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BDZ - Wikipedia

BDZ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

BDZ(ビーディーゼット)とはソニー日本国内で発売するBlu-ray Discレコーダーの共通型番及び実質的なブランドである。「BD」はBlu-ray対応、「Z」はデジタルチューナー搭載を表す。

目次

[編集] 概要

2003年に当時世界初のBDレコーダー「BDZ-S77」を発売した。以降、全てのBDレコーダーの型番が「BDZ」で始まる。

2007年年末商戦で、次世代レコーダー(Blu-ray Disc・HD DVDレコーダー)市場で約6割のシェアを獲得しておりトップである。2008年2月には東芝がHD DVD撤退を発表したため次世代DVDの規格は事実上BDに統一され、更にBDレコーダーの売り上げが上がると予想される。

同社のDVDレコーダースゴ録のようなブランド名を付けていないのはBlu-ray Discレコーダーは次世代光ディスクを一般へ認知させることを優先するためだという。

[編集] 機能の特徴

[編集] x-おまかせ・まる録

同社のチャンネルサーバーCoCoonやDVDレコーダーのスゴ録シリーズから受け継いだ「x-おまかせ・まる録」機能(あらかじめ登録した条件やキーワードに合致する番組をEPGから探し出し自動録画する)などが特徴。また、プロ野球などのスポーツ中継が延長になっても後の番組を正確に録画できるスポーツ延長予約を最初に導入したメーカーである。また、放送時間が予約時と異なることになっても電子番組表のタイトル名から追跡して録画時間を変更する機能、放送内容の情報を検出しCMの前後や場面変換時にチャプターを挿入する機能なども最初に備える。2006年モデル以降の上位モデルはPSP(2008年以降は一部のウォークマンへも)への転送機能「おでかけ・おかえり転送」も搭載。

[編集] MPEG-4 AVC圧縮

2007年11月発売のBDZ-X90/L70/T70/T50、2008年4月発売のBDZ-A70/T90ではMPEG-4 AVC形式で映像圧縮する機能を搭載している。XR(15Mbps)・XSR(12Mbps)・SR(8Mbps)・LSR(6Mbps)の4モードはハイビジョン画質に対応。標準モードとなっているSRは地上デジタル放送(約17Mbps)の約1/2のビットレートで、画質劣化を抑えながら2倍の長時間記録が可能となる。LR(4Mbps)・ER(2Mbps)は標準解像度のみ対応する。

HDD・BDへのリアルタイム圧縮記録が可能。HDDにMPEG-2 TS(DRモード)で録画したものを圧縮してBDにダビングできるが、HDD→HDDの圧縮ダビングはできない。カット編集等もMPEG-2 TSと同等に行える(なお、パナソニックの場合はMPEG-2のDRモードでしかフレーム単位での編集が不可になっている)。

音声はAACを直接記録するのではなく、ドルビーデジタルに変換される。5.1chサラウンド音声もそのまま記録できる。

MPEG-4 AVCエンコーダ搭載を発表したのはソニーの方が先であったがパナソニックDIGAの同世代製品の方が発売が1週間早かったため、「世界初」の座はDIGAに譲った。

パナソニックはMPEG-4 AVCのHigh ProfileとフルHD(1920×1080)に対応、東芝のVARDIA RD-A301もフルHDに対応するがソニーはMain Profileを採用し、最大解像度は1440×1080にとどまっている。地上デジタル放送の解像度は1440×1080のため地デジを録画する限り支障はないが、フルHDで放送される一部のBSデジタル放送を圧縮すると解像度が落ちることになる。

パナソニックと東芝が採用したDVDへのハイビジョン記録には対応していない。DVDからBDへの完全移行をコンセプトとしているため過渡的な機能は切り捨てた形である。

[編集] 各DVD規格への対応

DVD-RAMについては2006年モデルのBDZ-V7/V9では再生のみ可能。2007年11月発売のBDZ-T50/T70/L70/X90、2008年4月発売のBDZ-A70/T90ではスゴ録と同様に再生すら対応していない。

