R戦闘機
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R戦闘機は、アイレムのシューティングゲーム『R-TYPE』シリーズに登場する架空の戦闘機群の総称。ここでは、主に『R-TYPE FINAL』で完成された「R」の系譜図を元に、各系統の概要や、機体解説について述べる。なお、「R-TYPE Special」のブックレット、および、『R-TYPE TACTICS』とでは、形状、設定に違いがある。
目次 |
概要
R戦闘機は、22世紀の人類が、未来人(R-TYPE世界で26世紀の人間)達によって造られた星系内破壊兵器の成れの果て「バイド」に対抗するために造った異層次元戦闘機である。そのモデルとなったのは、21世紀の中ごろから始まった宇宙空間機動計画の機体開発プロジェクト、通称「RX-プロジェクト」で造られていたR-シリーズ。Rは、プロジェクト名とキャノピーの形状に由来する。
第1次バイドミッションで投入された「R-9」が大きな成果を残して以降、R-9をベースに様々な派生機が造られていった。
R戦闘機の系譜の上で継承されている基本的な特徴として、次の点が挙げられる。
- コクピットが「ラウンドキャノピー」で形成されている。
- 非破壊特殊兵装「フォース」を制御可能なコンダクターユニットを内蔵している。
- 蓄積解放型兵器に該当する「波動砲」、また「異層次元航法推進システム」を搭載している。
各単体機の破壊係数、機体強度としては、標準兵装(レールキャノン、波動砲、ミサイル)でも十分バイドに対抗できる設計が成されている。また、より強靭な個体にも対抗できるように、特殊兵装「フォース」を装備することで戦闘力を補助拡大可能になっている。
R-9シリーズ
R-9A系列
系譜最大の根幹とも云うべき、全てのR-シリーズに通ずる礎を確立した系列。初期の「RXプロジェクト」が発足されてから実に1世紀以上と云う時間(研究開発)を経て、RX-8の有人機(後のプロトタイプR-9)開発が行われたことから始まる。プロトタイプR-9は、約1年に渡り調整を繰返され正式にR-9Aとして(厳密には前後期型の2種が存在)ロールアウトされた後、人類初となる異層次元戦闘に投入されることになる。R-9A、および、R-9A2についてはR-9を参照。なお、ロールアウトされた時期は、コンプリートCDでは2235年となっているが、TYPES以降では2163年に変わっている。
R-9A2は、試作機であると同時に実戦を経験した数少ない機体の一つで、特殊触媒を用いて波動砲に手が加えられているが、何れも不完全な形でしか機能しない。しかしながら、この機体が後世に残した功績は多大な物で、後に優秀な後継機を多数輩出している。また、その改良機であるR-9A3からも、いくつか派生機ができている。
波動砲はR-9Aの武装である、いわゆる「スタンダード波動砲」を基本とし、A2は拡散波動砲の試作型、A3、A4はスタンダード波動砲を更に出力強化した改良型を搭載している。
フォースは同じくR-9の武装、「スタンダードフォース」(ラウンドフォース)を基本としている。スプートニク1号に見えるようなコントロールロッドの配置がなされている。A3、A4はエネルギー効率を上げ、ロッドを3本に減らした改良型を装備。
- R-9A ARROW-HEAD(No.1)→ R-9B・R-9D・R-9E・R-9F・R-99
- R-9A2 DELTA(No.2)→ R-9C・R-9AX
- R-9A3 LADY LOVE(No.3)→ R-9AF・R-9AD
- R-9A4 WAVE MASTER(No.4)
- R-9A3 LADY LOVE(No.3)→ R-9AF・R-9AD
- Rwf-9Abk ARROW-HEAD bk(TACTICSに登場、特殊塗装を施した派生機)
- R-9A2 DELTA(No.2)→ R-9C・R-9AX
R-9AF
R-9A3から派生した機体。工作用機体を転用して造られており、RXプロジェクト時の試作型にあたる「R-3」に酷似している。機体にアームとマニピュレータを搭載しており、TW-1と比べてR戦闘機としての原型をやや保っている。分離時も、機体と連動してフォースから波動砲を同時発射する機構を搭載しているのが特徴。
TACTICSでは、同形状の工作機が登場している。
- R-9AF MORNING GLORY(No.5)
R-9AD直系
R-9A3から派生した機体群。波動エネルギーを特殊形成して、機体の形状を模した攻撃兼防御用のデコイ(ダミーまたは囮)を発生させることができる。デコイは、親機から機体編成をコントロール(任意のスピード調整で、フォーメーションが変化)でき、デコイを分解して波動砲として再発射することも可能である。また、最上位機種であるR-9AD3は、デコイを最大で6つ同時発生できる。機体には、共通して中世の王族に関係するもの名が付けられている。デコイは護衛や忠誠を誓うものを表すからである。
- R-9AD ESCORT TIME(No.6)
- R-9AD2 PRINCEDOM(No.7)
- R-9AD3 KING'S MIND(No.8)
- R-9AD2 PRINCEDOM(No.7)
R-9C系列
