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クリーブランド・キャバリアーズ - Wikipedia

クリーブランド・キャバリアーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クリーブランド・キャバリアーズ
創設 1970年
チーム史 クリーブランド・キャバリアーズ
(1970年-)
アリーナ クイックン・ローンズ・アリーナ
本拠 オハイオ州クリーブランド
チームカラー ワイン色、金、ダーク・ブルー、白
チームロゴ バスケットボールを背景にCavaliersというロゴを金の剣が貫いている。
ヘッドコーチ マイク・ブラウン
オーナー ダン・ギルバート
デヴィッド・カッツマン
アッシャー・レイモンド
優勝歴 0回
ファイナル進出 1回(2007年)
地区優勝 1回(1976年)
  

クリーブランド・キャバリアーズCleveland Cavaliers)は、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド市に本拠を置く全米プロバスケットボール協会(NBA)のチーム。略してCAVSキャブス[1]キャブズとも呼ばれる。イースタン・カンファレンス、セントラル・ディビジョン所属。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初期

クリーブランド・キャバリアーズは、1970年に創設された。チームが初代監督に迎えたのはビル・フィッチだった。多くの新興チームと同様設立後数年は低い成績にとどまることを余儀なくされ、1年目は15勝67敗、その後数シーズンも勝率4割に届かない時代が続いた。

5年目の1975-76シーズンにチーム成績は49勝33敗、フィッチは最優秀監督賞を受賞。プレーオフにも初めて進出した。その後勝率は5割前後を行き来し、1979年を最後にフィッチはチームを去ることになった。

1980年代には、新たにオーナーになったテッド・ステピエンが頻繁に監督を交替させ、チーム成績は低迷した。ステピエンはドラフトの1順目指名権をしばしばトレードしようとしたため、リーグは1順目指名権を2年以上連続でトレードしてはならないという規則を設けた。これは「ステピエン・ルール」と俗に呼ばれた。

[編集] ブルズの壁

1983年にゴードン、ジョージのガンド兄弟がチームを買い取ると、チームは回復の準備を整え始めた。1986年にはレニー・ウィルケンズが監督に就任、ドラフトでブラッド・ドアティとロン・ハーパーを獲得。さらにドラフトによりマーク・プライスの指名権を得たことでチームは徐々に上向き始め、1989年には57勝をあげた。マジック・ジョンソン「90年代を代表するチームになるだろう」と高い評価を受けていたが、この年のプレーオフでチームは接戦の末マイケル・ジョーダンの活躍もありシカゴ・ブルズに敗れる。このように、ジョーダンはキャブス戦に滅法強く、自己最高得点の69点をマークした相手もキャブスだった。キャブスは翌シーズン途中でハーパーをトレードし、以降の数年間チームはプライス、ドアティがチームを牽引。1992年に57勝、1993年に54勝をあげたものの、プレーオフでは連続でブルズに敗退した。ジョーダン率いるブルズに勝つ事が出来ずにチームは再編を余儀なくされた。

[編集] フラテロ時代と低迷期

1993-94シーズンには新たにマイク・フラテロ監督を迎えた。以後数年チームは主力の怪我に悩まされ、1991年に獲得したテレル・ブランドンら好選手がチームを支えた。フラテロ時代のキャブスは、低得点で勝ちを狙う戦術を採用した。チーム成績は勝率5割を越える程度で数年推移し、地味な戦術の結果集客は伸び悩んだ。1997-98シーズンには、ブランドンとタイロン・ヒルを出しショーン・ケンプをトレードで獲得、ジードルナス・イルガスカス、ブレビン・ナイトら4人のルーキーの活躍でプレーオフに返り咲いたが、ロックアウトで短縮された1998-99シーズンは、イルガウスカス、ナイトの故障が響き、終盤7連敗、22勝28敗と勝率は5割を切り、フラテロにとってキャブスでの最後のシーズンになった。

その後数年にわたり、チームは監督を毎年交代させた。太りすぎて精彩を欠いたケンプ、イルガウスカスの度重なる故障によりチームは再び低迷し、勝率は4割以下、2002-03シーズンには17勝65敗まで落ち込んだ。

[編集] レブロンの時代

しかしキャブスはこの成績によりドラフト1位指名権を獲得、レブロン・ジェームズを指名した。ジェームズは翌シーズン新人王を受賞した。2004-05シーズンには一時期プレーオフ争いの東カンファレンス5位につけていたが終盤チームは失速。8位争いをしていたニュージャージー・ネッツと勝利数で並んだが、惜しくもプレーオフ進出を逃した。

2005-06シーズンには、1997-98シーズン以来のプレーオフ進出を東カンファレンス4位で果たし、1回戦ではワシントン・ウィザーズと対戦した。第5戦、第6戦はオーバータイムにもつれこむ接戦だったが、この2試合とも勝利して4-2でプレーオフ2回戦へと進出した。デトロイト・ピストンズ(この年ホームではわずか3敗しかしていない)と対戦し、1、2戦を落とした後、敵地の第5戦を含む3、4、5戦を勝利したが、地元での第6戦、そして第7戦を落として敗れた。この第7戦でキャブスは不名誉な記録2つを記録した。1つはプレーオフ第7戦での最少得点記録(61)、もう1つは試合後半得点23である。

