辰野駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
辰野駅 | |
---|---|
辰野駅駅舎(2006年8月) |
|
たつの - Tatsuno | |
所属事業者 | ■東日本旅客鉄道(JR東日本)* ■東海旅客鉄道(JR東海) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所在地 | 長野県上伊那郡辰野町辰野 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
599人/日(降車客含まず) -2007年- |
開業年月日 | 1906年(明治39年)6月11日 |
乗入路線 2路線 | |
所属路線 | ■中央本線(辰野支線) |
キロ程 | 9.5km (岡谷起点) |
◄川岸(6.0km)
(4.3km)信濃川島►
|
|
所属路線 | ■飯田線 |
キロ程 | 195.7km (豊橋起点) |
◄宮木(1.1km)
(-km)-►
|
|
備考 | *JR東日本管轄駅 みどりの窓口 有 |
辰野駅(たつのえき)は、長野県上伊那郡辰野町辰野1941番地にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
岡谷駅 - 塩尻駅間を結ぶ中央本線の支線と、豊橋駅を起点・当駅を終点とする飯田線の2つの鉄道路線が乗り入れている。なお、旅客営業はJR東日本が担当する。
目次 |
[編集] 概要
辰野駅は中央本線開通と同時、1906年(明治39年)に開業した。その後、駅西方から伊那谷方面を結ぶ伊那電車軌道(後の伊那電気鉄道)が開業し、1916年(大正15年)には駅に直接乗り入れた。伊那電気鉄道は1943年(昭和18年)に国有化され、飯田線として国鉄の路線網に組み込まれた。
以降、中央本線と飯田線の乗換駅として栄えたが、1983年に辰野駅を迂回する塩嶺トンネル経由の新線が岡谷駅 - 塩尻駅間に開通し、中央本線のメインルートから外れ、定期特急の停車がなくなった。その後、1986年11月に急行「こまがね」、2002年12月に夜行急行「アルプス」も廃止され、辰野駅を経由する中央本線の定期の優等列車は全廃された。
現在、定期運転の優等列車は快速「みすず」のみが停車する。塩嶺トンネル開通後、特に分割民営化以降、飯田線列車は岡谷・上諏訪方面への直通が大半を占め、塩尻 - 辰野間もほとんど区間運転となったため、実質飯田線の中間駅かつ地元で辰野線と呼ばれる塩尻への旧線の起点駅のようになっている。
駅舎・ホーム等の鉄道資産はJR東日本の所属であり、JR東海との境界は飯田線の下り場内信号機である。
[編集] 駅構造
2面4線のホームを持つ地上駅。改札口正面に1番線(下り副本線)があり単式ホームとなっているが、ホーム西側・1番線反対側に行止り式の0番線(飯田線専用)が設けられている。島式ホームの改札口側が2番線(下り本線)、その反対側が3番線(上り本線)となっている。3番線以降も9番線まであるが、いずれもホームはない。4・5番線は上り副本線で、主に貨物列車の着発線となっている。6 - 9番線は側線である。
駅舎は構内南側にある。改札口左手に跨線橋があり、単式ホーム北側にある島式ホームと連絡している。
有人駅で、みどりの窓口(営業時間 5:40-19:40)が設置されている。自動券売機は2台設置されており、かつては、JR東日本区間とJR東海区間を区別する機能が付いていたが、現在はこの機能は撤廃された。ちなみに、この機能が付いていたときは、東日本区間のボタンを押すと券面に「東日本会社線」と表示されていたのに対して、東海区間のボタンを押すと、券面に「宮木経由」と表示されていた。
[編集] のりば
0 | ■飯田線 | 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面 | (1日1本のみ) |
---|---|---|---|
1 | ■中央本線 (上り) | 岡谷・上諏訪方面 | |
■飯田線 | 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面 | (1日1本のみ) | |
2 | ■飯田線 | 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面 | |
■中央本線 (下り) | 小野・塩尻方面 | ||