2006年以降のモデルは、スゴ録と同様に主要メーカーでは唯一DVD+R・DVD+RWの記録再生に対応する。DVD+R/+RWとDVD-RAMの規格争いについては「DVD」・「DVDレコーダー」を参照。

DVD-R DL(2層DVD-R)は録画/再生ともに不可能。

[編集] i.LINK(TS)端子

2003年のBDZ-S77にはi.LINK(S200)端子が搭載されている。BDZ-S77間の転送とソニー製の一部デジタルチューナー(DST-BX500(BS・110度CS)、DST-TX1(地上・BS・110度CS)、DST-MS9(スカイパーフェクTV!用)など)・デジタルチューナー搭載テレビからのストリーム録画に対応する。ただし地上デジタル/110度CSデジタル放送への対応には有償アップデートが必要だった。

2006年以降のモデルには、他社のBD/HD DVDレコーダー(Panasonic DMR-BR100/BR500除く)と異なりi.LINK(TS)端子が搭載されていない。既存のデジタルレコーダーで録り溜めたハイビジョン映像のデジタルダビングは不可能である。

[編集] ビデオカメラとの連携

BDZ-V7/V9以降のモデルはAVCHD再生に対応。同社はビデオカメラのシェア1位であり多くのメディアに対応したビデオカメラを販売していることから、レコーダーとの連携機能は非常に充実している。BDZ-A70/L70/X90ではUSB端子やi.LINK(HDV)端子を備え、同社が生産していないSDメモリーカード以外のメディアにSD/HD/AVCHDなどの記録方式を問わずにほぼすべて対応するモデルとなっている。なお、旧モデルのBDZ-V7/V9はSD画質モデル及びHDVモデルのみの対応である。

各種メディア取り込み対応表
メディア 可能・不可能
DVテープ(SD/HDV) ○(T50/T70/T90は×)
8cmDVD(SD/AVCHD)
8cmBD(HD)
HDD(SD/HD/AVCHD) ○(T50/T70/T90は×)
SDメモリーカード(SD/AVCHD) ×
メモリースティック(AVCHD) ○(T50/T70/T90は×)
内蔵メモリー(SD/AVCHD) ○(T50/T70/T90は×)

[編集] その他

  • 2006年12月以降に発売された機種のGUIにはXMBが一貫して使われている。
  • 他社と比べ、最上位機種でも500GBと比較的HDD容量が控えめな設定となっている(他社には1TBモデルも存在する)。
  • 多くのデジタル放送対応スゴ録/BDZシリーズで、デジタル放送をVRモードで録画するときに、字幕放送を映像に焼きこむ機能が搭載されている。2008年現在この機能を搭載しているDVD/BDレコーダーを発売しているのはソニーのみである。

