ハナノキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?ハナノキ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Acer pycnanthum | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ハナノキ(花の木) |
ハナノキ(花の木、学名 Acer pycnanthum、シノニムA. rubrum var. pycnanthum)はカエデ科カエデ属の落葉樹。カエデの仲間である。ハナカエデとも言う。
[編集] 特徴
日本の固有種で、長野県・愛知県・岐阜県・滋賀県の四県にのみ自生する。最近では街路樹や公園などに植栽されていることも多い。
樹高は20mほど。雌雄異株。花期は、3~4月で、新芽が吹く前に赤い花を咲かせる。これが名前の由来となっている。落葉樹で秋には鮮やかに葉が紅葉または黄葉する。
国の天然記念物に指定されている他、愛知県の県木ともなっている。環境省のレッドブックでは絶滅危惧II類に指定されている。
近江国、美濃国、尾張国などではこれを栽培するものもあったが、自生種は飯沼慾斎「草木図説」、伊藤圭介「日本産物志」に、美濃、信濃国の山中にあることが記されているだけであった。久しく知られることなく、明治末年、岐阜県坂本村に自生していることが発見され、その後県内で自生しているのを発見された。滋賀県南花沢町のものが有名である。