スヴァジルファリ
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スヴァジルファリ(Svaðilfari)は、北欧神話に出てくる人間の石工に変装してアスガルドの壁を建造した山の巨人が所有する魔法の馬。
アース神族とヴァン神族との間の戦争でアスガルドを囲む壁が瓦礫と化した後、神々はそれらを再建する仕事を嫌がった。そんなある日、石工に変装した巨人がやってきて神々に提案を持ちかける。
石工は以前の壁より強く、高い、新しい壁を建ててアスガルドを囲むかわりに、月と太陽を手に入れフレイヤと結婚したいと要求した。神々は大いに怒ったが、ロキの助言により石工が誰の助けも借りずに冬至から夏至の間、約半年を期限に壁を完成させたら報酬を支払うが、もしその間に壁を完成させられなければ報酬は無効とするという対案を提示した。石工はこれに対して彼の馬、スヴァジルファリを使っても良いならばという条件を出した。
その日からアース神族の国を城壁で囲む作業が開始された。スヴァジルファリは巨大な石を運んで石工以上に目覚しい活躍をした、壁が完成に近づいた頃、神々は条件について助言をしたロキに責任を取るように命じた。ロキは雌馬に化けてスヴァジルファリを誘惑しスヴァジルファリはロキを追いかけて作業を放り出した。
これにより作業は遅延し、期限に間に合わないと悟って石工は巨人の姿を現したので、トールはミョルニルで巨人を打ち倒した。その後、ロキとスヴァジルファリの間に生まれた馬がスレイプニルである。