エーレスンド海峡
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エーレスンド海峡、またはオアスン海峡、オーレスン海峡、エーレソン海峡(Öresund, Øresund)は、バルト海に浮かぶデンマーク王国のシェラン島とスウェーデン王国に帰属するスカンジナビア半島の海峡。バルト海と北海を結ぶ。英独の表記を元にしたズンド海峡(Sound, Sund)の呼称が用いられることもある。最も狭い所では7kmしかなく、近代までは海峡が凍結し徒歩で渡る事も出来た。現在では、温暖化の影響で凍結する事はまずない。
北海からバルト海へのほぼ唯一の玄関口であり、1429年からは、デンマーク王エーリク7世によって海峡を通過する外国籍の船舶に対しての通行税が設けられた。1857年に廃止されるまでの間、この税金収入はデンマークの王室財政を潤す一方で、スウェーデンなどの近隣諸国との関係悪化の一因ともなった。そのためスウェーデンは、1645年から1720年まで自由通行権を自力で得ていた。海峡通行税徴収のために用いられたクロンボー城は、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の舞台としても名高い。
2000年にコペンハーゲンとマルメ間のこの海峡にエーレスンド橋と海底トンネルからなる道路と鉄道が開通した。 デンマーク側が海底トンネル、人工島をはさんでスウェーデン側が橋梁となっている。