讃岐平野
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讃岐平野(さぬきへいや)は、瀬戸内海と讃岐山脈に挟まれた平野。北に向かって緩やかに傾斜し、所々に小さな山や丘が見られる。全体が香川県に含まれ、香川県の旧国名讃岐国から名がついた。
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[編集] 構造
花崗岩でできた部分が崩れ讃岐岩質安山岩に覆われた部分だけが小高い丘として残った。その後河川の堆積作用によってできた沖積平野である。平野が広がるにつれ島であったところが陸続きになり、山となった(屋島、五色台など)。平野を流れる河川は、ほとんど水が流れず地下水として流れているが、大雨になると水かさを急激に増す。
[編集] 人とのかかわり
古くから人が住み着き、五色台で産出する讃岐岩(カンカン石、サヌカイト)で石器が作られた。古代における条里制の遺構がよく残っている。また、瀬戸内海式気候により雨が少ないので、ため池が多く作られてきた。海岸部では塩田が作られ、製塩業が発達した。その跡地は、多くが工場用地となり、工業が発達、瀬戸内工業地域の一角をなす。
[編集] 特徴
400~500m前後の山によってさらに4つの平野に分けることができる。
[編集] 大川平野
一番東にある平野で、他の3つの平野に比べると規模が小さい。
[編集] 高松平野
高松市周辺に広がる平野で、香東川、御坊川、新川、春日川の扇状地である。
[編集] 丸亀平野
一級河川の土器川や金倉川が流れ、飯野山ではモモの栽培が盛んである。
[編集] 三豊平野
財田川と高瀬川の三角州である。