金沢大学
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金沢大学
大学設置 | 1949年 |
---|---|
創立 | 1862年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人金沢大学 |
本部所在地 | 石川県金沢市角間町 |
キャンパス | 角間(金沢市角間町) 宝町(金沢市宝町) 鶴間(金沢市小立野) 平和町(金沢市平和町) 東兼六(金沢市東兼六町) 辰口(石川県能美市) |
学部 | 人間社会学域 理工学域 医薬保健学域 |
研究科 | 教育学研究科 医学系研究科 人間社会環境研究科 自然科学研究科 法務研究科 |
ウェブサイト | 金沢大学公式サイト |
金沢大学(かなざわだいがく、英称:Kanazawa University)は、石川県金沢市角間町に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は金大(きんだい)。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
金沢大学は、旧制金沢医科大学と旧制第四高等学校を主な母体として設立された。現在、3学域16学類5研究科を設置している。
[編集] 教育および研究
2008年4月から、これまで設置されていた8学部を3学域16学類へ改組した。
[編集] 沿革
[編集] 略歴
金沢大学は、1949年の学制改革の際に金沢市所在の旧制諸学校を包括して、新制大学として誕生した。包括された教育機関の一つである旧制金沢医科大学は、その起源を1862年に黒川良安によって創設された金沢藩種痘所としている。本稿ではこの経緯から、大学の創立年を1862年、設置年を新制大学が誕生した1949年としている。教育学部の前身の一つである石川県女子師範学校は地方女子師範としては日本最古である。
[編集] 年表
- 1949年 金沢医科大学・第四高等学校・石川師範学校 ・石川青年師範学校・金沢高等師範学校・金沢工業専門学校を母体に金沢大学が発足、法文学部・教育学部・理学部・医学部・薬学部・工学部の6学部を設置
- 1980年 法文学部が文学部・法学部・経済学部に分離改組
- 1989年 文学部・法学部・経済学部が角間地区に移転
- 1992年 教育学部・理学部が角間地区に移転
- 1993年 教養部が角間地区に移転
- 1994年 事務局が角間地区に移転、城内地区から角間地区への移転完了
- 1995年 医学部保健学科を設置、附属幼稚園・小学校・中学校が平和町地区に移転
- 2004年 法科大学院開設
- 2005年 薬学部・工学部が角間地区に移転
- 2006年 薬学部薬学科を6年制に移行(総合薬学科廃止)、4年制学科の創薬科学科を設置
- 2007年 附属高等学校の全面改修工事が完了
- 2008年 全8学部を3学域16学類に改組
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
- 角間キャンパス(石川県金沢市角間町)
- 宝町キャンパス(石川県金沢市宝町)
- 鶴間キャンパス(石川県金沢市小立野)
- 平和町キャンパス(石川県金沢市平和町)
- 東兼六キャンパス(石川県金沢市東兼六町)
- 辰口地区(石川県能美市)
[編集] 象徴
- スクールカラーとして茄子紺を使用している。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 2008年度入学者からの学域・学類構成
- 人間社会学域
- 人文学類
- 法学類
- 経済学類
- 学校教育学類
- 地域創造学類
- 国際学類
- 理工学域
- 数物科学類
- 物質化学類
- 機械工学類
- 電子情報学類
- 環境デザイン学類
- 自然システム学類
- 医薬保健学域
- 医学類(6年制)
- 薬学類(6年制)
- 創薬科学類
- 保健学類
[編集] 2007年度入学者までの学部構成
- 文学部
- 文学科
- 史学科
- 人間学科
- 法学部
- 法政学科
- 経済学部
- 経済学科
- 教育学部
- 学校教育教員養成課程
- 障害児教育教員養成課程
- 人間環境課程
- スポーツ科学課程
- 理学部
- 数学科
- 物理学科
- 化学科
- 生物学科
- 地球学科
- 計算科学科
- 医学部
- 医学科(6年制)
- 保健学科
- 薬学部
- 総合薬学科
- 工学部
- 土木建設工学科
- 機能機械工学科
- 物質化学工学科
- 電気電子システム工学科
- 人間・機械工学科
- 情報システム工学科
[編集] 大学院
[編集] 専攻科
- 特殊教育特別専攻科(2008年度より廃止)
[編集] 別科
- 養護教諭特別別科
[編集] 附属機関
- がん研究所
- 教育実践総合センター
- 大学教育開放センター
- 学際科学実験センター
- 総合メディア基盤センター
- 共同研究センター
- 留学生センター
- 外国語教育研究センター
- 自然計測応用研究センター
- 大学教育開発・支援センター
- 環境保全センター
- 保健管理センター
- 共通教育機構
