落花流水 (漫画)
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『落花流水』(らっかりゅうすい)は真田一輝による4コマ漫画作品。「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で、2005年1月号から連載されている。本作は作者が2003年10月に同人誌で発表した創作作品が元になっており、当時は4コマ漫画ではなかった。
目次 |
[編集] 作品概要
桜庭女子高校の合格発表日、葉山秋穂は合格を喜ぶのも束の間、学校伝統の部員勧誘合戦に巻き込まれる。そして何とか逃げ延びた先で、弓道部長の帆風水夏に出会い、弓道部へと誘われる。水夏に一目惚れした秋穂は弓道部に入部し、同級生の草場春河や、顧問の霜月真冬と共に楽しい学校生活を送ることになる。
本作は弓道部を舞台とした、百合あり笑いありの物語である。なお舞台やテーマの関係から、基本的に女の子しか登場しない。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 主な登場人物
- 葉山秋穂(はやま あきほ)
- 主人公で高校1年生→2年生の弓道部員。弓道歴は高校入学後からだが昇段審査に合格し現在初段。
- 長い黒髪を赤いリボンでポニーテールにまとめている。
- 性格は天然ボケでよく暴走し、また貧乳なのを気にしている。諸事情で弓道部に迷い込んで以来、入部してからも水夏に想いを寄せているが、水夏には相手にされていない。水夏に構ってもらうと狼化し、耳と尻尾が生え夜目が利くようになる。弓道の腕前はそこそこだが、4連の継ぎ矢(的に既に刺さっている矢に、新たに放った矢が刺さる事)という奇跡的な技を偶然とはいえ達成した。
- 住んでいるマンションはペット禁止だが、水夏が拾った猫のもかを、他の住人には内緒で飼っている。
- 帆風水夏(ほかぜ みなつ)
- 秋穂たちの先輩で、高校2年生→3年生の弓道部長。弓道歴はかなり長い。
- 髪は青色のショート。
- 普段は凛としているが、可愛いものに目が無かったりお化けが怖かったりと少女らしい一面をもち、もかを溺愛している。秋穂のみならず女の子に非常にモテ、バレンタインデーの狂騒で機動隊が来た程である。弓道の腕前は相当なもので、皆中で地区大会を連覇した。四段所有。
- 草場春河(くさば はるか)
- 秋穂のクラスメイトで、高校1年生→2年生の弓道部員。弓道歴は3年。秋穂と同時に初段をとった。
- 髪は金色のセミロング。
- 元気で豪放な性格をしており、馬を借りてきて流鏑馬をしようとするなど、マイペースなトラブルメーカー。当初は標準語の予定だったが、ネーム段階から関西弁で喋るようになった。弓道の腕前は下手で、矢がどこへ飛んでいくかわからない程だが、動く的に当てるのは得意。
- 学業の成績は非常に悪く、バレンタインデーには教師にチョコをあげて懐柔しようとした。
- 霜月真冬(しもつき まふゆ)
- 桜庭女子高校の化学教師で、弓道部顧問。秋穂達が進級後に秋穂のクラスの担任となる。
- 髪は茶色で頭頂部の左(向かって右)をボンボンで縛りまとめている。
- 性格は子供っぽく無邪気だが、おばさんくさい言動もする。見た目は小学生くらいだが、年齢や腹部の贅肉はれっきとした大人で、時折古い世代の話を振る。弓道部の顧問ではあるが、非力なため弓道の腕前は最高飛距離3メートルに過ぎない。
- 両親は普通の背格好だが、祖母は真冬同様見た目が幼い。怪しげな薬を自作しており(薬事法違反)、発覚を恐れ病院にいかず、気管支炎で長く休んでいた。
- 水夏の父
- 水夏の弓の師で錬士。人当たりの穏やかな人格者。県警の本部長で弓道連盟役員でもあり、昇段試験の審査にも参加している。
- 弓道では娘を厳しく指導したが、猫のもかに会わせてほしがるなど娘と同じ趣味も持つ。
