グルコース-1-リン酸
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グルコース-1-リン酸 | |
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IUPAC名 | (3,4,5,6-テトラヒドロキシテトラヒドロピラン-2-イル)メトキシホスホン酸 |
別名 | コリエステル |
分子式 | C6H13O9P |
分子量 | 260.136 g/mol |
CAS登録番号 | [59-56-3] |
SMILES | C(C1C(C(C(C(O1)O)O)O)O)OP(=O)(O)O |
グルコース-1-リン酸(Glucose-1-phosphate、G1P)とは、1位の炭素がリン酸化したグルコース分子のことである。コリエステルとも言う。
目次 |
[編集] 反応
[編集] 異化作用
グリコーゲン分解では、グリコーゲンホスホリラーゼの作用によってグリコーゲン分子から直接切り出される。
細胞内で使用するために、ホスホグルコムターゼの作用によってG1Pはまずグルコース-6-リン酸に変換される。グリコーゲン分解の際にグルコースではなくG1Pが切り出されてくる理由の一つは、リン酸化されたグルコースは極性が大きくなり、細胞膜を通過できなくなるためである。
[編集] 同化作用
グリコーゲン合成では、G1PはUDP-グルコースホスホリラーゼの作用により、ウリジン三リン酸(UDP)と結合してUDP-グルコースとなる。この物質はグリコーゲン合成反応に使われ、再びグリコーゲンに取り込まれる。