ソフランS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソフランSは、ライオン油脂(現・ライオン)(株)から1976年10月(公式ページでは1975年となっている)に発売された衣類用柔軟剤。現在は濃縮タイプが主流のため特大ボトルのみとなっているがロングセラー製品になっている。
ブランド名の「ソフラン」は、「ソフトでランランな気分」から由来。
目次 |
[編集] 歴史
製品は、新しい仕上げ剤として、発売時期のずれはあるが、塩素系漂白剤ブライト、液体洗濯糊カインドとともに順次発売されている。
それ以前のライオンの衣類用柔軟仕上げ剤は、ライオンソフターが発売されていた。製品ラインの変更は、同業他社の花王ハミングとの競争や類似商号(ソフター)が目立ってきたためと思われる。
当時柔軟剤がブルーのものだったのに対し、ソフランSではピンクに変えたことで、新しい印象を与えたものといえる。また花の香りも好評で、消費者に支持されるロングセラー製品となった。
1981年、花王がフロリアを出したのを期に、各メーカーからもピンクの柔軟剤が発売されだした。
ライオンは、1982年に柔軟剤レディーナを発売したが、こちらはブルーで、ソフランSと並行販売された。
1988年には水分を吸い取る柔軟剤ソフト&ドライ(色はグリーン)を発売しており、柔軟剤は3ブランドの時期もあった。
現在ライオンは濃縮タイプのソフランを主体にしているが、従来タイプの柔軟剤も一定の需要があるのでソフランSも引き続き発売している。
[編集] テレビCM
発売当時のCMキャッチフレーズは「ちょっと先ゆく柔らか仕上げ、ソフランS」「柔軟剤はソフランSですよ」「変えてみませんか?」だった。これは、柔軟剤をライバルである花王のハミングからソフランSに変えてみませんかという意味があり、花王への対抗心の現れからと思われる。
宣伝には積極的に力を入れ、CMソングの歌手としてミネハハを起用し、1980年代は当時子供タレントだった安達祐実を起用するなどしていた。さらに、CMコピーも「柔軟体操」と言ったユニークなコピーもあった。
80年代中期CMには「ぱちぱち君」のバージョンが多く使われ、静電気防止に効果が高いことを強調した。
90年代に入り、ソフラン1/3(現在のふんわりソフラン)の発売後は濃縮柔軟剤が主力となったため、以降ソフランSのCMは作られていない。
2005年10月から1年間、ソフラン発売30周年をCMだけでなく、公式サイトや製品キャップにシールを貼るなどしてPRした。
[編集] 限定商品
「香りが続くソフランS」沖縄限定
- 以前は紙パック入りの製品も発売されていた。