- 極低温研究室
- 資料館
- 埋蔵文化財調査センター
- 技術支援センター
- 日本海域研究所
- インキュベーション施設
- ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
- フロンティアサイエンス機構
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 施設
[編集] キャンパス
[編集] 角間キャンパス
- 使用学域
- 北地区:人間社会学域
- 中地区:理工学域
- 南地区:理工学域
- 使用研究科:大学院教育学研究科・人間社会環境研究科・自然科学研究科・法務研究科
- 使用附属施設:大学本部・附属図書館
- 交通アクセス:北陸鉄道「金沢大学」バス停下車
角間キャンパスは、金沢市南東部の郊外の山中に位置しており、バス利用の場合、JR金沢駅から40分、市内中心部からでも30分を所要する。しかし、車による通学が認められているのは自宅から大学まで一定の距離がある学生に限られており、その他の学生には認められていない。(市内中心部はその範囲に該当しないため、実質的に学生によるマイカー通学は禁止されていると言って良い。例外として、大学院生にはマイカー通学が認められている。)
2007年度中に、キャンパス全体の構内道路、給排水・通信設備の整備に加え、南地区に新たに「総合研究棟」が建設されることが決まった。1994年の第一期移転から13年目にして角間キャンパスの教育施設が全面完成することとなり、後は学生用の寄宿舎建設などが残るのみとなった。
キャンパス内に残る里山ゾーンを活用した角間の里山自然学校が開設され、大学の教育研究活動のみならず、地域住民の様々な学習活動が行われている。
[編集] 宝町キャンパス
- 使用学域:医薬保健学域
- 使用研究科:大学院医学系研究科
- 使用附属施設:附属病院・がん研究所
- 交通アクセス:北陸鉄道「大学病院前」「小立野」バス停で下車し徒歩5分。
[編集] 鶴間キャンパス
- 使用学域:医薬保健学域
- 使用研究科:
- 交通アクセス:
[編集] 小立野地区
- 使用学域:なし
- 使用研究科:
- 交通アクセス:
以前は工学部があったが、すべての施設が角間キャンパスへと移転している。なお、平和町地区の附属高校が校舎の全面改築工事を実施するため、2006年8月から2007年3月末まで、学校の全機能をこの小立野地区に移行していた。今後の跡地利用については未定である。
[編集] 平和町地区
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属高等学校
- 交通アクセス:金沢駅から北陸鉄道バス20・22・21・25番に乗車、東金沢駅から83番に乗車、いずれも「金大附属学校自衛隊前」で下車
[編集] 東兼六地区
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:附属特別支援学校
- 交通アクセス:
[編集] 辰口地区
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:共同研修センター
- 交通アクセス:
[編集] 旧仙石町地区(旧第四高等学校)
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 交通アクセス:
- 理学部は1964年までここにあった。その後旧丸の内キャンパスに移転している。
[編集] 旧丸の内キャンパス(金沢城址)
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 交通アクセス:
金沢城址にあったことから「城内キャンパス」とも呼ばれていた。
戦後、旧軍施設を大学施設へ改築して利用した。医学部・薬学部・工学部以外の学部は、すべてこの丸の内キャンパスに位置していた。(第九師団司令部庁舎は、金沢大学本部として、旧歩兵七聯隊兵舎は法文学部と教養部の校舎として使用していた。)角間キャンパスへの移転後、旧大学施設は一時、石川県立金沢二水高等学校の新築工事中の代替校舎として利用されたが、現在は金沢城公園として整備されている。
[編集] 旧広坂キャンパス
- 使用学域:なし
- 使用研究科:なし
- 交通アクセス:
附属幼稚園、附属小学校、附属中学校が設置されていた。施設の老朽化と狭小さを理由に平和町地区へと移転し、跡地には金沢21世紀美術館が建設された。
[編集] 寮
- 北溟寮(男子寮)
- 泉学寮(男子寮)
- 白梅寮(女子寮)
[編集] 附属学校
[編集] 金沢大学にまつわる事件
- 2008年 医学部保健学科教授が昇進時にディプロマミルの博士号を利用した問題が発覚[1]
- 2008年 医学部保健学科准教授が昇進時にディプロマミルの修士号を利用した問題が発覚[1]
- 2008年 読売新聞東京本社金沢支局が取材せず金沢大学のコメントをでっち上げ『讀賣新聞』に掲載した問題が発覚[2][3]
[編集] 脚注
[編集] 公式サイト
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