ダブルアクション

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この項目では拳銃に関する語句について記述しています。仮面ライダー電王のエンディングテーマについてはDouble-Actionをご覧ください。

ストロークが長いため、中央部に設置されたダブルアクションのトリガー

ダブルアクション（double action）は、一般的に拳銃の撃発（発射）作動を表現する語句であり、トリガー（引金）を引くことにより、ハンマー（撃鉄）が通常位置から撃発準備位置まで後退し、そのまま撃発される作動機構を指す。

トリガーが、倒れていたハンマーを途中まで引き起こした上で倒す「ダブルの」機能を持つということを意味する。

自動装填式拳銃（セルフローディング）や回転弾倉式拳銃（リボルバー）に採用される。リボルバーにあっては、トリガーを続けて引くだけで次弾を速やかに発射することが可能である。また、不発弾であった場合の再撃発にも有効であるとされる。セルフローディングにあっては、チャンバー（薬室）に弾が装填されている状態で、ハンマーを安全な通常位置にしたまま速やかに発射できる利点がある。

実戦には有用な機構であるが、シングルアクションと比較するとトリガーストローク（撃発までのトリガーの引きしろ）が長く、かつトリガープル（トリガーを引ききるのに必要な力）が重くなる欠点がある。従って精密射撃には不向きである。ただし、あらかじめハンマーを引き起こしておくとシングルアクションと同じ状態になる。

なお、一部の拳銃ではトリガープルの重さを逆に利用して、安全装置の代わりとしている。この場合はハンマーが手動で引き起こせないような構造になっており、常にダブルアクションでの発射（double action only, DAO：ダブルアクションオンリー）となる。