R-9A2からの直系的な派生に該当する系列。R-9Cは、実際の機体コンセプトとして、純粋にR-9Aのアッパーバージョンの意味合が非常に強い機体とされている。軍の管轄下にあることも手伝って機動力向上に伴う小型軽量化や、R-9A2以降完成された拡散波動砲の搭載、サイバーインターフェイス技術(この時点では脳と機体のシナプス結合のみ)の採用など、R-9A、A2のポテンシャルを上回ることを念頭に開発された。この辺りから技術革新を急ぐあまり、人間であるパイロットに倫理的な配慮がされない傾向が明白となっていく。これは、表向きには完全に伏せられたまま、軍のトップシークレットとしてR-9øなどへ受継がれていくことになる。R-9Cの詳細は、R-9を参照。
また、軍はR-9Cの高機能性に着目し、その量産化を正式に決定する。生産は、用途に応じて2機種がラインナップされた。ひとつはR-9Cの武装関係を簡素化し、機体の基本工程やパーツ類を削減することで、低コスト、メンテナンス性に優れた「R-9K」、もうひとつは、多少コスト面を犠牲にし、R-9Cをベースとして出力を維持したまま、機体バランスを再調整した「R-9S」である。なお、R-9Kの形状および武装設定は、SUPER R-TYPEでのR-9カスタムを元にしている。
- R-9C WAR-HEAD(No.9)→R-9S
- R-9K SUNDAY STRIKE(No.10)
R-9S・R-9ø系
R-9Cからの直接的な派生にあたる系列。R-9SとR-9øについてはR-9、および、『R-TYPE III』を参照。
それぞれ戦いの中で培われてきた機体開発に関する技術を応用し、波動砲の大幅な強化や革新的なフォースの新造がなされている。
特にR-9øの後継機(上位機種)であるR-9ø2は、R-9øにより実現されたハイパードライブ(波動砲の連射)に耐えうる安定した機体強度を誇るボディフレームを応用し、出力限界(リミッター制約)を大幅に超えた規格外の超大型波動砲「ギガ波動砲」を搭載可能にした最強機に名を連ねる機体の一つに数えられる。
なお、FINALのゲームの仕様上、3でのR-9øのメガ波動砲とハイパードライブの併用、および、R-99系を除いた機体のフォースの選択ができないため、R-9Sにメガ波動砲とスタンダードフォース、R-9øにハイパードライブとシャドウフォース、R-9ø2にサイクロンフォース、と分ける措置をとっている。
- R-9S STRIKE BOMMER(No.11)
- R-9ø RAGNAROK(No.12)
- R-9ø2 RAGNAROK II (No.13)
- R-9ø RAGNAROK(No.12)
R-9AX系
R-9A2から派生した機体群。
機体とパイロット間の同調性の強化実験、および、その実験データ収集を目的とした上で、インターフェイスの一部や、システムにナノマシンを用いた試みられている系列。また後に、この技術は別ラインで更なる研究が推し進められ、新たなインターフェイス開発の先駆けとしてサイバーコネクター、サイバーインターフェイスなどに繋がることになる。波動砲には、無数のナノマシンを混入させることで、その余剰エネルギーに指向性を付随させ、耐久力のある対象物に再攻撃を可能としている。フォースはハニカム構造のエネルギーフィールドを発射するものに仕様変更されている。ただし、インターフェイスの開発データ等に関しては不明な点が多く、軍はその多くを公表していない。
機体名に共通するのは、「食事」。
- R-9AX DELICATESSEN(No.14)
- R-9AX2 DINNER BELL(No.15)→R-9Leo・R-9Sk・R-9W
R-9Leo系列
R-9AX2から派生した機体群。詳細は、R-9を参照。
Rシリーズにおいて補助兵装であるビットを強化することで追尾攻撃性能を添加した特殊ビット「サイ・ビット」を備える系列。この特殊ビットは、Rシリーズ中でも群を抜いて高性能で、破壊力、融通性、便利性のどれを取っても、常時安定した戦闘能力を発揮する兵器だが、サイ・ビットを制御可能とする超高性能コンダクタユニットを搭載した為に、その代償として波動砲ユニットの出力が低くなっている。
最初に登場する作品『R-TYPE LEO』では波動砲、フォースともに備えず、武装兵器はサイ・ビットとレーザー種のみとなっている。
R-9Leoの発展型であるR-9Leo2は、サイ・ビットを更に強化した「サイ・ビット改」とLeoフォース2の強力な戦闘性能により、最強機の一つに名を連ねる機体の一つに数えられる。
なお、互換機でサイ・ビットを選択した場合、ビット単体でも強力であるが、LEOフォース以外を組み合わせるとレーザーを発射できなくなり、サイ・ビットサイファと通常弾のみになる。
- R-9Leo LEO(No.16)
- R-9Leo2 LEOII(No.17)
R-9Sk系
R-9AX2から派生した機体群。
火炎による熱の殺傷力に着目し、武装、および、兵装の全てを火炎放射タイプに統一した系列。火炎放射時は機体が常に高温になるため、大型ラジエーターや機体のいたる所に放熱フィンを設けて、冷却を図っている。また、放熱機器搭載による過重量を抑えることと併せて装甲の大部分をなくしており、内部が剥きだしになっている点も特徴の一つで、関係者からは、その風貌から「スケルトン」とも呼称されていた。
しかし、光学兵器と比較してメンテナンスや、エネルギー効率の悪さは否めず、開発は2機種のみで打ち切られた。機体名は天使階級で、神々が天使を「火」(または光)から創造した点に由来している。
