デキストリン
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デキストリン (dextrin) は、数個のα-グルコースがグリコシド結合によって重合した物質の総称で、かつては糊精(こせい)とも呼ばれた。食物繊維の一種であり、デンプンの加水分解により得られる。多糖に分類され、デンプンとマルトースの中間にあたる。
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[編集] 性質
構造中に多数のヒドロキシ基を持つため水溶性である。ただし、分子量の増加とともに水への溶解性は低下していく(難溶性デキストリン)。また、生体内では、アミラーゼによってマルトースに分解され、最終的にグルコースとなる。
[編集] 利用
粉状化粧品の固形化や、エキスの顆粒化、粘度の調整、皮膚への吸着剤として用いられている。人体に悪影響を与えず、さらに便秘解消やダイエットの効果もあるとされ、健康食品にも利用されている。