キャロライン・ジャン
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基本情報 | ||
国: | アメリカ合衆国 | |
生年月日: | 1993年5月20日(15歳) | |
出生地: | マサチューセッツ州ボストン | |
身長: | 151 cm | |
コーチ: | Mingzhu Li | |
元コーチ: | Mary Beckstell | |
振付師: | ローリー・ニコル、トム・ディクソン | |
所属: | オールイヤーFSC | |
ISU パーソナルベスト | ||
SP+FS トータル: | 176.48 | 2007GPファイナル |
ショートプログラム: | 62.60 | 2008 世界Jr.選手権 |
フリースケーティング: | 114.66 | 2007GPファイナル |
最近の結果: | |||
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大会名 | ポイント | 順位 | 年 |
世界ジュニア選手権 | 171.84 | 2位 | 2008 |
GPファイナル | 176.48 | 4位 | 2007 |
キャロライン・ジャン(張圓圓、Caroline Zhang, 1993年5月20日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身の女性フィギュアスケート選手。中国系アメリカ人。2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝。
目次 |
[編集] 人物
ボストン生まれ、カリフォルニア育ちの中国系アメリカ人二世。両親は武漢市出身で、姉は中国生まれである。
趣味はヴァイオリン・ピアノ・絵画・クラシックバレエ。また、大変な読書家でもあり、彼女が6年生の時の先生が、「彼女に罰を与える最もよい方法は本を取り上げることだ」とよく言っていたという逸話もある。好きな映画は「ファインディング・ニモ」、好きな飲み物はストロベリー・ミルクシェイク。
憧れのフィギュアスケート選手はミシェル・クワンで、彼女と同じ年齢で世界ジュニア選手権の優勝を果たしたことを誇りに思っている。また、練習拠点はクワン家が所有するアイスリンクである。
[編集] 経歴
5歳のころ、テレビで見たのをきっかけにフィギュアスケートを始めた。
2005-2006年シーズン、12歳で全米ジュニア選手権に初出場、8位入賞。翌2006-2007年シーズン、ISUジュニアグランプリに参戦、JGPメキシコ杯、JGP台湾杯、JGPファイナルの全3戦において、ショートプログラム、フリースケーティングともに1位となり、完全優勝を果たした。
2007年の全米ジュニア選手権では優勝が確実視されていたものの、長洲未来に敗れて2位。世界ジュニア選手権では長洲を抑えて、初出場初優勝。このシーズンの国際大会完全制覇を達成した。
2007-2008年シーズンから本格的にシニア参戦。2007年10月、日米対抗フィギュア参戦のため初来日し、アメリカ女子の団体優勝に貢献、個人成績では2位。初参加のISUグランプリシリーズでは、初戦のスケートアメリカで3位、第2戦の中国杯では2位となり、グランプリファイナルの出場権を獲得。グランプリファイナルではショートプログラム、フリースケーティングともに自己最高得点を更新し4位となった。2008年、シニアクラスの全米選手権に初出場し、ショートプログラムのジャンプでミスがあり、総合4位にとどまったが、この成績により2008年世界ジュニア選手権への派遣が決まった。
[編集] スケート技術
[編集] スピン・スパイラル
驚異的な柔軟性を活かした多彩なスピンには定評があり、特に腰を大きく反らし、頭がくるぶしの高さまで下がる変形ビールマンスピンは、その真珠貝のような形からパールスピンと称されている。また、サーシャ・コーエンを髣髴とさせる天地180度開脚のスパイラルシークエンスも得意としている。
[編集] ジャンプ
アクセルとサルコウを除く4種類のトリプルジャンプと、3回転‐3回転のコンビネーションジャンプ(フリップ‐トウループ)を跳ぶことができる。ただし、ルッツではインサイド踏み切りの癖があり、2007-2008年シーズンより厳格化されたルールによりエラーエッジ判定を受ける為、今後の課題となっている。
[編集] 主な戦績
大会/年 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 | 2007-08 |
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世界Jr.選手権 | 1 | 2 | ||
全米選手権 | 4 N | 8 J | 2 J | 4 |
GPファイナル | 4 | |||
GPスケートアメリカ | 3 | |||
GP中国杯 | 2 | |||
JGPファイナル | 1 | |||
JGP台湾杯 | 1 | |||
JGPメキシコ杯 | 1 | |||
PCセクショナル | 4 N | 3 J | ||
SWPリージョナル | 2 N | 2 J |
- N = ノービスクラス; J = ジュニアクラス
[編集] シニア
プログラム | 曲名 |
---|---|
SP | スパニッシュ・ジプシー(Spanish Gypsy by Ray DeTone) |
FS | アヴェ・マリア(Ellens Dritter Gesang, D839 - Ave Maria by Franz Schubert) |
EX | ボーン・トゥ・トライ(Born To Try by Delta Goodrem) |
ウォーキング・オン・サンシャイン(Walking On Sunshine by Katrina & The Waves) |
開催日 | 大会名 | クラス | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
2008年02月25日-03月02日 | 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) | ジュニア | 2 62.60 |
