ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド

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様々な年齢、大きさ、形状、色の銀河を含む HUDF の高精度画像。約100の最も小さい赤い銀河は、宇宙が僅か8億歳のときに存在した、光学望遠鏡で観測された銀河のうちの最も遠いいくつかである。

ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド（The Hubble Ultra Deep Field 又は HUDF）は、ハッブル宇宙望遠鏡が2003年 9月3日から2004年 1月16日にかけて蓄積したデータから合成したろ座の狭い領域の画像である。ハッブル超深宇宙（はっぶるちょうしんうちゅう）などとも呼ばれる。これはいままで可視光を用いて得られた宇宙の画像の中では最も深い（遠くの宇宙を捉えた）ものであり、時間にして130億年以上前を見ていることになる。 HUDFは約1万の銀河を含んでいる。この領域（地球から見て満月の直径の10分の1）が選ばれたのは、近傍に明るい星が少ないからである。ハッブルの画像で見られる天体の多くは地上の望遠鏡でも赤外線領域で観測することが出来る。しかしハッブルはこれらの遠方の天体を可視光で観測できる唯一の装置である。オリオン座の南西に位置する南半球の星座、ろ座の、赤経 3h 32m 40.0s、赤緯 -27° 47' 29" (J2000)の位置において、この画像は11.5平方分の領域をカバーしている^[1] 。これは1mm四方の紙を1mの位置から見た場合よりも小さく、全天の約1300万分の1である。地球の周りのハッブル軌道を400周する間に、この画像は全部で800回、100万秒の露光を要した。全露光時間はACSに対して11.3日、NICMOSに対して4.5日である。

ビッグバン理論によれば、宇宙の年齢は有限なので、非常に遠い（従って非常に若い）銀河は、現在我々が観測する年をとった銀河と異なっていることが期待される。これは実際、HUDFでも観測されている。ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールドは、初期宇宙で期待される銀河形成と、個別の研究の統合に関するより多くの証拠を示している。