- R-9Sk PRICIPALITIES(No.18)
- R-9Sk2 DOMINIONS(No.19)
R-9W系列
R-9AX2から派生した機体群。
R-9AX系に採用された、ナノマシン添加型波動砲を更に改良、発展させた系列。波動砲の新たな可能性や、方向性を探るべく開発された実験機体群で、各機体それぞれがより趣向の異なった特殊な波動砲ユニットを搭載している。パイロットは、機体とコクピットの分離が容易な「試験管型」キャノピーに搭乗する形となるが、機体インターフェイスにもナノマシンを採用しているため、脳への負担が大きく精神の消耗が激しくなっている。機体設計段階で、精神を磨耗した搭乗パイロットが動けなくなることを想定して本タイプのキャノピーを採用した面が見られる。この機体群も、R-9C等に見られる「技術革新の進歩」と「パイロットへの倫理無視」を秤に架ける意図が見て取れる。
また、試験管型キャノピーの機体仕様は、当時『R-TYPE』を全くプレイした事のなかったアイレムの開発スタッフがデザインした物で、本来はボツ案とする所を、Rの系譜の末端ではアリとの観点から採用されたらしい。
波動砲は、Wが波動砲の軌道操作、WBは物体接触による分裂、WFがパイロットの脳波をエネルギーに変えて撃つ、そしてWZは「隕石」「雷」「竜巻」のいわゆる災害を発生させるが、天災との見分けができなくなってしまった為、バイドとの戦闘以外の運用が禁止される条約が結ばれてしまった。
R-9WZの機体名は、『絶体絶命都市』のアメリカ版の名称と同じである。
- R-9W WISEMAN(No.20)
- R-9WB HAPPY DAYS(No.21)
- R-9WF SWEET MEMORIES(No.22)
- R-9WZ DISASTER REPORT(No.23)
- R-9WB HAPPY DAYS(No.21)
R-9B系
R-9Aから派生した機体群。R-9Bは「Special」が初出であり、デザインもやや異なる。
主に、中・長距離巡航を前提とした斥候任務を担うことを念頭に開発された系列。基本的に、戦闘向きの機体ではなく、防御を重視した武装(単発的な弾に対して防御力を発揮する前方防御用バリアなど)や装備が施されている(TACTICSでは、大型ミサイル「バルムンク」を搭載した爆撃機として登場)。各機体は、後部、および、下部に推進剤を積載したプロペラントタンクを搭載し、安定した距離を航行可能としている。また、異層次元航行時における重力干渉などによって生じる空間の歪曲現象が軽減でき、宇宙酔いが起き難いのも特徴の一つである。機体名に共通するのは、「駆ける者」。
- R-9B STRIDER(No.24)
- R-9B2 STAYER(No.25)
- R-9B3 SLEIPNIR(No.26)
R-9D系列
R-9Aから派生した機体群。R-9DはTYPESのライブラリが初出。
正確でピンポイントな長距離射撃、および、一撃離脱における破壊力向上を念頭に開発された狙撃に特化した系列。機体下部に、長砲身のライフル型波動砲ユニットと、狙撃時、ターゲットまでの誤差修正を行う観測用ディスクレドームを標準装備している。R-9Dの有効射程距離は、(最大出力時で)およそ38万Km(地球から月までの距離)に相当する。機体名に共通するのは、「星」。
なお、R-9D系列および、以後のR-9D派生系列機すべてには、ディフェンシヴ・フォース系統のフォースが装備されているという共通点がある。
なお、派生機のDHシリーズに予算を回されたという苦い経歴もある。
- R-9D SHOOTING STAR(No.27) → R-9DH
- R-9D2 MORNING STAR(No.28)
R-9DH系
R-9Dから派生した機体群。
R-9Dシリーズの長距離射撃型波動砲を更に発展させた系列。波動砲の有効射程距離に加え、連続照射時間を大幅に延長させることが試みられており、いずれの機体上部にも大型長砲身のキャノン型波動砲ユニットを搭載している。同波動砲は性質上の副産物として、攻撃範囲が拡大したが、出力向上に伴う形で機体の大型化傾向が顕著となるデメリットも持ち合せていた。なお、最上位機種であるR-9DH3の「持続式圧縮波動砲Ⅲ」は、Rシリーズ中でも最長の照射時間を誇る。機体名に共通するのは「演奏」。
- R-9DH GRACE NOTE(No.29) → R-9DV
- R-9DH2 HOT CONDUCTOR(No.30)
- R-9DH3 CONCERTMASTER(No.31)
- R-9DH2 HOT CONDUCTOR(No.30)
R-9DV系
R-9DHから派生した機体群。
主に群れを成している小型バイドの牽制、および、弾幕によって一斉掃討することを念頭に開発された系列。波動砲は、光子バルカン弾を一度に大量射出可能で、機体下部にガトリングタイプの波動砲ユニットを搭載している。光子バルカン弾自体の破壊力が高く、高速連射も可能なため、小型~中型級のバイドに対しては有効な戦果をあげることが可能とされている。ただし、瞬間的な破壊力と効果範囲から導き出された破壊係数の結果から、それ以上の大型の個体に対して、(理論上は)非常に脆弱であるとの指摘の声が挙げられていた。しかし、その問題は棄却される形で未解決なままロールアウトされたため、出撃が局地用に限定されてしまうのも事実となっている。
