第26回全国中等学校優勝野球大会
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出場校 | 22校 |
参加校数 | 617校 |
優勝 | 和歌山県立海草中学校(2回目) 2連覇 |
試合数 | 21試合 |
本塁打数 | 2本 |
第26回全国中等学校優勝野球大会は1940年(昭和15年)8月12日から19日の間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で実施された全国中等学校優勝野球大会である。この年は「紀元二千六百年奉祝・全日本中等学校体育競技総力大会」が開催され、会場は甲子園一帯の競技施設で行われた。第26回大会はこの大会の野球部門として開催された。
目次 |
[編集] 出場校
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[編集] 試合結果
[編集] 1回戦
- 松本商 3 - 2 徳島商
- 下関商 13 - 1 奉天商
- 日大三中 3 - 1 大分商(延長18回)
- 高崎商 6 - 0 福岡中
- 東邦商 4 - 3 福岡工(延長11回)
- 松江商 3x - 2 北海中(延長14回)
[編集] 2回戦
- 海草中 12 - 1 平壌一中
- 京都商 3 - 1 台北一中
- 松本商 2 - 0 下関商
- 日大三中 3 - 1 高崎商
- 島田商 2 - 1 北神商(延長10回)
- 千葉商 7 - 0 仙台一中
- 市岡中 7 - 1 富山商
- 東邦商 3 - 1 松江商(延長10回)
[編集] 準々決勝
- 海草中 4 - 3 京都商(延長12回)
- 松本商 7 - 3 日大三中
- 島田商 9 - 4 千葉商
- 市岡中 4 - 0 東邦商
[編集] 準決勝
- 海草中 3 - 1 松本商
- 島田商 6 - 2 市岡中
[編集] 決勝
- 海草中 2 - 1 島田商
(海)真田-志水 (島)一言-松下
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
島田商 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
海草中 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 2 |
[審判](球)天知(塁)町田・村井・藤田
海草中は3回裏一死満塁と攻めて2番森本のスクイズで先制。島田商が4回表二死三塁から中飛失策で同点としたが、海草中は7回裏二死から失策で出塁すると、7番加納が右中間を抜く三塁打を放ち、決勝点を入れた。このリードを真田が守り抜き、海草中は史上4校目の連覇を成し遂げた。
優勝投手となった真田は、「嶋に負けるな、嶋に続けの猛練習のおかげ」と振り返ったという。
[編集] 大会本塁打
第1号:高野裕良(下関商業)
第2号:木村三郎(日大三中)
[編集] 主な出場選手
- 白坂長栄(福岡中-盛岡鉄道管理局-阪神)
- 吉江英四郎(仙台一中-早稲田大-東映-巨人)
- 平林栄治(松本商-阪神)
- 土屋亨(松本商-明治大-南海-(中日、名古屋))
- 一言多十(島田商-専修大-新田建設-セネタース(東急、急映)-阪急-石川島重工監督)
- 久保吾一(島田商-専修大-明電舎-国鉄)
- 池端忠夫(東邦商-阪神)
- 徳網茂(京都商-同志社大-阪神)
- 神田武夫(京都商-南海)
- 島田吉郎(市岡中-早稲田大-桑名組-阪神)
- 野本良雄(北神商-朝日軍)
- 仁科栄三(北神商-阪神)
- 高柳常治(北神商-阪急)
- 田中雅治(海草中-明治大-朝日軍)
- 真田重蔵(海草中-朝日軍(パシフィック、太陽、松竹)-阪神-明星高監督)
- 平井三郎(徳島商-明治大-阪急-西日本-巨人)
- 蔦文也(徳島商-同志社大-日鉄広畑-全徳島-東急-池田高監督)
- 千頭久米夫(福岡工-藤倉電線-西日本鉄道-豊岡物産-コロムビア-西鉄-東急(東映))
- 伴勇資(福岡工-早稲田大-西日本鉄道-西鉄-東急)