[編集] 年表

2003年
4月、世界初のBDレコーダー「BDZ-S77」を発売。本機種はカートリッジ付のBD-RE(Ver.1.0)のみに録画可能な仕様となっており、HDDを内蔵しておらずDVDへの録画も不可である。また、発売当時のメーカー予想の実勢価格が約40万円とかなり高額だったこともあり、ほとんど普及が進まなかった。また、発売当時は地上デジタル放送がまだ始まっていなかったため、デジタルチューナーはBSのみの搭載である。
2004年
3月と10月にBDZ-S77の2種類の有償アップグレードが受付開始され、それぞれ地上/110度CSデジタル放送の録画(外部チューナーが必要)、コピーワンスコンテンツのムーブに対応した。
その後はBD-ROMの策定の遅れやDVDレコーダー自体の販売不振などから、2006年末まで各社は新機種を発売しなかった(ただし、本来ソニーは2005年の夏に発売された初代デジタルチューナー搭載スゴ録「RDZ-D5」と同時期に第2世代BDレコーダーを発売する予定だった[1])。
2006年
6月、3年以上に渡って生産されてきた初代BDレコーダー「BDZ-S77」の生産が終了。
12月、HDD搭載BDレコーダー「BDZ-V7/V9」の2機種をV9が12月8日に、V7が12月16日に発売。両機種とも地上波・BS/110°CSデジタルダブルチューナーを搭載。本モデルからはBD-ROMの再生にも対応するため、事実上の第1世代BDレコーダーとも捉えることができる。GUIや基盤、機能などはスゴ録の上位機種をベースにしている。ただし2層BD-R/-REの記録/再生に対応しなかった事から、同時期に発売されたパナソニックのBDレコーダー「DMR-BR100/BW200」に人気を譲ってしまうこととなった。
同年11月には、BD再生機能を備えたゲーム機、プレイステーション3も発売された。余談だが、2007年12月現在レコーダーで録画したBDAV形式のBD-R/REが再生できるプレーヤーはシャープBD-HP1とこのPS3のみである(パイオニアデノンなど、他のBDプレーヤーは全てBD-ROM/BDMV形式のみの対応)。
2007年
夏ごろ、BDZ-V9/V7の生産が完了。以降新機種が発売されるまでは在庫のみとなる。
11月8日、MPEG-4 AVCエンコーダーを搭載しハイビジョン解像度のままHDDやBDにより長時間録れるようになり、ダビング10にも対応(予定)した4機種「BDZ-T50/T70/L70/X90」を発売した。
2008年
2月、ソニーはDVDレコーダーから完全撤退。BDレコーダーへの1本化。
4月、初のウォークマンへの転送機能を備えた「BDZ-A70」、低価格の500GBモデル「BDZ-T90」を追加。

[編集] BDレコーダーにおけるソニーの戦略

[編集] 生産・販売戦略

2007年9月12日、ソニーは11月8日発売の2007年モデル4機種の新商品発表会で国内向けのDVDレコーダーの新製品は今後一切発売しない[2]と発表した。このため同社のDVDレコーダーであるスゴ録のブランド終了、大手メーカーでは最も早いDVDレコーダー市場からの完全撤退・BDレコーダーへの完全移行となった(2008年1月当時、生産されていたDVDレコーダーは「RDZ-D700」1機種のみであった)。

2007年モデルでは前述のDVDレコーダー撤退も含め「BDへの完全移行」が主なポイントとなっている。ソニーは2007年の冬からBDレコーダーの市場が急激に動くと以前から予想しており、比較的多めにラインをとっていた。そのためすぐに増産できるような状態にあるが、それでも2008年1月頃までは品薄が続いていたようである。DVDレコーダー市場からの撤退を明言したのもこの予想があったからと思われる。

対するパナソニックはまだそこまで大幅に動かず、従来からのDVDレコーダーが主流と予想したところ[3]、予想を覆しBDレコーダーが大幅に売れたため同社のBDレコーダーは年明けにもかなりの品薄が続いていた。

2007年12月現在、新機種発売前の9月はDVD/BD/HD DVDレコーダーの中でのBD/HD DVDレコーダーのシェアが約1.8%だったのが、発売後の11月は約20%と10倍以上のシェア拡大となっている[4]。またBDとHD DVDの比率も最大99:1にまで差が開き[5]、日本における次世代DVDの規格争いでBDが決定的な優位に立った。これが一つの要因となり東芝がHD DVD事業撤退を発表し、規格争いはBDの勝利で決着した。

[編集] CM

2006年~2007年に放送されたテレビCMは自然の様々な風景を映すものだった。キャッチコピーは「未来を開く新世代ディスク。ソニーはブルーレイ。」「今、すべての美しさをハイビジョンであなたの手に。

2007年のCMは矢沢永吉を起用。ハイビジョンテレビで標準画質のDVDを見るのは「もったいない」と訴求する大胆なCMが大きな話題を集め、『めちゃ²イケてるッ!』の番宣パロディが製作されるほどだった。

