ザ・リバティーンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザ・リバティーンズ | |
---|---|
基本情報 | |
出身地 | イングランド イギリス・ロンドン |
ジャンル | ガレージロック インディ・ロック ポストパンクリバイバル オルタナティブ・ミュージック |
活動期間 | 1997年 - 2004年 |
レーベル | ラフ・トレード・レコード |
公式サイト | 公式サイト (英語) - 閉鎖 |
旧メンバー | |
ピート・ドハーティ(ボーカル/ギタ) カール・バラー(ボーカル/ギター) ジョン・ハッサール(ベース) ゲイリー・パウエル(ドラム) アンソニー・ロッソマンド(ギター) スティーブ・バーロウ(ボーカル) ポール・デュフール(ドラム) ジョニー・ボーレル(ベース) Nick Gavrilović (ギター) |
|
ザ・リバティーンズ(The Libertines)は、ロンドン出身のイギリスのロックバンドである。売り上げこそ目立った記録はないものの、現在のイギリスのバンドブームの土台を作った面で功績が大きいといえる。
目次 |
[編集] メンバー
- ピート・ドハーティ(ギター・ボーカル)- 1979年3月12日生まれ。あだ名はBilo。
- カール・バラー(ギター・ボーカル) - 1978年6月6日生まれ。爪を噛む癖がある。Biggles。
- ジョン・ハッサール(ベース) - 1981年2月17日生まれ。
- ゲイリー・パウエル(ドラムス) - メンバーでは唯一のアフリカ系。ジャズドラマーをやっていた。
[編集] 経歴
- 1998年からピーターとカールを中心にライブを行うようになり、2000年のゲイリーの加入を契機にバンドとしての活動が本格化していく。メンバーは流動的であったが、ロンドンのインディー・レーベルであるラフ・トレードと契約を交わした際に現在のラインナップで固定になる。
- 2002年
- 6月 - シングル『What A Waster/I Get Along』をリリースしてデビューを果たす。シングル発売日と同じ日に、エリザベス女王即位五十周年記念の祝典が開催されおり、バッキンガム宮殿内では、ロック・スター参加のコンサートが行なわれ、大々的にテレビ中継されていた。彼等はこれに対抗し、宮殿の道挟んだ向かい側でギグを決行。さらにこのシングルをヴァージン・メガストアで万引きする(その模様は後にシングルとなる『Don’t Look Back Into The Sun』のビデオ中に挿入されている)。こうしてバンドは反体制派のヒーローとしての立場を確立する。シングルは放送禁止処分となったがトップ40に入る。
- 8月 - 「サマーソニック」出演のために初来日する。ライブはたったの20分程度だったが、ベストアクトの1つに挙げられた。
- 10月 - 1stアルバム『Up the Bracket(邦題:リバティーンズ宣言)』をリリースする。全英で最高35位どまりだったが世界中の音楽誌から高い評価を得る。
- 2003年
- 1月 3rdシングル『Time For Heros』がトップ20入りする。
- 4月 - 日本ツアーを敢行する。札幌公演では、ピーターが2曲目で機材を全て破壊する事件を起こす。
- 6月 - ピーターがシークレット・ギグに現れず、それに激怒したカールとの関係が断裂。ピ-ターはバンドを一時脱退する。バンドは代わりのギタリストを迎え、ピーター抜きでヨーロッパツアーを敢行する。またピーターはドラッグ癖が悪化し、リハビリ施設に入るが1週間で断念する。
- 7月 - バンドがフジ・ロック・フェスティバル出演のために来日する。来日中にピーターがカール宅に機材等を盗みに侵入、逮捕されるという伝説の事件を起こす。
- 8月 - ピーター逮捕の話題も相成って、シングル『Don’t Look Back Into The Sun』が全英11位にまで登りつめる。
- 9月 - ピーターが住居侵入罪で、2ヶ月の実刑に処せられる。ピーターの保証人にカールがならなかったことに、ファンが非難を浴びせる。
- 10月 - ピーターが釈放される。カールが門の前まで迎えに行き、2人は熱い抱擁を交わす。この晩、ピーター復活記念のギグを行った。
- 11月 - カールが酔った勢いでバスルームで転倒し、顔面を切る大怪我を負う。あわや失明という大怪我であった。
- 2004年
- 2月 - 「NME AWARDS」でBEST BRITISH BANDに選ばれる。授賞式で『Don't Look Back Into The Sun』を披露する。
- 3月 - 1stアルバムと同様に、ミック・ジョーンズをプロデューサーに起用して、スタジオ入りする。レコーディングはわずか2週間ですませる。
- 4月 - ピーターが友人のウルフマンとコラボレートし、シングル『For Lovers』リリース、全英7位を記録する。
- 6月 - 薬物治療のためにピーターがタイへリハビリへ行く。しかし数日で施設を脱走。帰国したその日に刃物の不法所持で逮捕される。