機体名に共通するのは「天体現象」。
- R-9DV TEARS SHOWER(No.32) → R-9DP
- R-9DV2 NORTHERN LIGHTS(No.33)
R-9DP系
R-9DVから派生した機体群。
実質的に搭載さていないといえる「波動砲」の代わりに、主に大量の火薬を推進剤として超硬金属の杭を射出する機構(パイルバンカー)を搭載した、近接戦に特化した系列。光学兵器に対して著しい耐久性を獲得したバイド体への対抗処置として開発され、特にR-9DP3は、物理的な破壊係数において近接戦最強機として知られている機体の一つである。また、各機体は戦術的に近接戦が中心となることを前提に、対象破壊時の飛沫破片などから身を守る為、機体前方にブロックシールドと呼ばれる巨大な盾を標準装備しているが、これは敵弾を防御する為のものではなく、ゲーム上でも防御効果はない。
ただし、ゲーム内において、チャージ時間を考慮外とした互いの波動砲の威力を比較検証すると破壊力に関しては、ギガ波動砲と双璧を成すというのはいささか、誇張表現であると云わざるを得ない。(同じような近接波動砲であるB-1B系と威力は共通でリーチで負ける。また、R-9DV、DV2とDP、DP2は威力共通でリーチで負けるなど)。
機体名に共通するのは、石川県の観光名所・自然。
R-9E系
R-9Aから派生した機体群。なお、TACTICSでは、R-9Eは「R-E1」と表記されている。
サンプル回収等によるバイドの生態データ収集や解析、早期警戒、および、詳細な戦況報告を主な任務とする巡回専門の系列。機体上部に巨大なディスクレドーム搭載し、機体下部の筒状のパーツにはデータ記録用の大容量ディスクを内蔵している。フォースやビットもその仕様にあわせてカメラを搭載したものになっている。戦闘は可能であるが、基本的に戦闘を目的としていない。機体名に共通するのは、「夜」(「目」「丸いもの」などのニュアンスも含んでいる)。
- R-9E MIDNIGHT EYE(No.37) → R-9ER
- R-9E2 OWL-LIGHT(No.38)
- R-9E3 SWEET LUNA(No.39)
- R-9E2 OWL-LIGHT(No.38)
R-9ER系
R-9Eからの派生機群。R-9Eと同様に早期警戒とデータ収集を目的としているが、ひずみのない全方位画像データを収集するため、レドーム部を球形に改造している。R-9Eとは強化された能力が異なり、波動砲とフォースも再度仕様が変更されている。機体名に共通するのは、「静穏・沈黙」。
- R-9ER POWERED SILENCE(No.40)
- R-9ER2 UNCHAINED SILENCE(No.41)
R-9F
R-9Aから派生した機体。R-TYPE specialのブックレットでの設定画が初出となっている。
多角面でのフォース開発、および、新たなコントロールロッドからのアプローチを目的として試作された機体で、機体の上下部にフォースを固定するための大型アームが2つ搭載されている。アームは前後に反転可能で、フォースを前後に装備する際に、稼動する。フォースは、スタンダードフォース系で使用されている棒状のタイプとは異なったコントロールロッドを使用している。
当初はフォース開発用の機体という点から波動砲を搭載していなかったが、バイドとの戦闘が激しさを増し、実験機や試作機等も戦線投入されるようになった為、RX-10に搭載している衝撃波動砲を搭載した。
また、R-9シリーズから新しいRナンバーを冠したRX-10の母体となったことでも知られている。
- R-9F ANDROMALIUS(No.42)→ RX-10
R-99・R-100・R-101
Rの系譜で、最終到達点に位置する系列。R-9Aから派生。
機体群は、集積された膨大な戦闘データやバイドのデータ等を解析し、過去に開発された全てのR戦闘機の武装を搭載可能とした究極互換機で、作戦名「Last Dance」は、これらの汎用機を完成させるために存在したとまで言われている。
R-99・100・101はデフォルトの装備以外の特定の武装を持たず、出撃段階で波動砲、フォース、ビット、ミサイル等を好みによってカスタマイズ可能で、攻撃、防御に特化した組合せや、あえて貧弱で癖のある組合せ等にすることができる。
R-99が、作戦名「LAST DANCE」で開発された後、R戦闘機開発プロジェクトは一旦終了するが、長きに渡る人類とバイドとの戦争で培われてきた理念やテクノロジーを後世に遺すためにR-100が開発される。
R-101は、プロジェクトの最後を締めくくる機体であるが、本機体完成と同時にプロジェクトが解散したため、その開発経緯や、存在意義について一切記録されていない。機体自体も従来存在した、どの戦闘機の容姿とも異なっており、R戦闘機とバイド系が純粋に融合した様な外観を持っている。
- R-99 LAST DANCER(No.99)
- R-100 CURTAIN CALL(No.100)
- R-101 GRAND FINALE(No.101)
- R-100 CURTAIN CALL(No.100)
R-9系以降の派生機
RX-10
R-9Fの派生機に当たる機体。RX(RX-10)についての詳細は、『R-TYPE Δ』を参照。