[編集] 品番

[編集] 2003年4月発売モデル

BDZ-S77
世界初のBDレコーダー。HDDは搭載しておらずDVDの録画/再生も不可能。使用できるのはBD-RE(Ver.1.0)のみとなっている。発売当時の実勢価格は約40万円とかなりの高額であった。2006年夏ごろまで生産された。
同世代の他社製品
  • パナソニック:ブルーレイDIGA DMR-E700BD
  • シャープ:AQUOSハイビジョンレコーダー BD-HD100(160GB HDD、最初で最後のDVD/BDのツインドライブ搭載)

[編集] 2006年12月発売モデル

BDZ-V7
250GBのHDDを搭載。他の主な機能は「特徴」を参照。
BDZ-V9
500GBのHDDを搭載。V9のみの機能としてPSPへの転送機能「おでかけ・おかえり転送」、ホームサーバー機能を搭載。1125p(1080p)アップコンバート出力にも対応。
同世代の他社製品
  • パナソニック:ブルーレイDIGA DMR-BR100/BW200
  • 東芝:HD DVD VARDIA RD-A1/A300/A600

[編集] 特徴

ソニー初のHDD搭載BDレコーダー。DVDの録画/再生も可能になった。「x-おまかせ・まる録」や番組の延長追跡などスゴ録譲りの機能を搭載。2006年に規格策定が完了したBD-ROM(市販BDビデオ)の再生に対応。ただしHDオーディオ(ドルビーTrueHD・ドルビーデジタルプラス・DTS-HD)のデコードやHDMI経由の出力には非対応。旧規格のカートリッジ入りBD-RE(Ver.1.0)も再生のみ可能。BD-R/REは1層ディスクのみ録画/再生可能。この事が当時はパナソニックがシェアを大きく引き離してトップになる要因の一つとなり、ソニーの技術力低下まで指摘された。DVD-RAMは再生のみ可能。DVD-R DL(2層DVD-R)は録画/再生ともに不可能。

GUIはXMBを採用。他の部分や内部パーツもスゴ録の上位機種がベース(ベース機はV7:RDZ-D700/V9:RDZ-D900A)となっている。全機種デジタルダブルチューナーを搭載。放送波アップデートにより、2008年に製品化予定の有機色素BD-R(LTH)の読み書きに対応。前面パネルの色はブルーだった。また、前面パネルの自動開閉機能も備える。発売時のメーカー予想実勢価格はV7:25万円・V9:30万円。S77よりは下がったとはいえ、まだまだ高価であった。

ダビング10への対応は今後予定されている放送波アップデートにより可能となる予定である[6]

[編集] 2007年11月発売モデル

BDZ-T50
250GBのHDDを搭載。最廉価モデルでデジタルチューナーは1系統のみ搭載。2007年の年末商戦で最安値8万円台にまで下がった。
BDZ-T70
320GBのHDDを搭載。実質的なV7の後継。2番組同時録画も可能。2007年モデルのメインと位置付けられている。
BDZ-L70
320GBのHDDを搭載。T70をベースにハイビジョンハンディカムとの連携を強化し、「ワンタッチダビングボタン」やi.LINK端子(ただしTS入出力には非対応でビデオカメラからのダビング専用)、USB端子などを備える。こうしたモデルの誕生は昨年モデルをHDVハイビジョンハンディカムのユーザーにダイレクトメールを送り勧めたところ、V7/V9の売り上げが大幅に上がったからだという[1]
BDZ-X90
500GBのHDDを搭載。実質的なV9の後継で最上位モデルとなる。2番組同時録画も可能。PSPへの転送機能「おでかけ・おかえり転送」や高音質パーツを搭載。WEGABRAVIAで採用されたアップコンバート技術DRC-MF(v2.5)をレコーダーとして初めて搭載し1125p(1080p)アップコンバート出力が可能。Deep Colorにも対応。本体ボタンの色もメタリック塗装にしてあるなど他機種とかなりの差別化がされている。
同世代の他社製品
  • パナソニック:ブルーレイDIGA DMR-BR500/BW700/BW800/BW900
  • シャープ:AQUOSブルーレイ BD-HDW15/HDW20
  • 三菱電機:REALブルーレイ DVR-BZ100/BZ200
  • 東芝:HD DVD VARDIA RD-A301(RD-A302/A502/X7は発売にならずにHD DVD撤退となった)

