 | シドニー・ギリアット |
出演者 | マーガレット・ロックウッド マイケル・レッドグレイヴ |
音楽 | ルイス・レヴィ |
撮影 | ジャック・コックス |
編集 | R・E・ダーリング |
公開 | 1938年12月25日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
allcinema | |
IMDb | |
『バルカン超特急』(The Lady Vanishes)は、シドニー・ギリアットの小説を元にアルフレッド・ヒッチコックが監督した、1938年作のイギリスのサスペンス映画。アメリカの富豪の娘アイリス役マーガレット・ロックウッド主演。ヒッチコックのイギリス時代の最高傑作と言われる。
[編集] あらすじ
東欧の架空の独裁国家パンドリカでの雪国観光からイギリスへの帰国途上の列車内で事件は起こる。アイリスと親交を深めていたイギリス女性ミス・フロイが、突然車中から消え、車内の人間全て(一部は面倒ごとに巻き込まれたくない理由で)初めからそんな女性は見なかったと口を揃えるが・・・
列車ごと国際スパイ陰謀の舞台となり、イギリスの間諜であったミス・フロイを救出するも、パンドリカから脱出まで苦難の連続が続く。
[編集] メモ
- 列車内外で銃撃戦も起こるなどアクション性も強く、降伏する平和主義者が撃ち殺されるなど、折りしもナチス・ドイツ台頭の時期であり政治性も強いが、ヒッチコックらしいラブ・ロマンスもあり、サスペンス以外でも楽しめる映画である。
- 消えた乗客について主人公以外の人間が「そんな人間はいなかった」と口を揃えるというプロットは『フライトプラン』にも応用されている(『フライトプラン』には『バニー・レイクは行方不明』との関連も指摘されている)。
- この作品のマクガフィン(観客の興味を引っ張るストーリー上の「謎」)に関して、ヒッチコックは「ばかばかしいものだ」と言いつつ大いに気に入っていた旨の発言をしている(ヒッチコック=トリュフォー『映画術』)。
[編集] ヒッチコックの登場シーン
1920年代 : 快楽の園 | 山鷲 | 下宿人 | ダウンヒル | リング | ふしだらな女 | 農夫の妻 | シャンパーニュ | マンクスマン | ヒッチコックのゆすり | 1930年代 : ジュノーと孔雀 | 殺人! | エルストリー・コーリング | スキン・ゲーム | メアリー | 第十七番 | リッチ・アンド・ストレンジ | ウィンナー・ワルツ | 暗殺者の家 | 三十九夜 | 間諜最後の日 | サボタージュ | 第3逃亡者 | バルカン超特急 | 巌窟の野獣 | 1940年代 : レベッカ | 海外特派員 | スミス夫妻 | 断崖 | 逃走迷路 | 疑惑の影 | 闇の逃避行 | マダガスカルの冒険 | 救命艇 | 白い恐怖 | 汚名 | パラダイン夫人の恋 | ロープ | 山羊座のもとに | 1950年代 : 舞台恐怖症 | 見知らぬ乗客 | 私は告白する | ダイヤルMを廻せ! | 裏窓 | 泥棒成金 | ハリーの災難 | 知りすぎていた男 | 間違えられた男 | めまい | 北北西に進路を取れ | 1960年代 : サイコ | 鳥 | マーニー | 引き裂かれたカーテン | トパーズ | 1970年代 : フレンジー | ファミリー・プロット