R-9系以降のナンバーが与えられた初めての試作機(Xは試作を意味している)で、大きな水平主翼を持つのが特徴である。新たな可能性を模索するため、軍は製造・開発を航空機メーカーと提携して行った。その結果、本機の母体であるR-9Fで採用された反転型アーム(コントロールロッド)分析が実を結び、それを応用した新型フォース「テンタクル・フォース」の開発に成功した。これ以降、軍はフォースの開発(主に出力面での)に力を注ぐ傾向が強くなっていく。実際、フォースの種類が多彩になるのは、この機体以降である。
- RX-10 ALBATROSS(No.43) → R-11A・TX-T・RX-12
R-11系列
RX-10からの派生機群。
R戦闘機の機動性、および、旋回性の機能強化に特化した系列。同時にRシリーズ内で最も軽量でコンパクトなボディを有しているため、主に複雑な地形下で運用が試みられている。R-9からの基礎データを基に開発された量産機としては、一番最後に位置し、R-13系とは量産機としての座を争っていた。
R-11Aは、低コストと信頼性の高さから、主に民間居住区での運用を考慮された機体で、武装に関してはその用途に合わせたもので構成され、必要最低限しか搭載されていない。また、R-11Aは、Specialのブックレットが初出であり、R-TYPESのライブラリにも記載されている。
R-11Bは、都市部での治安維持を兼ねた機体で「パトロールスピナー」と言う別名を持っている。旋回性の向上に伴い、キャノピー下部にカナード翼が追加された他、市街戦を想定した武装が搭載されている。また、フォースにその名を冠していることから、アイレム作品の一つである『GALLOP』に登場する機体としても知られている。
R-11Sは、機動性の限界領域でのコントロールを可能にするため、キャノピー下部のカナード翼に加えて推力偏向が可能な補助ブースターと、急激な機動に耐えられる機体強度が更に追加された。しかし、これによって機体安定性の欠如とコクピットに掛かるGへの負担は、より顕著な物となり機体バランスを欠いた非常にピーキーな機体となってしまった。
R-11S2では、この問題を緩和する機構を新たに導入し、バランスの再調整を施すことで、他のR戦闘機の追随を許さない圧倒的な機動性の獲得に成功した。
なお、R-11Sの機体名は、アイレムの制作していた海上レースゲームである『トロピカルエンジェル』から付けられており、機体形状も作中に登場するジェットスキーに若干ながら似ている。
- R-11A FUTURE WORLD(No.44)
- R-11B PEACE MAKER(No.45)
- R-11S TROPICAL ANGEL(No.46)
- R-11S2 NO CHASER(No.47)
- R-11S TROPICAL ANGEL(No.46)
- R-11B PEACE MAKER(No.45)
TX-T
RX-10からの派生機。
機体の加減速による、パイロット、および、機体への影響を計測するためのテスト機であり、また、機体の可変機構を試験的に組み込んでいる。可変機構自体は、そのままOF系列に受け継がれている。
RX-10からさらに趣の異なった機体群の母体となる。
- TX-T ECLIPSE(No.48) → OF-1・TW-1・TL-T
OF系列
TX-Tからの派生機群。
サイバーコネクターを搭載した機体の中では、初の単独による大気圏離脱・突入能力を持たせた機体。
元々は、アイレムの制作していたゲーム『イメージファイト』に登場する機体で、スピードチェンジによるバックファイアー攻撃や変形、ポッドも再現されている(OF-1は、イメージファイト。OF-3はイメージファイト2に登場している)。武器ユニットは、フォースのレーザーとしてそれぞれ3つずつに分けており、フォースは全部で5種類。OF-5のフォースは機体の加減速でレーザーの調整が可能。
また、イメージファイト本来の設定を付加するなら、OF-1は、ルナティックウォー時に量産された「無印」、ゼロ空間限定型「OF-1Z」、高重力惑星「OF-1G」、電子戦装備型「OF-1E」など、さまざまなバリエーションがある。イメージファイトでのOF-1の性能については横に記す。
機体名に共通するのは、それぞれ神話や伝承上に登場する「天(そら)を舞う物」。
- OF-1 DAEDALUS(No.49)
TW系列
TX-Tから派生した機体群。
TW-1は、機体の一部をコンテナとして改造された結果、機体の幅が広がっており、全体的に丸みを帯びた愛嬌のある印象を持つ。また、施設内での運用を目的とした2本のマニピュレーターがついている。TP-1の原型となった。
派生機であるTW-2は、R戦闘機で唯一の戦車タイプとして造られた。キャタピラにドリル付きのフォース、そして大砲と、愛嬌ある丸みのボディとは裏腹にある意味男のロマンが詰まっているとも言える構成である。
TW-1、および、TP-1のフォースである「キューブフォース」は、その形状から一部のR-TYPEユーザーからは、カートンくん(アイレムソフトウェアエンジニアリングのゲームソフト)の愛称を持つ(レーザーの軌跡もそれを意識しているところがある)。
- TW-1 DUCKBILL(No.54) → TP-1
- TW-2 KIWI BERRY(No.55)
TP系列
TW-1から派生した機体群。丸い胴体と逆関節の脚が特徴。
