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ダブルクロス - Wikipedia

ダブルクロス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ダブルクロス (en:double-cross) は英語で裏切者のこと。

  1. 現代アクション型テーブルトークRPGの1つ。ここではこれを記す。
  2. 1969年4月1日から1973年3月31日まで、名古屋テレビ中京テレビが、それぞれ日本テレビ系列とNETテレビ(後のテレビ朝日)系列の両方をクロスネットしていた変則的な状態のこと。名古屋テレビがネット優先権を持っていた。中京テレビが日本テレビ系列の、名古屋テレビが NET テレビ系列のフルネット局になることで解消した。
  3. プロレス格闘技の専門雑誌kamiproを制作する編集プロダクション。
  4. 旭凛太郎によるノワール・ファンタジー・コミック『Double Cross ~裏切りの十字架~』。

ダブルクロスは、2001年ゲーム・フィールドから出版された現代アクション物のテーブルトークRPG2003年には富士見書房から改訂新版「ダブルクロス The 2nd Edition」がリリースされた。 著者は矢野俊策、 2nd Edition からはファーイースト・アミューズメント・リサーチ (F.E.A.R.) もクレジットに加わった。

目次

[編集] 概要

ゲーム・フィールド(F.E.A.R.の出版部門の会社)主催のゲーム大賞の準入選作品であるが(「ユニバーサル・ガーディアン」というタイトルで受賞)、同時に大賞を受賞した異能使いよりも先に商品化され、後に矢野はF.E.A.R.社に入社している。

レネゲイドと呼ばれる未知のウィルスの影響で、超常能力者となった主として少年少女たちが、彼らの平凡な日常を守るために非日常の力を駆使して戦うというテーマは、ティーンエイジャー向けのライトノベル作品などと相性がよく、現代物のテーブルトークRPGの良作として支持を受けている。

システム的には、守るべき日常の象徴として他者との絆を表す「ロイス」(『スーパーマン』クラーク・ケントの恋人の名前から取られている)とそれが喪失、昇華された際に強い力の源となる「タイタス」(シェイクスピアの復讐劇『タイタス・アンドロニカス』から取られている)という2つのコネクション概念によって作品テーマが表現される。 強い力を使えば使うほど、他者との絆を失えば失うほど、日常には戻り難くなる(=ゲーム的な死=キャラロスト)構造になっている。

また、ステージ制という概念を導入し、舞台設定を変化させることで、様々な物語への対応が可能である。

[編集] システム

[編集] キャラクターメイキング

プレイヤーキャラクターの創造はクラス制に属する。

ダブルクロスではプレイヤーキャラクターが使用できる超常能力の性質をシンドロームと呼ばれるカテゴリで区分けしている。筋力を強化する超常能力が使える者はキュマイラというシンドロームを持ち、肉体を変形させる超常能力が使える者はエグザイルというシンドロームを持つといった具合である。このシンドロームがいわゆるキャラクタークラスに相当することになる。

全てのプレイヤーキャラクターはこのシンドロームを二つ選ぶことで作成される。選んだシンドロームによってプレイヤーキャラクターが習得できる超常能力(エフェクト)が決定される。なお、シンドロームは同じものを二つとってもよい。そのようなキャラクターはピュアブリード(純血種)と呼ばれ、使用できる超常能力の種類が限られる代わりに強力な威力を発揮できるようになっている。また、二つ別々のシンドロームを持つキャラクターはクロスブリード(混血種)と呼ぶ。

シンドロームの詳細はシンドローム一覧を参照。

[編集] 行為判定

行為判定上方判定に属する。行為判定は以下の流れによって行われる。

  1. ゲームマスターは行為判定に必要な目標値を宣言する
  2. プレイヤーキャラクターは行為判定に使用する能力値を選ぶ。
  3. プレイヤーキャラクターは行為判定に使用する能力値の数だけの10面体ダイスを振る
  4. 振られたダイスの中からもっとも高い目の値に技能値などの修正値を足す。この値を「行為判定の達成値」と呼ぶ。
  5. 達成値が行為判定の目標値以上ならば、行為判定は成功したとみなされる。

