ハーバート・ジョージ・ブルーマー
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ハーバート・ジョージ・ブルーマー(Herbert George Blumer,1900年3月7日 - 1987年4月13日)はアメリカを代表する社会学者、社会心理学者。ミズーリ州セントルイス生まれ。その業績は大別して、集合行動論、マス・コミュニケーション論、シンボリック相互作用論、G.H.ミード解釈、社会科学方法論の5分野に分けられる。
1956年にアメリカ社会学会会長に就任。ミズーリ大学でC.エルウッドのもと修士号を得た後、シカゴ大学でR.フェアリスのもと博士号(社会学)を取得する。シカゴ大学で教鞭をとった後、W.F.オグバーン等との社会学方法論に関する論争(「数理統計vsケーススタディ」)に敗れ、カリフォルニア大学バークリー校に移ったと言われる。「社会学のシカゴ学派」(The Chicago School of Sociology)の第3世代に位置し、同期のE.C.ヒューズやL.ワース等とともに後進の指導に携わった。その弟子筋は一般に「第4世代」と呼ばれ、そのなかには、T.シブタニ、R.H.ターナー、A.L.ストラウス、H.S.ベッカー、E.ゴフマン、M.ジャノヴィッツ等がいる。日本では、船津衛がいち早く彼の理論に着目し、その紹介と検討を試みた(船津衛1976『シンボリック相互作用論』恒星社厚生閣など)。