- 普通は子供並みにしか見えない顧問の霜月先生を初対面で教師と見抜き、その眼力から錬士とは仙人のような存在かと秋穂達を驚かせた。
- 松来霧香(まつき きりか)
- 水夏が街に買い物に出ている時に出会った迷子の少女で、小学2年生。
- 性格を除けば背格好から何から霜月先生にそっくりである。
- 初登場時の性格は虚栄心が強かったが、迷子の時に一緒にいた水夏の優しさに気持ちがある程度氷解した。2度目の登場時には、水夏の髪型に合わせて髪を切るなど水夏に想いを寄せており、更に水夏がからむと秋穂同様に耳と尻尾が飛び出て狼化し、水夏を巡って秋穂と争っている末恐ろしい百合幼児。
- 五条夕(ごじょう ゆう)
- 高校3年生になって桜庭女子高校に編入してきた。身体があまり強くなく、素で脈が無いことも。
- 桜の木の下で寝ていた(?)ところを秋穂たちに助けられ、その際に弓道部に入部。
- 凄く天然ボケが入っている。下の暁とは幼馴染。
- 綾瀬暁(あやせ あかつき)
- 高校2年生。夕とは幼馴染で、夕の後を追う形で弓道部に入部(もともとアーチェリー部に入っており、兼部することとなった)。
- 夕の保護者的人間で、夕に何かがあるとすぐに来る。
- 運動神経は抜群である。一人称は俺で言葉遣いは男っぽい上に胸が無い。
[編集] 主な舞台
- 桜庭女子高校(さくらばじょしこうこう)
- 部活動が盛んで、合格発表の日から強引な新人勧誘が行なわれている。
- 連載開始時の弓道部は貧乏で射場に屋根がなく、書割で誤魔化していたことがあったが、第5話で行なわれた大会で優秀な成績を修めたため、第7話で屋根つきの道場が新築された。
- ただし、その道場も床に置いた球状の髪留めの一部が転がるなどの欠陥建築なのが判明し、現在学校が業者と高裁で裁判中。
- 秋穂・水夏・春河以外にも弓道部員はいるが、主要な3人以外はまず出てこない。
- 弓道部以外にも多くの部や生徒がいるが、部のPCに怪しい個人データを隠し持つパソコン部や、春には新入部員獲得のため大型ポリバケツに新入生を閉じ込めて拉致する部も存在するなど、春河や霜月先生並みに裏工作を行う生徒も多いと思われる。
[編集] 書誌情報等
[編集] 掲載誌
- まんがタイムきららMAX(芳文社) 2005年1月号 -
- まんがタイムきらら 2006年5月号(ゲスト)
- まんがタイムきららCarat 2006年6月号(ゲスト)
[編集] 単行本
芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として刊行されている。
- 第1巻(2006年5月12日発行) ISBN 978-4-8322-7573-9
- 第2巻(2007年5月11日発行) ISBN 978-4-8322-7627-7
- 第3巻(2008年6月11日発行) ISBN 978-4-8322-7698-7
また、2007年7月25日に芳文社KR文庫よりノベライズ作品「落花流水ノベル 花落知多少~花 落つること 知る 多少~」が発売された。秋月ひろ・著。
本記事は、単行本第3巻までと小説版を典拠として作成されています。本記事を引用したり、最新の状況に修正や加筆をされる場合は、この点にご注意ください。
[編集] 著者
本作品の著者の真田一輝(さなだ いっき)についての情報は以下のとおりである。
- 1月4日生まれ。埼玉県春日部市出身・在住。4コマ漫画家、同人作家。連載作品以外に、エンターブレインの刊行物にFate関係の作品も発表している。
- また、大の中日ドラゴンズファンであり、本人のブログでも度々話題にしている。
[編集] 連載中の作品リスト
- 落花流水 (まんがタイムきららMAX - 芳文社)
[編集] 外部リンク
- HARVEST MOON(著者の個人サイト)