ダイスを振ったときに出目がクリティカル値(通常は10)以上のものがあれば、クリティカル値以上の出目が出たダイスの数だけもう一度ダイスを振る。そして新しく振られたダイスの中でもっとも高い出目に10を足したものを「行為判定のダイスの出目」とみなすことができる。二回目に振られたダイスにおいて10があった場合はさらにクリティカル値以上の出目が出たダイスの数だけもう一度ダイスを振れる。これを1クリティカル値以上の出目が出なくなるまで続け、振りなおした数だけダイスの出目に10が足されていく。行為判定#無限ロールの解説も参照。

[編集] エフェクト

プレイヤーキャラクターはシンドロームごとに用意されたエフェクトと呼ばれる超常能力をレベルアップのたびにいくつか習得することができる。エフェクトはファンタジーRPGで言う魔法のようなものであり、電撃を発生させたり火球を放ったりなどもできる。

ダブルクロスではエフェクトを使用するときはマジックポイントのようななんらかにポイントを消費することはなく、エフェクトはいくらでも使うことができる。ただしエフェクトを使うたびに侵食値といわれるものが溜まっていく。これについては後述する。

エフェクトは複数のものを組み合わせて同時に使うことも可能である。ただし、エフェクトに関連する技能が同じものでないと組み合わせられない(シンドロームは別でもよい)。任意のエフェクトを組み合わせることで自分だけのオリジナル必殺技を作り出すといった演出も可能である。

[編集] 侵蝕率とロイス・タイタス

プレイヤーキャラクターが超常能力を使えるのはレネゲイドウィルスと呼ばれるものに感染しているからなのだが、このウイルスは様々な要因(シーンへの登場、ウィルスにより発揮されるエフェクトと呼ばれる特殊能力の使用等)により活性化される。これを表す数値は侵蝕値(%表記)と呼ばれる。

侵蝕値は上昇すればするほどキャラクターの能力を強化する。判定に使われるダイスの個数はが加され、エフェクトのレベルは実際の値よりも高いものとして扱われ、クリティカル値も低下していく。しかし、侵食値がゲームのクライマックス終了時に100%を超えていると、キャラクターはレネゲイドウィルスがもたらす邪悪な衝動に飲まれて暴走したとみなされ、それ以降はNPCとなってしまう(日常からの離別)。 そこで、ウィルスの活性化を押さえる要素として存在するのがロイスである。

ロイスは具体的に言うと、そのキャラクターの日常生活における他者に対する感情(愛情や友情に限らず、敵意や恐怖などのネガティブなものも含まれる)である。そして、通常の人間でなくなってしまったキャラクターを日常に引き止める絆でもある。

具体的には、クライマックスの終了後に自律判定という判定行為が行われる。 その際に、その時点で結ばれているロイスの数と同数(もしくは終了後に与えられる経験点の一部もしくは全部を放棄する事によりその2、3倍の)の10面ダイスを振ってその出目の合計を侵蝕値から差し引く事ができ、その差し引いた侵蝕値により暴走化の判定が行われる。

そのためにプレイヤーは積極的に他者との関係を結ぶ事を求められるため、戦闘だけでない多彩な物語が産み出される事が多いのが本作品の魅力の一つとなっている。

また、ロイスはその対象が失われる(死亡、離別、対象に裏切られる、または自らその感情を断ち切る等)事によりタイタスに変化する。 そしてキャラクターはタイタスを使用(昇華)することにより爆発的な攻撃の強化や自らの甦生を行うことが可能となる。 ただしロイスとタイタスは合計7つまでしか所有する事ができず、タイタスを昇華しても1セッション中は7つの枠を埋め続けるため、タイタスが増えるほど所有できるロイス上限は減少する。 これにより、現在の侵蝕値を確認しながらの緻密な計算が必要となり、安易なパワーゲームへの移行を抑止している事も本作品の評価の高さの一因になっている。

[編集] Dロイス

サプリメント「ブレイクアップ」から追加された要素。

これを取得する事により、通常の感染者とは異なる特殊なキャラクター設定と能力を得ることができる。ただし恒常的にロイスの1つとして扱われる上に自律判定のダイス数に含められないため、通常の感染者よりも日常への帰還が困難になるという欠点も併せ持つ。