[編集] 特徴

主に昨年モデルとの変更点を述べる。昨年の2機種から4機種に倍増し、利用スタイル別の商品展開となった。ダビング10対応(予定)。2007年9月以降発売されたBRAVIA(「M1」除く)とセットで「ブラビアリンク」に対応。MPEG-4 AVCエンコーダを搭載。HDDやBDにハイビジョン解像度のままより長時間録画できるようになった。「x-おまかせ・まる録」、番組の延長追跡録画などの機能を引き続き搭載。ただし、基盤部はBDレコーダー向けに一新された。 BD-R DL/RE DL(2層BD)の録画/再生にようやく対応。引き続き旧規格のカートリッジ入りBD-RE(Ver.1.0)も再生のみ可能。有機色素BD-R(LTH)の記録再生に対応。DVD-RAMは再生すら不可になった。DVD-R DL(2層DVD-R)は引き続き録画/再生ともに不可能。DVDへの直接録画も不可能になった。BDへは引き続き直接録画も可能。今モデルからHDV方式のみでなく[VCHD方式のハイビジョンハンディカムからのダビングも可能となった(X90/L70のみ)。

リモコンが一新され、ジョイスティックが廃止された。これは高齢ユーザーから使いにくいとの声が多かったからとのこと。全機種新しい色空間規格のx.v.Colorに対応。「ソニールームリンク」(ホームサーバー機能)に対応(X90/L70のみ)。前面パネルの色がブルーからブラックに変更された。また、前面パネルの自動開閉は低価格化のため廃止された。

発売時のメーカー予想実勢価格はT50:14万円・T70:16万円・L70:18万円・X90:20万円。最上位機のX90でも昨年の下位モデルのV7より値下げされており、DVDレコーダーのハイエンドモデルの価格に大分近づいた。年末商戦向けのパナソニックの競合機種は高価だったため、ソニーのシェアが大幅に増えた要因となっている。ただし、パナソニックも対抗して2008年3月にBDZ-T50と同じシングルチューナーの低価格モデルDMR-BR500を投入した。そのため、今後のシェアの推移が注目される。

BD-ROMビデオの1080/24p出力(HDMI)、HDオーディオ(TrueHD・DD+・DTS-HD)のデコードとHDMI出力が全機種で可能。

[編集] 2008年4月発売モデル

BDZ-T90
500GBのHDDを搭載。2番組同時録画も可能。DRモードでの使用をメインに想定した低価格の大容量モデルで、基本仕様はT70と同じ。
BDZ-A70
320GBのHDDを搭載。2番組同時録画も可能。転送機能を重視したモデルで、「ワンタッチ転送ボタン」搭載。なお、転送機能「おでかけ・おかえり転送」はこれまでPSPのみの対応だったが、今モデルからウォークマン(一部Aシリーズのみ)への転送も対応した。HDV方式のみでなくAVCHD方式のハイビジョンハンディカムからのダビングも可能。「ソニールームリンク」(ホームサーバー機能)に対応。
同世代の他社製品
  • パナソニック:ブルーレイDIGA DMR-BR500/BW700/BW800/BW900
  • シャープ:AQUOSブルーレイ BD-HDW15/HDW20
  • 三菱電機:REALブルーレイ DVR-BZ100/BZ200

[編集] 特徴

基本仕様、共通機能は昨年11月発売モデルと同様なのでそちらを参考。前モデル4機種も継続販売。ダビング10対応(予定)。2007年9月以降発売されたBRAVIA(「M1」除く)とセットで「ブラビアリンク」に対応。全機種新しい色空間規格のx.v.Colorに対応。

発売時のメーカー予想実勢価格はT70:17万円・A70:17万円。両機種ともこれまでのT70とL70の間の価格帯に投入され、ソニーのBDレコーダーのラインナップは業界最大となった。