TP-1から派生した「TP-2 POW ARMOR」は、もともとアイテムキャリアー等の役割を担った補給機であり、どこから来たかについても全くわからない無人機である。機体群の中には、一部有人機として改装(改造?)されたものもある。また、さまざまなバリエーションが存在し、外観の割りに全体的に武装が強力である。
TP-3は、元々アイレムが制作していたゲーム 『Mr.HELIの大冒険』に登場する主人公である。赤レーザーは原作のパワーアップショットであり、サブウェポンは原作のミサイルと爆弾、そして波動砲は原作でパワーアップなどで使うクリスタルとなっている。
TP-1の名称と3つのカメラアイのデザインは、スコープドッグを意識したものと思われる。
- TP-1 SCOPE DUCK(No.56)
- TP-2 POW ARMOR (No.57)
- TP-2H POW ARMOR II (No.58)
- TP-3 Mr.HELI(No.59)
- TP-2S CYBER NOVA(No.60)
- TP-2M FROGMAN(No.61)
- TP-2H POW ARMOR II (No.58)
- TP-2 POW ARMOR (No.57)
TL系列
TX-Tから派生した機体群。機体全てが、人型または、人型に近い形態に変形する機構を備えているという特徴を持つ。ゲーム内では、フォースの着脱によって変形可能。
TL-Tは、R-9Kの機体を流用して制作された機体である。また、バイド側の敵である「キャンサー」の『R-TYPE FINAL』での形状と似ている(関係については不明)。
TL-2A系、および、TL-2B系は、TL-T、TL-1系と比べてより人型に近くなっている。また、『R-TYPE』・『R-TYPE III』では、TL-2A系に似たような敵が登場する。TL-2A系はレールキャノンの取り外しが可能で、人型形態時には携行銃として扱える。TACTICSでは、形態に応じてRwf-9AとTL-2Aの武器を扱うことができる機体が登場する。
人型と戦闘機との中間の形態もあり、ミサイルの発射位置が変形前と変形後では異なることから、マクロスシリーズの可変戦闘機を思わせる。
波動砲に関しては、機体の形態により既存の波動砲の種類を切り替えられる「ハイブリッド波動砲システム」を採用している。
『R-TYPE TACTICS』における人型機にこの機構は無く、完全に人型としての性格が強められている。例えば同作品のTL-2Aには、FINALに登場したビームサーベル・フォースをモデルとしたビームソードを、TL-2Bはヒートホークを装備している。TL-2B2は巨大なビームクローを展開できる。しかし、変形できる機体が皆無になったわけではなく一種のみTL-2AT"パトロクロス"という機体が変形することで『R-TYPE TACTICS』ゲーム内のRwf-9AとTL-2Aの武装を使い分けることができる。
機体名に共通するのは、ギリシア神話の人物名。
- TL-T CHIRON(No.62)
RX-12
RX-10からの派生機。
フォースのバイドエネルギー(バイド係数)を増大させる目的で制作されたテスト機。本機から、フォースの強化という方向に発展したR-13系列機と、機体自体にバイド素子を添加したBX-Tに派生した。
RX-12および、専用フォースであるフレキシブル・フォースのモチーフは、アイレムの制作したゲーム『Xマルチプライ』である。
- RX-12 CROSS THE RUBICON(No.69)→R-13T・BX-T
R-13系列
RX-12から派生した機体群。R-11とは、最後の量産機としての座を争った。R-13Aに関しては、『R-TYPE Δ』を参照。
バイドエネルギーの増大化をフォースの攻撃力の向上を目的として制作された。しかし、専用フォースである「アンカー・フォース」からさらにバイドエネルギーを増大した「アンカー・フォース改」は、機体からの制御を受け付けずに暴走するという異常事態が頻発することになった。
機体名に共通するのは、冥府に関連したギリシア神話の神、怪物。
R-13Tの名称と、アイレムの架空のゲーム機と名称が同じであるが、関連性については不明。
バイド系
RX-12開発以降、フォースの臨界値を超える域でのバイド係数コントロールに成功した軍は、それまではバイド係数の制約により見送られていた、バイドその物を機体装甲に応用する技術、つまり「バイド系」の開発を開始する。これは軍が、バイド体の適応性や堅牢性、修復因子などの優れた特性に目を着けたことに起因し、それに伴う形で開発された機体群は、非常にグロテスクで醜悪な外観を持つ物が多い。搭載された兵装もRシリーズと比較して一癖も二癖も違う特異な物ばかりである。なお、いずれの機体も系統の末端(最終型)で、出力や強度、エネルギー効率と引き換えに暴走の危険性や、人体への影響などの問題が大きい。TACTICSではバイド側の戦闘機としていくつかが登場している。
BX-T
RX-12からの派生機。俗に言うバイド機の始祖に当たる機体。これまでのR戦闘機と比べて異様な形状である。
フォースデバイスのみに使用していた「バイド体(バイド素子)」を装甲として用いた、通称「バイド素子添加プロジェクト」のテスト機体である。ただし計画は、パイロットへの影響を考慮しないという大きな問題を抱えて始められた。
