イシナギ
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イシナギ Stereolepis doederleini(石投 英名:Striped Jewfish)はスズキ目スズキ科に属する海水魚。モロコとも呼ばれるが、ハタ科のクエもモロコと呼ばれることがあり、混同しやすい。
体長2mに達する。北海道から南日本の深さ400~500mmの岩礁域に分布するが、とくに北海道に多い。産卵期には、150m程度の深さまで上がってくる。
近縁のコクチイシナギ S. gigasと区別するため、S. doederleiniにオオクチイシナギという名をあてている図鑑もあるが、一般的にイシナギといえば本種を指す。
大物釣りの対象魚として人気が高い。5~6月の産卵期には水深150m程度のところに上がってくるため、この時を狙う。
肉は美味であり、刺身、フライ、煮付けなどで食べる。肝臓は過剰なビタミンAにより中毒をおこすおそれがある。食後30分~12時間程度で発症し、症状は、「激しい頭痛、嘔吐、発熱」等。食品衛生法により食用禁止措置がとられている。
[編集] 外部リンク
- イシナギ-厚生省通達による有毒魚(東京都福祉保健局)