[編集] 世界設定

[編集] レネゲイドウィルス

レネゲイドウィルスとは、生物に感染してその遺伝子自体を書き換え、超常的な能力を発揮させるレトロウィルスの一種である。

感染者自体は遥か古代より存在しており、神話や伝説で語られる英雄や魔法使いは実はレネゲイドウィルスにより超能力を発症させてしまった者たちであるという説もある。しかし、つい最近までは発症者の数はごく少数にすぎないものであり、それゆえにレネゲイドウィルスという存在が認知されることもなかった。しかし18年前に発生した輸送機撃墜事件により、中東某国の遺跡で発見されてアメリカ合衆国に運ばれようとしていたレネゲイドウィルスが成層圏より全世界にばら撒かれた。これにより世界中に感染者が大量に増えてしまった。感染者の総数は誰も把握できてなく相当数であると思われる。

レネゲイドウィルスは感染しただけでは人体に特に何の変化ももたらさない。しかし感染者が(事故や事件に巻き込まれるなどして)激しい心の衝動を感じたとき、その感情の爆発によりレネゲイドウィルスが活性化し、感染者はレネゲイドウィルスによが引き起こすシンドロームに発症してしまう。シンドロームに発症した者は人間を越えた能力を自在に使うことができるため、オーヴァードとも呼ばれる。

レネゲイドウィルスは人の精神に干渉する性質を持つ。レネゲイドウィルスは活性化するたびに宿主のオーヴァードに対して、オーヴァードに覚醒した瞬間の「心の衝動」を再現しようとする。これが繰り返されるうちに精神は犯され、その「心の衝動」のままに動くようになってしまう。そして湧き上がる衝動を全くコントロールできなくなったオーヴァードをジャームと呼ぶ。ジャームは破壊衝動や殺戮衝動など、自らが持つ衝動を満たすためだけに行動するようになり、人間社会への大きな脅威となる可能性を秘めている。

[編集] オーヴァードと人間社会

『ダブルクロス』の基本的な舞台となるのは現代(21世紀)にごく近い近未来の日本である。この時代の日本においては、オーヴァードの存在は世間に公表されていない。これは各国が社会の混乱を恐れたためである。10年以上に渡ってオーヴァードの秘密を隠し続けられているのは、オーヴァードの存在を監視する国際組織が存在しているからである。その組織がユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク、通称UGNである。

UGNはオーヴァードとなったものを保護し、人間社会で暮らせるようにすることを支援することを目的に設立された組織である。現在のUGNの方向性としては「オーヴァードは人間社会で能力を隠して隠れ住むしかない」というものであり、オーヴァードに覚醒したものを見つけだし、彼らに対して能力の秘匿を強制的に義務づけさせる。また、人間社会に仇なすジャームを敵対存在として排除するのもUGNの仕事でもある。UGNの活躍はオーヴァードによる人間社会の混乱を未然に防ぐことに大いに寄与しており、各国もUGNに対して秘密裏に協力している。オーヴァードに脅威を感じている各国がオーヴァード殲滅などの軍事行動を起こさないのも、UGNの活躍があってのことである。

しかし、人間を越えた能力を積極的に使って自分の望みを叶えたいと思っているオーヴァードにとっては、UGNは邪魔な存在でもある。そのようなオーヴァードたちが作り出された互助会がファルスハーツ、通称FHである。FHは世界規模のネットワークを持つ非合法組織である。FHの構成員となったものは、別の構成員の個人的な目的を叶えるために自分のオーヴァードとしての力を使うことが組織から義務づけられる。しかし、その代わりに自分の個人的な目的を叶えるためにもFHは最大限のサポートを行ってくれるのである。FHが支援してくれる「構成員の個人的な願い」は善悪を問わないうえに、UGNがジャームと見なしている者達さえもFHでは等しく仲間であると見なしているため、UGNはFHをジャームに加担するテロ組織として受け取っている。