2 109.24 |
2 171.84 |
2008年01月20日-27日 | 2008年全米フィギュアスケート選手権(セントポール) | シニア | 7 53.49 |
4 119.67 |
4 173.16 |
2007年12月13日-16日 | ISUグランプリファイナル(トリノ) | シニア | 2 61.82 |
4 114.66 |
4 176.48 |
2007年11月07日-11日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(ハルビン) | シニア | 2 58.76 |
2 97.58 |
2 156.34 |
2007年10月25日-28日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(レディング) | シニア | 3 56.48 |
3 96.87 |
3 153.35 |
2007年10月06日-07日 | 日米対抗フィギュアスケート競技大会2007(横浜) | シニア | 2 56.78 |
- | 団体優勝 |
[編集] ジュニア
プログラム | 曲名 |
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SP | オルガ 映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より(Olga from Ladies In Lavender by Nigel Hess / performed by Joshua Bell) |
FS | タイスの瞑想曲(Meditation from Thais by Jules Massenet) |
EX | You Raise Me Up(You Raise Me Up by Celtic Woman) |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2007年02月26日-03月04日 | 2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(オーベストドルフ) | 1 59.17 |
1 110.08 |
1 169.25 |
2007年01月21日-28日 | 2007年全米ジュニアフィギュアスケート選手権(スポケーン) | 2 53.87 |
2 98.01 |
2 151.88 |
2006年12月07日-10日 | ISUジュニアグランプリファイナル(ソフィア) | 1 56.28 |
1 106.40 |
1 162.68 |
2006年10月10日-14日 | ISUジュニアグランプリ 台湾杯(台北) | 1 57.36 |
1 105.06 |
1 162.42 |
2006年09月12日-17日 | ISUジュニアグランプリ メキシコ杯(メキシコシティ) | 1 58.93 |
1 103.50 |
1 162.43 |
プログラム | 曲名 |
---|---|
SP | 私のお父さん 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より(O Mio Babbino Caro from Gianni Schicchi by Giacomo Puccini) |
FS | タイスの瞑想曲(Meditation from Thais by Jules Massenet) |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2006年01月07日-15日 | 2006年全米ジュニアフィギュアスケート選手権(セントルイス) | 7 41.69 |
7 80.50 |
8 122.19 |
[編集] ノービス
[編集] 外部リンク
フィギュアスケート 世界ジュニアチャンピオン – 女子シングル |
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1976: スージー・ブラッシャー • 1977: キャロリン・スコッチェン • 1978: ジル・ソーヤー • 1979: エレイン・ザヤック • 1980: ロザリン・サムナーズ • 1981: ティファニー・チン • 1982: ヤニナ・ヴィルト • 1983: シモーネ・コッホ • 1984: カーリン・ヘンチュケ • 1985: タチアナ・アンドレーワ • 1986: ナタリア・ゴルベンコ • 1987: シンディ・ボーツ • 1988: クリスティー・ヤマグチ • 1989: ジェシカ・ミルズ • 1990: 佐藤有香 • 1991: スルヤ・ボナリー • 1992: レティシア・ユベール • 1993: 小岩井久美子 • 1994: ミシェル・クワン • 1995: イリーナ・スルツカヤ • 1996: エレーナ・イワノワ • 1997: シドニー・ボーゲル • 1998: ユリア・ソルダトワ • 1999: ダリア・ティモシェンコ • 2000: ジェニファー・カーク • 2001: クリスチーナ・オブラソワ • 2002: アン・パトリス・マクドノー • 2003: 太田由希奈 • 2004: 安藤美姫 • 2005: 浅田真央 • 2006: 金妍兒 • 2007: キャロライン・ジャン • 2008: レイチェル・フラット |
フィギュアスケート JGPファイナルチャンピオン – 女子シングル |
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1997/98: ユリア・ソルダトワ • 1998/99: ヴィクトリア・ボルチコワ • 1998/99: ディアナ・ステラート • 2000/01: アン・パトリス・マクドノー • 2001/02: 安藤美姫 • 2002/03: 太田由希奈 • 2003/04: 安藤美姫 • 2004/05: 浅田真央 • 2005/06: 金妍兒 • 2006/07: キャロライン・ジャン • 2007/08: 長洲未来 |