ヌビア
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ヌビア (Nubia) は、エジプト南部アスワンあたりからスーダンにかけての地方。古代エジプト語のヌブ(金)から古代ギリシア・ローマ人がそう呼んだのが始まり。アラビア語ではヌーバ。ハム語族を主体とする。
もともとエジプトとヌビアはそれぞれ独立した別の国であった。ヌビアは古代から、金などの鉱物資源に恵まれ、奴隷や黄金の供給地として、エジプトにとって重要な役割を担ってきた。 現在でもヌビアの人々は、独特の文化やエキゾチックな風貌などエジプトとは異なる独自性を残している。現在は北部の一部がエジプト領、残りはスーダン共和国領である。 ヌビア遺跡群は1979年に世界文化遺産に登録された。
[編集] 歴史
- 前8世紀 - ナパタを都とする王国が成立
- 前7世紀 - 都をメロエに移して、独自の文化の発展をする
- 6~14世紀 - キリスト教王国が繁栄
- 7世紀半ば以降 - アラブ・イスラム勢力の侵攻が続く
- 19世紀以降 - エジプトのムハンマド・アリー朝下に入る
[編集] 関連項目