UGNやFHはPCも所属することができる。UGNに所属したPCは自分の超常能力を忌まわしき力として半ば否定しつつも日常を守るためにその力をあえて振るう決意をした者となり、FHに所属したPCは自分の超常能力を肯定し自分の理想を叶えるためならば多少の犠牲は厭わないことを決意した者となる。

[編集] ステージ

『ダブルクロス』ではゲームの舞台となる時代や場所のセッティングをステージという言葉で呼んでいる。ゲームは基本的には上記で紹介した現代日本ステージで行うことになるが、現代日本以外のステージ(舞台)もいくつか用意されている。各ステージ専用の特殊なデータもあり、同じシンドロームのキャラクターでもどのステージ出身かで能力は大きく異なることがある。

サプリメントで紹介しているステージには以下のようなものがある。

[編集] デモンズシティ

閉鎖された現代の街を舞台にしたスクライド風のステージ。サプリメント「デモンズシティ」「アルターライン」に掲載された。

8年前に起こった事故により住人の大半がオーヴァードとなってしまった現代日本のとある街が舞台となる。外界から隔離され閉鎖された街であり、日本の中で唯一、おおっぴらにレネゲイド能力を使うことが許された街である。

[編集] 平安京物怪録

10~11世紀の平安時代を舞台に妖怪退治を行うステージ。サプリメント「アルターライン」に掲載された。

平安時代はレネゲイドウィルスの存在など明かされていない時代であり、オーヴァードの能力は陰陽術や呪術の一種として認知されており、ジャームは鬼や妖怪として認知されている。PCは魑魅魍魎が跋扈する京の都を舞台に、夜毎起こる怪異に立ち向かうこととなろ。

[編集] ロストエデン

MMORPGの世界からの脱出をテーマにした.hack風のステージ。サプリメント「アルターライン」に掲載された。

現代日本でアンダーグラウンドで流行中のファンタジーMMORPG『ダブルクロス』。そのゲームには一つの伝説があった。それは、このゲームをやってる人間の中にはゲームの中に閉じ込められて出られなくなった人がいるというものであった… ロストエデンステージではこの「ゲームに閉じ込められたゲーマー」をPCとしてファンタジー世界で冒険しつつ現実世界への帰還を目指すことになる。PCは「MMORPGをプレイしているプレイヤー」と「ファンタジーMMORPGのキャラクター」の両方を混ぜ合わせた能力で作られるのが特徴。

[編集] アキハバラ

メイドカフェなどの風俗を盛り込んだ秋葉原でドタバタ活劇を楽しむステージ。ファンブック「ライブボックス」、サプリメント「アウトランド」に掲載された。

萌えはレネゲイドウィルスが人類に対して引き起こした衝動である、というトンデモな仮説を実証するために秋葉原に大量のエージェントを送り込んだFH。UGNもそれに対抗して萌えの研究のために大量のエージェントを送り込んだ… という設定のコメディ風味のステージである。

[編集] 烙印よ、ダブルクロスに遊べ。

三田誠ライトノベルSCAR/EDGE』シリーズを再現するためのステージ。ファンブック「ライブボックス」に掲載された。

[編集] ウィアードエイジ

第二次世界大戦前夜である1938年のヨーロッパを舞台に冒険活劇を行うステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載された。

この時代ではレネゲイドウィルスの存在など明かされていないが、ナチスによって超常的な力の研究がすすめられており、彼らはレネゲイドの力を超能力や魔術や異端科学やオーパーツ(※)という形で理解することで使いこなしている。PCたちはナチスの世界征服の野望を打ち砕くために各国から集まった凄腕エージェントとなり、快刀乱麻の活劇を行うこととなる。

ダブルクロス・リプレイ・トワイライトシリーズの舞台でもある。

※現代日本ステージにおいてレネゲイドウィルスが発見されたのが中東の古代遺跡であることから、古代にレネゲイドウィルスを使った超文明が存在していた可能性が現代日本ステージの時点で示唆されている。

[編集] 陽炎の戦場

内乱の発生した東欧の小国クロトヴァを舞台に戦場ドラマを再現するステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載された。

