組織変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
組織変更(そしきへんこう)
- 一般には、団体内部の部署等の組織を組み替えたり、組織形態を変更したりすること。組織再編などともいうことがある。
- 会社法においては、株式会社が合名会社・合資会社・合同会社となること、またはその逆方向の変更による法人形態の変更を指す。(下記別表も参照)。会社法では第2条26号で定義づけられ、同法第五編(743条以下)において規律されている。
- 会社法について以下では、条数のみ記載する。
[編集] (1.について)組織変更のプロセス
企業等の経営上、意思決定の迅速化、決定された方針の具現の効率化などの観点から、会社等の組織の見直しは適宜図られる。
変更にあたっては、現組織の問題点抽出、変更計画、実行、検証、というプロセスを経ることになる。この変更にあたり、人事異動、人員整理(整理解雇など)を伴うことがある。
[編集] (2.について)会社法における組織変更の手続
会社法に言う組織変更は、法人の種別の変更であり、現実に会社という企業体を組成する内部組織を変更することを直接にはいわない。
組織変更をする株式会社は、総株主の同意が必要となる(776条1項)。組織変更をする持分会社は総社員の同意が必要となる(781条1項)。
[編集] 別表
下記表において、○に該当する会社形態の変更が「組織変更」に当たる。 △に該当するものは「組織変更」にあたらず定款の変更のみで行いうる。また、社員の加入・脱退等により、かかる定款変更があったものとみなされる場合もある。
変更前\変更後 | 株式会社 | 合名会社 | 合資会社 | 合同会社 | |
---|---|---|---|---|---|
株式会社 | - | ○ | |||
持分会社 | 合名会社 | ○ | - | △ | △ |
合資会社 | △ | - | △ | ||
合同会社 | △ | △ | - |