エリゼ宮殿
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エリゼ宮殿(―きゅうでん、Palais de l'Élysée)は、パリ市内にある宮殿で、現在のフランス共和国大統領官邸である。
1718年、フランスの貴族、エヴェール伯爵のために建てられた宮殿で、その後、 ルイ15世の愛妾として知られるポンパドゥール夫人や、ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌが住まいにしていたこともある。また、1815年、ワーテルローの戦いに敗れたナポレオンはエリゼ宮殿で2度目の退位書に署名した。
大統領官邸として使用されたのは、1873年からで、エリゼ宮殿を官邸とした大統領は、サルコジ大統領で21人目である。
フランス共和国親衛隊の衛兵によって厳重な警備体制が敷かれている。宮殿内部は見学できない。宮殿脇のエリゼ通りから庭園を鉄格子越しに見ることができる。エリゼ宮の隣にはフランスの迎賓館として用いられる公館オテル・ド・マリニーがある。
[編集] 関連文献
- 山口昌子『エリゼ宮物語』 産経新聞出版 ISBN 9784594055103
- 西川恵『エリゼ宮の食卓』 新潮社 ISBN 4101298319