アントゥ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アントゥ(Antu:アッカド神話、Antum:バビロニア神話) は女神の名であり、シュメール神話における女神キ (メソポタミア神話)にあたる。アントゥはアヌ (メソポタミア神話)の最初の配偶神であり、アヌンナキとウトゥッキの母親であった。アントゥは、紀元前200年まで続いたバビロニアのアキト祭(akit festival) における象徴的な存在であり、その名声はのちに、ギリシア神話の女神ヘーラーへと引き継がれていったと考えられる。アントゥは、同類の女神であるイシュタル・イナンナにその地位を明け渡していくことになるが、これらの女神もアヌとアントゥの間の子であったと考えられる。
[編集] 参考文献
Michael Jordon, Encyclopedia of Gods, Kyle Cathie Limited, 2002