高座豚
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高座豚(こうざとん)とは、かつて神奈川県の旧高座郡で飼育されていた中ヨークシャー種の豚、もしくは近年復活を遂げた豚のブランドをいう。
[編集] 幻の豚
高座郡の農家では畑作を主体としていたため、野菜屑を飼料にできて堆肥も採れる養豚が副収入源として有望であり、明治・大正にかけて盛んとなった。昭和初期にはその食味・肉質の良さから高座豚として全国的に知られるようになり、戦後のピーク時には3000頭前後の飼育がされていた。
ところが1950年代後半から大量生産・大量消費の高度成長時代では、小型で肉量が少なく、生育期間も長い高座豚は次第に敬遠され、ランドレース種など、大型で生育の速い品種への転換が図られたことにより、1970年代半ばにほぼ絶滅し、幻の豚といわれた。