電送人間
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『電送人間』(でんそうにんげん)は、1960年に東宝が製作した特撮スリラー映画、変身人間シリーズ第3弾。 英題は、 The Secret of The Telegian 、 The Telegian 、 The Electrical Facsimile 、 Transmission Man 、 The Telegraphed Man など。
福田純はこれが監督作品2作目。この作品が概ね好評であったため、以後、アクション作品を中心に監督していく。主演の鶴田浩二は、福田が助監督時代からの親友であり、彼の監督昇進祝いのつもりで出演したという。
電送人間を演じた中丸忠雄はこれを「お化け役」のように感じたそうで、当時、試写を見て「とんでもない作品に出てしまった」と真っ青になったという。田中友幸プロデューサーが「『ガス人間第一号』のガス人間・水野役をやってくれないか」と声をかけてきたときは、思わず断ってしまい、しばらく干されてしまったという。(DVDでの中丸のコメントより)
[編集] ストーリー
遊園地で不動産ブローカーが殺され、犯人は忽然と姿を消した。遺留品は小さなクライオトロンひとつ。新聞記者・桐岡は事件を追う。しかし、彼の目前で第二の殺人が行われ、犯人はまた姿を消した。桐岡は、物質電送機の研究者であった仁木博士が一連の事件に関係していることをつきとめる。