花組芝居
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花組芝居(はなぐみしばい)は日本の劇団。昭和62年(1987年)4月、演出、作家、俳優を兼任する加納幸和を中心に『ザ・隅田川』公演で旗揚げ。自らを「ネオかぶき」と称し、高尚になり、堅苦しく難解なイメージになってしまった歌舞伎を、 昔のように誰もが気軽に楽しめる娯楽にすること、いわゆる「歌舞伎の復権」を目指している。
複雑で難解な歌舞伎の知識を活用しながら、全く枠に囚われないユニークな発想と、古今東西あらゆる音楽、美術を取込み、「加納ワールド」とも言うべき独自の世界観を展開。 歌舞伎と同じように俳優は男性のみであり、個性的な性格俳優が「女形」を演じる形になっている。
この「ネオかぶき」は『現代用語の基礎知識』に掲載される程知名度を得ており、現在では動員人数も常時1万人を超えるほどである。地方公演の依頼も後を絶たない。
平成6年(1996年)、初のアメリカツアーを行った時には、毎公演ごとに観客総立ちになるほどの大絶賛を受け、その文化的地位も国際的に高まっているといえる。音楽や美術、建築、映像などの他分野との接合もどんどん推進しており、内外から注目度の高い活動を続けている。
近年はプロデュース公演や外部俳優の招聘も多く行っている。所属俳優も積極的に他劇団の客演を行っている。
目次 |
[編集] 俳優
- 加納幸和
- 原川浩明
- 桂憲一
- 北沢洋
- 溝口健二
- 横道毅
- 高荷邦彦
- 秋葉陽司
- 各務立基
- 水下きよし
- 植本潤
- 山下禎啓
- 八代進一
- 大井靖彦
- 嶋倉雷象
- 森川理文
- 松原綾央
- 磯村智彦
- 小林大介
- 堀越涼
- 美斉津恵友
- 谷山知宏
- 丸川敬之
- 二瓶拓也
[編集] かつて所属していた俳優
[編集] 主な上演作品
- 『ザ・隅田川』
- 『いろは四谷怪談』
- 『櫻姫曙草紙』
- 『怪誕身毒丸』
- 『かぶき座の怪人』
- 『あやつり任侠館』
- 『花組沙翁劇 ロミオ&ジュリエット』
- 『泉鏡花の夜叉ケ池』
- 『三国妖狐伝』
- 『花組をどり』
- 『奥女中たち』
- 『泉鏡花の草迷宮』
- 『天変斯止嵐后晴』
- 『聖ひばり御殿』
- 『雪之丞変化』
- 『悪女クレオパトラ』
- 『泉鏡花の日本橋』
- 『西鶴一代女』
- 『泉鏡花の海神別荘』
- 『泉鏡花の婦系図』
- 『双面諏訪湖』
- 『南北オペラ -金幣猿嶋郡-』
- 『百鬼夜行抄』
- 『シャンソマニア』
- 『和宮様御留』
- 『極猫大騒動 ゴクネコ mad Cats' panic』