ウイルフレド・ゴメス
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ウイルフレド・ゴメス(Wilfredo Gomez、1956年10月26日 - )は、1970年代から1980年代のプエルトリコ出身のプロボクシング世界王者。
1977年5月21日に韓国の廉東均を12回TKOで破りWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得。以降このタイトルを17度連続で防衛し、しかもその全てがKO勝ちという不滅の大記録を叩き出した世界屈指の名王者。17連続防衛はスーパーバンタム級の最多連続防衛記録であり、17連続KO防衛というのは連続KO防衛の世界記録である。
[編集] 来歴
- 1978年に来日し、ロイヤル小林を相手に2度目の防衛戦を行っている(3回KO勝ち)。
- 1978年10月28日、43戦全勝(42KO)無敗のWBA世界バンタム級王者カルロス・サラテ(メキシコ)に5回KO勝ちで「史上最高のKOキング対決」を制すると共に6度目の防衛に成功(当時のゴメスの戦績は26戦25勝(25KO)1分)。
- 13度目の防衛に成功後、タイトルを保持したまま一階級上のWBC世界フェザー級王者サルバドル・サンチェス(メキシコ)に挑戦するも、この時は8回KOで破れ初黒星を喫している。
- バンタム級の名王者ルペ・ピントール(メキシコ)を14回KOで破り17度目の防衛に成功すると王座を返上。1984年3月31日にファン・ラポルテ(米国)の持つWBC世界フェザー級王座に挑戦し、12回判定勝ちを収め2階級制覇。
- 初防衛戦でアズマー・ネルソン(ガーナ)に11RKO負けで初防衛に失敗するも、1985年5月19日にはロッキー・ロックリッジの持つWBA世界スーパーフェザー級王座に挑戦し、15回判定勝ちで3階級制覇を達成。
- しかし翌年の1986年5月24日、伏兵のアルフレド・ライネ(パナマ)に9回KO負けで王座陥落。その後ノンタイトル戦を2試合行った(いずれもKO勝ち)後現役を引退した。通算戦績は48戦44勝(42KO)3敗1分。