バスク州議選 (2001年)
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バスク州議選は、2001年5月13日にスペイン・バスク自治州で実施された議会選挙。バスクの独立を目指すETA擁するバスク市民党が大敗し、スペインにおけるETAによるテロ行為が深刻化したきっかけとなった選挙である。
[編集] 概要
本選挙においては統一左翼が存在感を大きくアピールし、新しく就任したリーダーのハビエル・マドラソの民族主義活動によって本来バスク市民党へと流れる票の取り込みに成功した。この結果を受けカタルーニャ州首相ジョルディ・プジョールは本選挙を「反民族主義十字軍の敗北」と題して「選挙においてバスク国民は民族主義を批判するマスコミを拒絶する立場を明確に示した事は特筆に価する。2003年のカタルーニャでの選挙においても同様の結果を期待する」とコメントした。
ETAはこの選挙結果を受け、アスナール政権に対し「平和的解決の道は閉ざされた」として2001年7月以降のテロ行為標的の拡大を宣言。自治体議員、ジャーナリストに加えて観光客へも行う事を決定し、スペイン南部におけるテロ活動が活発化している。この結果、EU内において反テロ対策高レベル委員会が設置される運びとなった。
[編集] 選挙結果
- バスク民族党・バスク連帯党:33議席(+6議席)
- 国民党:19議席(+1議席)
- バスク社会党:13議席(-1議席)
- バスク市民党:7議席(-6議席)