クラウス・リーゼンフーバー
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クラウス・リーゼンフーバー (Klaus Riesenhuber 1938年-) はドイツ人の哲学者、思想史研究者。ローマ・カトリック司祭、イエズス会士。上智大学文学部哲学科教授、同大学中世思想研究所 元 所長。1991年~1999年まで放送大学客員講師も務める。兄は CDU(キリスト教民主同盟) のドイツ連邦議会議員であり、研究技術大臣もつとめたハインツ・リーゼンフーバー(Heinz Riesenhuber)。
1938年、ドイツのフランクフルトに生まれる。サンクト・ゲオルゲン大学で哲学を学ぶが、1958年にイエズス会に入会し中退。その後ベルヒマンスコレール大学にて哲学修士、1967年、ミュンヘン大学にて哲学博士号を取得し、同年に来日した。日本では上智大学で神学博士を取得。
流暢に日本語を話すが、著述はもっぱらドイツ語で行い、日本人の翻訳を介して著作を発表している。『中世思想原典集成』の編者として日本におけるヨーロッパ中世思想の紹介に大きな貢献をなした。 専門は西洋中世の哲学・神学、初期ドイツ観念論と現象学。
また、上智大学内で禅の指導をするなど、日本文化とキリスト教の融合を図る。
ドイツから日本へ赴任することになった際「頭脳の流出」と嘆かれ、日本では「東洋最大の英知」と呼ばれるという伝説がある[要出典]。
兄のハインツは「私は頭が悪いから政治家になったが、弟はずば抜けて頭が良かったので神に仕えることになった」と語っているという。
[編集] 主要著作
[編集] 関連項目
- 上智大学
- スコラ学
- ジャン・クロード・オロリッシュ(ジャン・クロード・ホレリッヒ)