BD-ROMビデオの1080/24p出力(HDMI)、HDオーディオ(TrueHD・DD+・DTS-HD)のデコードとHDMI出力が全機種で可能。

[編集] 現行機種

上から価格が低い順に記載。T70以上のモデルは2番組同時録画も可能。A70以上のモデルはHDV/AVCHDハンディカムからのダビング、「ソニールームリンク」(ホームサーバー機能)に対応。TシリーズはTV番組の録画に特化しているためこれらの機能は非搭載。

BDZ-T50
250GBのHDDを搭載。最廉価モデルでデジタルチューナーは1系統のみ搭載。2007年の年末商戦で最安値8万円台にまで下がった。
BDZ-T70
320GBのHDDを搭載。実質的なV7の後継。2007年モデルのメインと位置付けられており、BDレコーダーの中で最も人気が高い。
BDZ-T90
500GBのHDDを搭載。DRモードでの使用をメインに想定した低価格の大容量モデルで、基本仕様はT70と同じ。
BDZ-A70
320GBのHDDを搭載。転送機能を重視したモデルで、「ワンタッチ転送ボタン」搭載。なお、転送機能「おでかけ・おかえり転送」はこれまでPSPのみの対応だったが、今モデルからウォークマン(一部Aシリーズのみ)への転送も対応した。
BDZ-L70
320GBのHDDを搭載。T70をベースにハイビジョンハンディカムとの連携を強化し、「ワンタッチダビングボタン」やi.LINK端子(ただしTS入出力には非対応でビデオカメラからのダビング専用)、USB端子などを備える。こうしたモデルの誕生は昨年モデルをHDVハイビジョンハンディカムのユーザーにダイレクトメールを送り勧めたところ、V7/V9の売り上げが大幅に上がったからだという[1]
BDZ-X90
500GBのHDDを搭載。実質的なV9の後継で最上位モデルとなる。PSPへの転送機能「おでかけ・おかえり転送」や高音質パーツを搭載。WEGABRAVIAで採用されたアップコンバート技術DRC-MF(v2.5)をレコーダーとして初めて搭載し1125p(1080p)アップコンバート出力が可能。Deep Colorにも対応。本体ボタンの色もメタリック塗装にしてあるなど他5機種とかなりの差別化がされている。
機能比較表
機能/機種 BDZ-T50 BDZ-T70 BDZ-T90 BDZ-L70 BDZ-A70 BDZ-X90
HDD容量 250GB 320GB 500GB 320GB 320GB 500GB
ブラビアリンク
2番組同時録画 ×
BD-R/RE DL録画
BD-RE(Ver.1.0)再生
MPEG-4 AVC圧縮
x-おまかせ・まる録
おまかせチャプター
ダイジェスト再生
HDV/AVCHDビデオカメラ連携 × × ×
x-Pict Story HD/x-ScrapBook × × ×
PSP転送機能 × × × ×
ウォークマン転送機能 × × × × ×
ソニールームリンク(DLNA機能) × × ×
x.v.Color
Deep Color × × × × ×
HDMI端子
i.LINK(DV)端子 × × ×
USB端子 × × ×
コンポーネント端子 × × × × ×

[編集] 競合他社製品

なお、以下のメーカーはBD/HD DVDのいわゆる次世代DVDレコーダーを販売していない。

[編集] 脚注

  1. ^ a b c 西田宗千佳のRandomTrackingインプレス AV Watch 2007年10月25日
  2. ^ ソニー 全レコーダー、ブルーレイディスクに 次世代DVD戦略加速(イザ! 2007年9月13日
  3. ^ 松下電器産業 DIGA 6機種のプレスリリース - 月産台数の記述を参照
  4. ^ 年末商戦の次世代レコーダ台数シェアはBDが98%(AV Watch 2007年12月5日
  5. ^ 大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」(インプレス PC Watch 2008年1月7日
  6. ^ ブルーレイディスクレコーダー、DVDレコーダーの「ダビング10」への対応についてのお知らせ

[編集] 関連項目

[編集] ソニー製品のブランド・商品名

[編集] その他

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ


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