青海島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
青海島 | |
---|---|
座標 | 北緯34度25分 東経131度10分 |
面積 | 14km² |
海岸線長 | 約40km |
最高標高 | 319.9m |
所在海域 | 日本海 |
所属国・地域 | 日本(山口県) |
青海島(おうみじま)は、山口県長門市の北、日本海に浮かぶ島。面積14km²、周囲は約40km。本土との間は、青海大橋で連絡されている。島の最高点は北東側にある高山319.9m。いくつかの島が砂州でつながってひとつの島となっている。元々は本土の一部を含めて大津郡仙崎通村(せんざきかよいむら)という一つの村であったが、青海島東部が通村に、西部と本土部分が仙崎村に分かれた後、1954年(昭和29年)に周辺の町村と共に長門市の一部となった。北長門海岸国定公園を代表する景観の一つ。日本百景に選定されている。
通(かよい)地区はかつて沿岸捕鯨の基地として栄えた地域である。向岸寺には当時捕獲された鯨の胎児を埋葬するための「鯨墓」(1692年建立)があり、約70体の鯨の胎児が埋葬されているほか、毎年鯨回向が執り行われ、鯨の霊を弔っている。また、現在でも地域に伝わる伝統芸能として「通鯨唄」が歌い継がれている。当時の沿岸捕鯨の様子については、向岸寺そばの「くじら資料館」に詳しい展示がある。
大日比の西円寺に県花の夏みかん原樹があり、200年以上実をつけているが、今は根だけが原樹で上は接木である。
島の北岸は日本海の荒波を受けた浸食地形となっており、その奇岩の並び立つ様子は「海上アルプス」とも称される。対岸の仙崎港から観光遊覧船が発着しており、島の外周を一周することができる。
島の南西には砂州の波の橋立に囲まれた潟湖の青海湖がある。
[編集] 関連項目
- 捕鯨
- 長門市
- 山口県道283号青海島線
- ナツミカン
- 青海島高山オートキャンプ場