タール湖
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タール湖(たーるこ)とは、フィリピンのルソン島首都マニラ中心街より南約70kmにあるカルデラ湖。
周囲40km面積250km2のタール湖の中には中央火口丘である湖面から高さ300mのタール山があり、タール山の火口もまた湖になっている二重カルデラ構造である。多数の噴気口が直径2kmの火口の中に確認されており、1572年から30回以上の噴火が記録されている。噴火で生じた割れ目火口に湖水が流れ込むことによって大規模な水蒸気爆発が起きることが多く、最新の1965年の噴火ではベースサージによって2千人もの死者が出た。
タール山を世界最小の火山(または活火山)とするサイトがあるが[1]誤解である。いわゆるタール山は、巨大なカルデラ火山のごく一部である中央火口丘にすぎない(参照:笠山)。
タール湖北岸の外輪山標高700mの頂上部に避暑地として人気の高い都市タガイタイがある。
[編集] アクセス
マニラよりタクシーで約2時間。タガイタイより外輪山を下りた湖岸でボートをチャーターして約30分でタール山のある島に渡ることができる。またタール山頂までは徒歩または馬を借りて約30分かけて登る。ホテルでホテルタクシーをお願いすれば、ボート、ロバも手配可能。