カマルグ
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カマルグ(Camargue)は、アルルで二又に分岐したローヌ川(グラン・ローヌ、プティ・ローヌ)と地中海に囲まれたフランス南部の三角州地帯。植生上は、東はクロー平野、西はエーグ=モルト、北はボーケールまで拡延して考えることが出来る。カマルグの中心はヴァカレス湖(l'Etang du Vaccarès)であり、海沿いの一帯は複数の塩湖で区切られている。カマルグの一部は、フランスでは珍しい稲作地帯である(ただしその規模は縮小傾向にある)。
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[編集] 行政区分
カマルグは行政上は主としてアルル市に含まれており(それゆえアルル市はフランスの市町村で最大の面積となっている)、残りは主にサント=マリー=ド=ラ=メール市に含まれている。
[編集] 地域的な特色
北部の農村地域と南部の湿地帯とに大別できる。とりわけ、南部の湿地帯は、塩生植物で形成された珍しい生態系が存在している。また、牛や馬の放牧も行われており、半野生化した「カマルグの白い馬」の美しさは名高い。今日フランス国内の多くの場所では家畜の放牧はほとんど見られなくなっており、そのためにジャン・アンリ・ファーブルが研究したことで有名なタマオシコガネの大型種はカマルグなど限られた地域でしか見られなくなっている。
[編集] 保護
カマルグの特殊な動物相・植物相の保護のため、1927年には13,117ヘクタール分が国立自然保護地域(réserve naturelle nationale)に、1970年に300ヘクタール分が地方自然公園(parc naturel régional)に、それぞれ指定された。また1986年12月には85,000ヘクタールがラムサール条約登録地となった。
[編集] カマルグに関連がある都市
以下は地方自治体としての市町村ではなく、その中心的な都市部を指す。
[編集] カマルグの玄関口に当たる都市
- アルル
- ボーケール
- タラスコン
- ニーム
- フルク(Fourques)
- ベルガルド(Bellegarde)
- エマルグ(Aimargue)
- ガラルグ・ル・モンチュー(Gallargue le Montueux)
[編集] カマルグにある都市
- トランクタイユ(Tranquetaille)(アルル市の一地区)
- サント=マリー=ド=ラ=メール
- サラン=ド=ジロー
- ポール=サン=ルイ=デュ=ローヌ
[編集] プティ・カマルグ
現在の三角州の西側に当たる。かつてのローヌ川の支流のひとつ(現在は消失)によって形成されていた。
[編集] プティ・カマルグの都市
- エーグ・モルト
- ル・グロー=デュ=ロワ=ポール=カマルグ(Le Grau-du-Roi-Port-Camargue)
- ポール=カマルグ
- サン=ジル=デュ=ガール(Saint-Gilles-du-Gard)
- ガリシアン(Gallician)
- ル・カイヤール(Le Cailar)
- ヴォヴェール(Vauvert)