蔵王温泉
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蔵王温泉(ざおうおんせん)は、山形県山形市(旧国出羽国、明治以降は羽前国)蔵王の山麓にある。村山総合支庁管内に位置し、古くは高湯(たかゆ)と呼ばれた。日本最古の湯としても名高い。国内有数の規模を誇る山形蔵王温泉スキー場を併設しており、冬季はスキー客などでも賑わっている。
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[編集] 泉質
- 含硫化水素強酸性明礬緑礬泉
源泉が複数あって、それぞれ温度やPHが少しづつ異なるが、強酸性の泉質が特徴である。強酸性泉が古くから皮膚病に高い効能があるとされる。また肌を白くする効能から「姫の湯」の異名も持つ。
[編集] 温泉街
いくつかの共同浴場や日帰り入浴施設がある。また国内有数のスキー場である山形蔵王温泉スキー場に隣接しており、数十件の旅館やホテルが建ち並ぶ。その数は、企業の保養所まで含めて120軒を越える(ただし温泉を引いていない施設も含まれる)。
温泉街にそって酢川が流れ、上流には温泉を祀った酢川神社がある。
共同浴場は上湯、下湯、川原湯が存在する。他に日帰り入浴施設が3軒存在する。春から秋にかけては、川沿いに「大露天風呂」が作られ、蔵王温泉の名物となっている。
共同浴場下湯の前には足湯も設置されている。
[編集] 歴史
伝説によると、東征した日本武尊に従った吉備多賀由によって発見され、多賀由温泉から転じて高湯と呼ばれるようになったという。また、標高880mに位置するため、福島の高湯温泉、同じ山形の白布温泉と共に奥羽三高湯の一つに数えられる。
昭和33年11月1日、厚生省告示第327号により国民保養温泉地に指定。