アローン・イン・ザ・ダーク
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『アローン・イン・ザ・ダーク』(Alone In The Dark)は、フランスのゲーム会社Infogramesが制作したサバイバルホラーゲーム、およびシリーズ名。いくつかのプラットフォームにも移植されている他、日本語にローカライズされたものも存在する。2007年の時点で4つの続編が存在する他、本シリーズを元にした映画も2作存在する。
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[編集] アローン・イン・ザ・ダーク
[編集] 概要
本作は1992年に発売されたPC用の作品である。3Dソリッドモデルでオブジェクトを制作しており、アドベンチャーゲームでは初の3D作品とも言われている。
バイオハザードシリーズの原点とも言われる作品であり、謎解き要素やカメラの配置などあらゆる所で参考にしている部分が見られる。特に謎解きに関しては、洋ゲーに共通する理不尽とも言われるような難易度を持ち、即死トラップの存在や行動の順番を間違えたことによる手詰まりが起きやすい。
本作で登場する怪物や本は、クトゥルフ神話に関するものが多いことも特徴である。
[編集] ストーリー
[編集] 登場人物
- エドワード・カーンビー
- 私立探偵。ジェレミーの自殺後、依頼により館へと向かう。
- エミリー・ハートウッド
- ジェレミー・ハートウッドの姪。ジェレミーの自殺に疑問を持ち館へと向かう。
[編集] アローン・イン・ザ・ダーク2
1994年発売。クトゥルー神話が下敷きだった前作と変わり、今回はアフリカの原始宗教であるブードゥー教をベースにした物語である。秘術によって不老不死の肉体を得た海賊たちと秘術を操る魔女との戦いが展開される
[編集] ストーリー
デルセト屋敷での事件から1年後……。
有名な映画プロデューサー、ソーンダース夫妻の一人娘グレースが何者かに誘拐された。身代金目的と思われる犯行だったが、夫妻の必死の訴えにもかかわらず犯人からの連絡は一向になかった。夫妻に雇われた私立探偵デット・ストライカーは、犯人達の足取りを辿ってアジトを突き止め、グレースを取り戻すべく潜入。しかし、そのまま音信不通となってしまう。
ストライカーの友人であるエドワード・カーンビィは、ソーンダース夫妻からの依頼を受け、自らもストライカーと犯人の足取りを辿る。そして、ヘルズキッチンと呼ばれる断崖絶壁の僻地に立つ屋敷にたどり着いたカーンビィは、変わり果てたストライカーの遺体を発見し、彼の遺言からグレースが屋敷に捕らわれている事を知るのだった。
こうしてグレースを捜し求めるカーンビィに、世紀を越えて生きる海賊達と1人の魔女の恐るべき怨念が容赦なく襲い掛かる……。
[編集] 登場人物
エドワード・カーンビィ
- 前作に引き続く主人公。映画プロデューサー、ソーンダース氏の依頼を受け行方不明になった夫妻の一人娘グレースと、同業仲間のベイカーを探しにヘルズキッチンへと乗り込む。
グレース・ソーンダース
- ソーンダース夫妻の一人娘。下校途中に何者かに誘拐された。
デット・ストライカー
- カーンビィの友人の私立探偵。一足先にヘルズキッチンに乗り込みグレースを発見するが、背後から何者かに襲われ絶命してしまう。
ジャック
- 18世紀に海を荒らしまわった荒くれ者の海賊。不死身の肉体を持ち、ヘルズキッチンと呼ばれるカリフォルニア州の断崖絶壁の洞窟を根城に暴れまわっていた。洞窟の内部に停泊させていた船舶が崖崩れによって航行不可能となって以降は密造酒の製造で金を儲けていた。通称「片目のジャック」。
エリザベス
- ブードゥー教の秘術を操る魔女。事件の黒幕。
- かつては18世紀のアフリカで暮らしていたイギリス貴族の娘だった。かつて若い小娘だった頃、家庭教師にいいように手篭めにされてしまった。それを見かねた現地の使用人に教わったブードゥーの秘術で復讐を果した彼女だったが、危険人物とみなされ軍によってイギリス本国へと護送されることとなった。その最中、秘術の力によって片目のジャック率いる海賊船を呼び寄せ軍の戦艦を沈めたエリザベスは、彼らと共にブードゥー教の秘術によって不死の契約を結ぶこととなる。100年に1度の秘術の力を継続させる儀式の生贄として純真無垢な少女を必要としたエリザベスは、グレースに目をつけ誘拐させたのだった。