2006-07シーズンは、前年に続いてプレーオフ進出を果たした。シーズン最終盤までもつれたシカゴ・ブルズとの第2シード争いに競り勝ち、1回戦は第7シードのワシントン・ウィザーズに4-0で勝利(キャブスでは今までプレイオフでスウィープ勝ちはなかったが、今回で初めてとなった。)、カンファレンス準決勝では4-2で第6シードニュージャージー・ネッツに勝利した。下位シードとの2回戦を勝ち抜いて対戦した東カンファレンス1位のデトロイトとのカンファレンス決勝では、初戦、第2戦と敵地デトロイトでの対戦で敗れたものの、ホームに戻っての第3・4戦を連勝し対戦成績をタイに戻した後は、敵地での第5戦に2回の延長の末、勝利して3連勝でホームコート・アドバンテージを奪った。第6戦はホームのアリーナでピストンズを98-82で破り、4-2で初めてのNBAファイナル進出を達成した。

2007-08シーズンのトレードデッドラインなんと1分前で、ドリュー・グッデンラリー・ヒューズらと、ディフェンスの名手ベン・ウォレス、シュート力のあるデロンテ・ウェストウォーリー・ザービアック、ベテランのジョー・スミスとのトレードをシカゴ・ブルズシアトル・スーパーソニックスとの三角トレードで合意した。

[編集] シーズンごとの成績

Note: 勝 = 勝利数, 敗 = 敗戦数, % = 勝率 %

シーズン  % プレーオフ 結果
クリーブランド・キャバリアーズ
1970-71 15 67 .183
1971-72 23 59 .280
1972-73 32 50 .390
1973-74 29 53 .354
1974-75 40 42 .488
1975-76 49 33 .598 カンファレンス準決勝勝利
カンファレンス決勝敗退
キャブス 4, ワシントン 3
セルティックス 4, キャブス 2
1976-77 43 39 .524 1回戦敗退 ワシントン 2, キャブス 1
1977-78 43 39 .524 1回戦敗退 ニックス 2, キャブス 0
1978-79 30 52 .366
1979-80 37 45 .451
1980-81 28 54 .341
1981-82 15 67 .183
1982-83 23 59 .280
1983-84 28 54 .341
1984-85 36 46 .439 1回戦敗退 セルティックス 3, キャブス 1
1985-86 29 53 .354
1986-87 31 51 .378
1987-88 42 40 .512 1回戦敗退 ブルズ 3, キャブス 2
1988-89 57 25 .695 1回戦敗退 ブルズ 3, キャブス 2
1989-90 42 40 .512 1回戦敗退 シクサーズ 3, キャブス 2
1990-91 33 49 .402
1991-92 57 25 .695 1回戦勝利
カンファレンス準決勝勝利
カンファレンス決勝敗退
キャブス 3, ネッツ 2
キャブス 4, セルティックス 3
ブルズ 4, キャブス 2
1992-93 54 28 .659 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
キャブス 3, ネッツ 2
ブルズ 4, キャブス 0
1993-94 47 35 .573 1回戦敗退 ブルズ 3, キャブス 0
1994-95 43 39 .524 1回戦敗退 ニックス 3, キャブス 1
1995-96 47 35 .573 1回戦敗退 ニックス 3, キャブス 0
1996-97 42 40 .512
1997-98 47 35 .573 1回戦敗退 ペイサーズ 3, キャブス 1
1998-99 22 28 .440
1999-2000 32 50 .390
2000-01 30 52 .366
2001-02 29 53 .354
2002-03 17 65 .207
2003-04 35 47 .427
2004-05 42 40 .512
2005-06 50 32 .610 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
キャブス 4, ウィザーズ 2
ピストンズ 4, キャブス 3
2006-07 50 32 .610 1回戦勝利
カンファレンス準決勝勝利
カンファレンス決勝勝利
NBAファイナル敗退
キャブス 4, ウィザーズ 0
キャブス 4, ネッツ 2
キャブス 4, ピストンズ 2
スパーズ 4. キャブス 0
2007-08 45 37 .549
Totals 1394 1690 .452
Playoffs 38 59 .391 (06-07カンファレンス決勝まで)

[編集] 選手

[編集] 年代別主要選手

太文字…殿堂入り選手 (C)…優勝時に在籍した選手 (M)…在籍時にMVPを獲得した選手 (50)…偉大な50人

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代


[編集] 永久欠番

[編集] 現在の所属選手

[編集] コーチ、その他

[編集] 歴代ヘッドコーチ

[編集] 殿堂入り

[編集] チーム記録

クリーブランド・キャバリアーズのチーム記録参照

[編集] 脚注

  1. ^ NBA日本語ページでは、一般に略称の表記としてキャブスが用いられている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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