PCはオーヴァードだけで構成された特殊傭兵部隊「デザートミラージュ」の一員となり、敵軍のオーヴァード兵士との終わりの見えない絶望的な戦いに身を投じることとなる。

[編集] The Two Faces of Tomorrow

人類が宇宙進出した近未来の宇宙コロニーを舞台に、エイリアン風のSFホラーを再現するステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載。

舞台となる宇宙コロニー「アルバトロス」では、人間を攻撃することを存在目的とする謎の存在「イーター」が宇宙より侵入してきて様々な事件を起こしている。コミュニケーションがとれないばかりか、通常の人間や機械ではいかなる手段でも認知が不可能という不可視の存在であるイーターに対抗できるのはオーヴァードであるPCたちだけである。レネゲイドに関する知識や認知度は現代日本と変わっておらずUGNとFHの対立も変わらず存在しているため、現代日本ステージの延長としても遊ぶことができる。人類を攻撃する不可視の意志である「イーター」は、J・P・ホーガンSF小説未来の二つの顔』からイメージソースを得ており、ステージタイトルのThe Two Faces of Tomorrowもそこからとられている。

[編集] マスクドヒーローズ

オーヴァードがアメコミ特撮などのヒーローとして人々に認知され、ジャームがアメコミのヴィラン(悪役)や特撮の怪人として人々に認知されている、ヒーロー映画風のノリを再現するステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載。現代日本ステージのパラレルワールドとして存在する。

[編集] エンドライン

通常のステージでは敵役である組織「ファルスハーツ」が世界を支配したという設定のステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載。

このステージではFHが「理想的な支配者」として世界に君臨しており、オーヴァードが人類を導く優位主であるとされ、世界の人々の大半がそれを好意的に受け入れてしまっている。一方、オーヴァードと非オーヴァードの共存を理念とするUGNはすでに壊滅しており地下で抵抗を続けるテロ組織に成り下がってしまっている。

現代日本ステージのパラレルワールドとして存在しており、今までのリプレイで出てきたキャラクターが様々な立場を反転させて登場している。

[編集] カオスガーデン

レネゲイドウィルスに感染した動物たちが生息する島を舞台とするステージ。サプリメント「アウトランド」に掲載。PCたとはレネゲイドにより知性と超常能力を持つに至った動物となる。ジャングル大帝ガンバの冒険がイメージソースとなっている

[編集] シンドローム一覧

シンドロームは現在下記の 12種類が確認されており、感染者はその内1~2種類を有する。

エンジェルハィロゥ
を操る能力。遠近、攻守に多彩な万能戦闘型。
ブラックドッグ
電気を操る能力。攻撃力や攻撃判定に使用するダイス数の増加による威力強化に長け、また機械操作も得意とする。
ブラム=ストーカー
血液を操る能力。ダメージの軽減や自己回復など防御に長ける。また、血液から従者と呼ばれるキャラクターを作成して操作する事ができる。
キュマイラ
肉体の一部または全部を獣化させる能力。近接戦闘に優れ、全シンドローム屈指の攻撃力を誇る。
エグザイル
肉体を自在に変化させる能力。主に近接戦闘を得意とするが、肉体変化により遠距離目標に近接攻撃を行う事もできる。なお、シンドローム名のエグザイルは日本神話に出てくるヒルコをモチーフとした名前である。イザナミイザナギ両神により流されたことから追放者=Exileの名がつけられた。
ハヌマーン
反射神経を強化する能力。その速度を利用した近接による特殊攻撃、または高速で肉体を振動させる事により発生する高周波による遠距離攻撃を得意とする。
モルフェウス
物質の原子レベルでの変換、いわゆる錬金術を行う能力。武器や防具の生成や強化、もしくは砂を使用した戦闘を行う。
ノイマン
脳を強化する能力。汎用性に長け、戦闘のみならず支援や情報収集にも威力を発揮する万能型。
オルクス
自らの周囲に「領域」と呼ばれる空間を発生させる能力。自らに優位な領域を発生する事により戦闘もしくは交渉の能力を強化する事を得意とする。
サラマンダー
を操る能力。高熱または氷を利用した強力な攻撃を得意とする。
ソラリス
体内における化学変化によって薬品を生成する能力。後方支援や交渉能力を得意とする。
バロール(サプリメント「アルターライン」にて追加)
魔眼と呼ばれる超重力のエネルギー球体を作り出し時空を歪める能力。超重力による押し潰しなどの遠距離戦闘や敵の行動制限などを得意とする。