3 | ■中央本線 (下り) | 小野・塩尻方面 | |
■飯田線 | 伊那市・駒ヶ根・飯田方面 | (1日1本のみ) |
[編集] 貨物取扱・専用線
駅南側にある豊島屋辰野油槽所のタンク車用石油荷役設備へ続く専用線が駅から分岐している。この線は石油輸送で使用されているため、当駅と南松本駅との間に1日1往復の専用貨物列車が運行されている(タンク車の発駅は根岸駅で、南松本駅で別列車から中継される)。
1996年3月まで、2003年に閉鎖され駅西側にあったJA東日本くみあい飼料辰野工場へ続く専用線もあった。この路線は、知多駅発送の穀物を取り扱っていた。
[編集] 利用状況
- JR東日本・JR東海
- 2007年度の乗車人員は1日平均599人であった。
- JR貨物
- 2005年度の貨物取扱量は、約37,600トンであった。
[編集] 駅周辺
少し歩いた所に商店街がある。
- 八十二銀行辰野支店
- アルプス中央信用金庫辰野支店
- 豊島屋辰野油槽所
- ハナマルキ本社
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1906年(明治39年)6月11日 - 国鉄中央本線 岡谷・塩尻間開通と同時に開業。
- 1916年(大正5年)11月23日 - 伊那電車軌道(後の伊那電気鉄道)が乗り入れ。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 伊那電気鉄道が国有化。
- 1983年(昭和58年)6月15日 - 鉄筋2階建ての駅ビル新築。塩嶺トンネル供用による対価として駅舎の改良が行われた。
- 1984年(昭和59年)1月15日 - 専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本(JR東海は乗入れ)、JR貨物の駅となる。
- 2006年(平成18年)6月11日 - 開業100周年を記念し、記念行事開催。記念弁当も限定発売された。また、6月10日には塩尻~岡谷間でレトロ客車「たつのぴっかり号」が運転された。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 飯田線
- 宮木駅 - 辰野駅
[編集] 関連項目
中央本線(立川 - 塩尻) |
---|
(東京・新宿方面<<)立川 - 日野 - 豊田 - 八王子 - 西八王子 - 高尾 - 相模湖 - 藤野 - 上野原 - 四方津 - 梁川 - 鳥沢 - 猿橋 - 大月 - 初狩 - 笹子 - 甲斐大和 - 勝沼ぶどう郷 - 塩山 - 東山梨 - 山梨市 - 春日居町 - 石和温泉 - 酒折 - 甲府 - 竜王 - 塩崎 - 韮崎 - 新府 - 穴山 - 日野春 - 長坂 - 小淵沢 - 信濃境 - 富士見 - すずらんの里 - 青柳 - 茅野 - (普門寺信号場) - 上諏訪 - 下諏訪 - 岡谷 - みどり湖 - 塩尻 (>>中津川方面・松本方面) 辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻 |
飯田線 |
---|
豊橋 - 船町 - 下地 - (平井信号場) - 小坂井 - 牛久保 - 豊川 - 三河一宮 - 長山 - 江島 - 東上 - 野田城 - 新城 - 東新町 - 茶臼山 - 三河東郷 - 大海 - 鳥居 - 長篠城 - 本長篠 - 三河大野 - 湯谷温泉 - 三河槙原 - 柿平 - 三河川合 - 池場 - 東栄 - 出馬 - 上市場 - 浦川 - 早瀬 - 下川合 - 中部天竜 - 佐久間 - 相月 - 城西 - 向市場 - 水窪 - 大嵐 - 小和田 - 中井侍 - 伊那小沢 - 鶯巣 - 平岡 - 為栗 - 温田 - 田本 - 門島 - 唐笠 - 金野 - 千代 - 天竜峡 - 川路 - 時又 - 駄科 - 毛賀 - 伊那八幡 - 下山村 - 鼎 - 切石 - 飯田 - 桜町 - 伊那上郷 - 元善光寺 - 下市田 - 市田 - 下平 - 山吹 - 伊那大島 - 上片桐 - 伊那田島 - (大沢信号場) - 高遠原 - 七久保 - 伊那本郷 - 飯島 - 田切 - 伊那福岡 - 小町屋 - 駒ヶ根 - 大田切 - 宮田 - 赤木 - 沢渡 - 下島 - 伊那市 - 伊那北 - 田畑 - 北殿 - 木ノ下 - 伊那松島 - 沢 - 羽場 - 伊那新町 - 宮木 - 辰野 (>>岡谷・塩尻方面) |