半機械半生物という外観であり、波動砲「ダンタリオンの笛」、専用フォース「ライフフォース」、発射可能なレーザー類と通常弾は、生物の生命に関わるものがモチーフで、形状はそれぞれ「精子状の拡散波動砲」、「精子が群がっている卵子」、「赤血球や神経など」、「小さな精子」となっている。なお、キャノピー部は映画エイリアンに登場するエイリアンの頭部に似た形状である。
- BX-T DANTALION(No.74) →B-1A~D・BX-2
B-1A系列
BX-Tから派生した機体群。
主に、軽量かつ堅牢な植物性バイドの表皮を機体装甲として応用した実験機体群。ただし、その特殊装甲はバイドエネルギーのみでは、すぐに枯渇してしまうことが判明し、装甲強度の維持のためには特殊な薬液が大量に必要とされた。そのため、出力や強度が改良される度に機体重量が増大する問題を持ち合せていた他、機体の暴走を恐れて実践配備までは至らなかった。波動砲は、対象に種を植え付け(寄生させ)、宿主を枯渇させる(最終段階で開花する)、バイドシード砲(Ⅰ~Ⅲ)が各機体に搭載されている。
- B-1A DIGITALIUS(No.75)
- B-1A2 DIGITALIUS II(No.76)
- B-1A3 DIGITALIUS III(No.77)
- B-1A2 DIGITALIUS II(No.76)
B-1B系列
BX-Tからの派生機体群。
B-1Aに見られた、傷ついても自己修復する特性「BI性質」のデータ収集、および、その研究のために開発された実験機体群。B-A1系同様に植物性因子のバイドを添加した物で、主にBI性質を強く示した触手状の蔦(つた)系バイドを用いることが試みられている。しかし結果的に、BI性質のみでは実用可能な段階まで到達することができず、機能強化に伴い機体外観が著しく醜悪な物へと変貌の一途を辿ったのも事実であった。波動砲は、「アイビーロッド」と呼ばれる巨大な蔦状の触手を前方と伸ばすタイプの物であり、B-1B2は蔦に棘がつく「スパイクアイビー」、B-1B3は蔦についている実が爆発する 「プリンセスアイビー」となっている。これらは全て『XEXEX』のフリント地獄突きに似ている。
なお、アイビー(ivy)はセイヨウキズタの別称である。
- B-1B MAD FOREST (No.78)
- B-1B2 MAD FOREST II(No.79)
- B-1B3 MAD FOREST III(No.80)
- B-1B2 MAD FOREST II(No.79)
B-1C系列
BX-Tからの派生機体群。
自己修復能力を示す「BI特性」の研究過程で明らかとなった、バイドゲノム内に存在する自己修復因子「リボン体」を装甲(バイド体)に応用した機体群。主に水棲生物系の機体外観を持ち、一部の機体損失であれば単体での自己修復を可能としている。しかし、修復の際には大量のバイドエネルギーが代価として必要なため、機体がシステムダウンし、暴走を引起こす危険性を拭い去ることができず、B-1C3に至ってはパイロットの生命エネルギーも自己修復に使っているのではとの疑念も抱かれている。波動砲は、おたまじゃくしからカエルの様な段階を取って成長する追尾エネルギー弾であり、最大まで成長するとミックンのようなものになる。
- B-1C AMPHIBIAN (No.81)
- B-1C2 AMPHIBIAN II(No.82)
- B-1C3 AMPHIBIAN III(No.83)
- B-1C2 AMPHIBIAN II(No.82)
B-1D系列
B-1D(と呼称されている機体)は便宜上、機体コードを与えられているが、実際は開発された機体ではなく、バイドとの激しい戦闘によって変異したR-9Aの事故機を軍が回収した物である。しかし、その外観は何らかの機械と肉塊が融合したと思われる「物体」であった為、回収直後は事故機と判断されず、ラボに持ち込まれた後に初めてその事実が判明した。(ステージ6.1にてノーメマイヤーとの戦闘によってR-9Aが変質)軍は回収したこの事故機を破棄せず、今後の研究サンプルとして極秘裏に保管し、バイド素子強化を前面に押出すコンセプトの基、詳細な解析を推し進める。その結果、B-1Dのバイド素子を流用したB-1D2や、B-1D3が開発されるに至っている。しかし、開発された機体群の外観は醜悪なバイドその物であり、パイロット達の肉体面、および精神面への影響が懸念されている。波動砲は、『R-TYPE III』でのマザーバイドが排出していた敵キャラの形をしたエネルギーを機体後部から排出する
- B-1D BYDO SYSTEMα (No.84)
- B-1D2 BYDO SYSTEMβ (No.85)
- B-1D3 BYDO SYSTEMγ (No.86)
- B-1D2 BYDO SYSTEMβ (No.85)
BX-2
BX-Tから派生した機体。
柔軟で、しなやかな組織構成を持つバイド体を応用して開発された試作機。バイド素子添加プロジェクトで、それまで主に研究された「堅牢性」、「再生能力」に続き、軍はバイドの「柔軟性」に着目し、新たな研究分野の先駆けとして本機を開発した。 ただし、あくまで神経伝達素材や、ゲル素材などの素材研究をするための実験ベース機である意味合いが非常に強く、前線への投入は考慮の対象とされていない。 機体の形や波動砲(およびその軌道)、フォースのコアやレーザーに至るまでの特殊な形状(ハート型に酷似)は、人類が認識している形を前提とした偶然の一致であり、それらについては不明な点が多い。また、この研究と技術はB-3系へと継承されるが、後にR-9ø2に採用された強力なサイクロンフォースの材質も、この技術を起点としている事は想像に難くない。