[編集] 製品一覧

[編集] 1st Edition

  • ダブルクロス
  • デモンズシティ(サプリメント)

[編集] 2nd Edition

  • ダブルクロス The 2nd Edition
  • ブレイクアップ(サプリメント)
  • アルターライン(サプリメント)
  • コントラストサイド(サプリメント)
  • アウトランド(サプリメント)
  • ラディカルドライブ(サプリメント)
  • 公式ファンブック ライブボックス
  • ダブルクロス・リプレイ
    • ダブルクロス・リプレイ 闇に降る雪 -Queen of Blue-
    • ダブルクロス・リプレイ 聖夜に鳴る鐘 -Dynast-
2nd Editionルールブックの発売と連動して発表されたダブルクロス初のリプレイ単行本。後に刊行された他のシリーズと区別して「無印」などとも呼ばれる。
GMは菊池たけし。比較的短いストーリーの中で、急速に世界の危機が勃発するという「きくたけ節」が発揮されている。
  • ダブルクロス・リプレイ・オリジン
    • ダブルクロス・リプレイ・オリジン 偽りの仮面
    • ダブルクロス・リプレイ・オリジン 残酷な人形
    • ダブルクロス・リプレイ・オリジン 破滅の剣
    • ダブルクロス・リプレイ・オリジン 未来の絆
GMは矢野俊策。システムデザイナーでもある同氏による、システムのテーマに対するより深い考察を魅力とする。主要プレイヤー2名のみを固定し、毎巻ゲストプレイヤーが入れ替わるという構成も特徴。
「破滅の剣」では、サプリメント「コントラストサイド」の発売に伴い、これまで敵役であったテロ組織FH所属のキャラクターがプレイヤーキャラクターとして登場する。
  • ダブルクロス・リプレイ・ヴァリアント 消え去りし楽園
ステージ「平安京物怪録」を使用した「京城月影抄(GM:稲葉義明)」、ステージ「ロストエデン」を使用した「TRUE WORD(GM:矢野俊策)」の二作を収録したオムニバス。
  • ダブルクロス・リプレイ・トワイライト
    • ダブルクロス・リプレイ・トワイライト 東邦の快男児
    • ダブルクロス・リプレイ・トワイライト 熱き夕陽の快男児
    • ダブルクロス・リプレイ・トワイライト さらば愛しき快男児
ステージ「ウィアードエイジ」を使用したリプレイシリーズ。痛快な活劇に特化したストーリー展開と、川島芳子トーマス・エドワード・ロレンスアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリなど当時の有名人がフレーバーとして登場する点が魅力。
GMは田中天
  • ダブルクロス・リプレイ・アライブ
    • ダブルクロス・リプレイ・アライブ 覚悟の扉
    • ダブルクロス・リプレイ・アライブ 追憶の宴
    • ダブルクロス・リプレイ・アライブ 因果の鏡
    • ダブルクロス・リプレイ・アライブ 悠久の光
「ゲーム開始時点では一般人で、プレイ中にオーヴァードとして覚醒する」という、ありそうでなかった展開から始まるシリーズ。主人公が超人としての自己認識を確立していく過程が描写される。
GMは矢野俊策。
  • ダブルクロス・リプレイ・ストライク
    • ダブルクロス・リプレイ・ストライク 天からの一撃
    • ダブルクロス・リプレイ・ストライク 天からの呼び声
    • ダブルクロス・リプレイ・ストライク 天からの逆襲
それぞれ異なるステージのキャラクターたちが競演する、クロスオーバー作品を意識したリプレイ。主人公格のキャラクターがハーレムアニメの主人公的な立ち位置にいることを意図的に強調したメタフィクションとしてのストーリー構成も特徴である。
GMは小太刀右京

[編集] 外部リンク

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