白山 (文京区)
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白山(はくさん) は、東京都文京区にある地名。一丁目から五丁目まである。居住人口は16,624人(2007年10月1日現在)。郵便番号は113-0001(一丁目)、112-0001(二丁目から五丁目)。
[編集] 歴史
江戸時代まで豊嶋郡小石川村、駒込村の各一部。1878年7月郡区町村編制法により小石川区、本郷区にそれぞれ編入。1889年5月市制施行で東京市に編入。1947年文京区の一部になる。1967年1月住居表示の実施に伴い、従来の丸山新町、指ヶ谷町、戸崎町、白山御殿町、白山前町、原町などの合併により白山一~五丁目が成立した。
地名は白山神社から。縁起によれば、948年(天暦2年)に加賀一ノ宮の白山神社を分祀しこの地に祭った。徳川綱吉の信仰を受けた。
[編集] 特色
住宅地である。主要な商業地域は、都営地下鉄三田線白山駅の周辺に集中しており、駅周辺をほぼ南北に貫く坂(薬師坂)の頂上の地域を白山上、坂の入口の地域を白山下、白山下から白山上と逆方向に上っていったところを白山御殿町(著名な政治家や現日銀総裁などが住んでいる)と呼ぶ。東洋大学の白山キャンパスが所在。特に東洋大学との関係は深く、「早稲田の政治、三田の理財、駿河台の法科、白山の哲学」と謳われたように、「白山=東洋大学」という時期があった。朝霞キャンパス開設に伴ってこのイメージは薄くなったが、文系5学部の都心回帰と白山第2キャンパス開設、また2009年4月より国際地域学部が群馬県の板倉キャンパスから移転する予定に伴って、再び「白山=東洋大学」となりつつある。大学人口の増加に伴い、地域商店の更なる活性化に期待する声も高まり、東洋大前通り商店会も誕生した。この商店会は、文京区で一番新しい商店会である。
なお、小石川植物園は、隣接の小石川ではなく白山三丁目にある。これは、もともと白山地区の大部分が小石川の一部だったことによるもの。