- BX-2 PLATONIC LOVE(No.87) → B-3A~C・BX-4
B-3A系列
BX-2からの派生機群。
光学兵器に対し、光線の一部を減衰、及び乱反射させる事が可能な霧状の防護膜を持つ機体群。機体自体は、ベースとなるボディフレームを特殊加工されたゲルが包み込んでおり、この特殊ゲルが揮発することで機体周囲に霧状の防護膜を形成している。しかし、防護膜(霧)の形成濃度は常に不安定で、実用可能な水準値まで到達できていないとの結論から、実践配備されるまで至らなかった。
- B-3A MISTY LADY(No.88)
- B-3A2 MISTY LADY II(No.89)
B-3B系列
BX-2からの派生機群。
ボディフレームが主に流体金属(外観は水銀などに近い)で形成された機体群。流体金属は通常、形を留めない不定形状にあるが、分子間レベルでの統合性を持っているため、ある特定の記憶された形状で安定維持を可能としている。ただし、B-3Bは軍の正式な開発機体ではなくB-1Dと同様に戦場での事故機を回収した機体である。(ノーメマイヤーによって変質した機体、もしくはXelf-16が生み出したメルトクラフト等と考えられる)因みに、B-3BはR-9A、B-3B2はR-9A4を模倣した外観で形状維持している。また、フォースは球状の流体金属だが、分離時はR-9Aに擬態する特性をもつ。
- B-3B METALLIC DAWN(No.90)
- B-3B2 METALLIC DAWN II(No.91)
B-3C系列
BX-2からの派生機群。
一部のバイド体に見られるゼリー状の神経伝達触媒組織「BJ物質」をパイロットと機体間のインターフェイスに応用した機体群。BX-2、B-3A系からフィードバックされたBJ物質は、強制的に膨大過多な情報が送り込まれる事で、パイロットの脳神経や精神を磨耗するナノマシン採用型インターフェイスと異なり、ナチュラルな神経伝達と同調性向上に優れた特性を持ち合わせていた。これは、パイロット自身がナノマシン(ドーピング)使用のリスクを負う事なく、純粋に機体操作性を向上させるための新素材であり、同時に機体同調性の高い次世代インターフェイス技術に他ならなかった。これらの技術を採用した本機体群は試作機ながら、操縦桿を用いる事なく、パイロットの意識のみでの起動を可能とした。
- B-3C SEXY DYNAMITE(No.92)
- B-3C2 SEXY DYNAMITE II(No.93)
BX-4
BX-2から派生した機体。
バイドの軽量硬質な鱗状の表皮を装甲材として応用した試作機。バイド系の中でも随一の装甲強度を誇り、再生可能な鱗は防御面だけでなく、有用性の高い攻撃手段としても採用されている。外観は、頭部から末尾まで四肢のない「龍」(もしくは蛇)を模した生物型バイドに酷似しており、凡そ戦闘機という概念からかけ離れている。
- BX-4 ARVANCHE(No.94)→B-5A~D
B-5系列
BX-4から派生した機体群。バイド機としては最後の部類に入る。機体本体とフォースの両方に同質の素材を利用しているのが特徴である。ゲーム内ではすべてBX-4からの派生となっているが、B-5B以降の機体開発条件の「系譜で一つ前の機体」は誤りで、BX-4ではなくNoが一つ前の機体を指している。
B-5AはBX-4から硬質素材の研究を発展させた機体で、バイド生命体の牙状の部位を装甲やフォースの素材として用いている。フォースはR-9Fのようにアームでつかんで固定することができる。
B-5B~Dに関しては、地球上で存在する高価な金属や硬質物質にバイド素子を添付し機体装甲やフォースに用いている(それぞれ、金銀銅、白金、ダイヤモンド)。B-5Cは、TP-2と同一の形状である。また、フォースに当てることで拡散する波動砲を搭載しているのが共通する点である。
B-5Cはコロニー「エバーグリーン」が22世紀後半に墜落させられたことから作られた経緯があり、追悼碑のような存在でもある。
- B-5A CLAW CLAW(No.95)
- B-5B GOLDEN SELECTION(No.96)
- B-5C PLATINUM HEART (No.97)
- B-5D DIAMOND WEDDING (No.98)
その他
- アイレムの2003年度のエイプリルフールネタでは、R-9Aを乗用車として改装したタイプが紹介されているが、燃料がコシヒカリであったりと、設定に関しても突飛したものとなっている。また、パチパラシリーズでは本当に乗用車として使用可能になっている。
- R-TYPE FINALの裏ページである「裏R-TYPE FINAL」では、さらにとんでもないネタ機体を記載している。
- 個人サイトで、101機という膨大な数のR戦闘機をすべてフィギュア化(ガレージキット化)しようとする集団プロジェクトも存在する。
外部リンク
- R-TYPE OFFICIAL WEB SITE
- R-TYPE FINAL OFFICIAL WEBSITE
- DEEP TOWN - 全R戦闘機ガレージキット化計画のサイト
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