- 7月 - 2ndアルバムリリースを1ヶ月後に控え、バンドは本格始動する。フジ・ロック・フェスティバル出演のために、薬物問題が解決しないピーター抜きで来日する。
- 8月 - サマーソニックに飛び入り出演する。コメディ・ステージでのライブであったが多くの観客を集めた。2ndアルバムからの1stシングル『Can't Stand Me Now』をリリースし、全英2位を記録する。末に満を持して2ndアルバム『The Libertines(邦題:リバティーンズ革命)』をリリース。全英1位を記録する。
- 11月 - シングル『What Became Of The Likely Lads』リリース。全英9位。バンドは最後の来日。全国7ヶ所を周る。
- 12月 - 無期限活動停止(事実上の解散)を宣言し、活動にピリオドを打つ。
- 2005年2月 - NME AWARDSで2年連続でBEST BRITISH BANDに選ばれる。授賞式でカールは「ピートに会えなかったのは残念。キスして仲直りするはずだったのに」と、コメント。
- 現在、ピーターはベイビーシャンブルズ、カールとゲイリーはダーティ・プリティ・シングス、ジョンはイエティでそれぞれ活動している。
- 2007年4月12日に、ハックニー・エンパイア劇場でピーターのソロ・パフォーマンスにカールが参加。その場でピーターとカールによるリユニオンが行われ、「Time For Heroes」など、The Libertinesのトラックが合計13曲演奏された。コンサートが終わりバックステージの窓から即興ギグも行われ、外で待ち構えていたファンを熱狂させた。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
- ホワット・ア・ウェイスター - What A Waster
- アップ・ザ・ブラケット - Up The Bracket
- タイム・フォー・ヒーローズ - Time For Heroes
- ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン - Don't Look Back Into The Sun
- キャント・スタンド・ミー・ナウ - Can't Stand Me Now
- ホワット・ビケイム・オブ・ザ・ライクリー・ラッズ - What Became Of The Likely Lads
[編集] アルバム
- 『リバティーンズ宣言』 - Up The Bracket
- Vertigo
- Death On The Stairs
- Horror Show
- Time For Heroes
- Tell The King
- Radio America
- Up The Bracket
- Boys In The Band
- The Boy Looked At Johnny
- Begging
- The Good Old Days
- I Get Along
- 『リバティーンズ革命』 - The Libertines
- Can't Stand Me Now-1st Single
- Last Post On The Bugle
- Don't Be Shy
- The Man Who Would Be King
- Music When The Lights Go Out
- Narcissist
- The Ha Ha Wall
- Arbeit Macht Frei
- Campaign Of Hate
- What Katie Did
- Tomblands
- The Saga
- Road To Ruin
- What Became Of The Likely Lads
- France(Hidden Track)
[編集] 外部リンク
- 公式サイト (英語) - 閉鎖
- 国内盤レーベルサイト
- 2ndアルバム解説サイト - Hard To Explain
- free-pete.skyblog.com THE french blog on Pete Doherty
メンバー |
---|
ピート・ドハーティ - カール・バラー - ジョン・ハッサール - ゲイリー・パウエル |
CDシングル |
ホワット・ア・ウェイスター -アップ・ザ・ブラケット -タイム・フォー・ヒーローズ -ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン -キャント・スタンド・ミー・ナウ - ホワット・ビケイム・オブ・ザ・ライクリー・ラッズ |
アルバム&EP |
リバティーンズ宣言 - アイ・ゲット・アロング EP - ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン/デス・オン・ザ・ステアーズEP - リバティーンズ革命 - ホワット・ビケイム・オブ・ザ・ライクリー・ラッズ EP |
本 |
The Libertines Bound Together |
関連項目 |
ベイビーシャンブルズ - ダーティ・プリティ・シングス - イエティ |