疾風!アイアンリーガー
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『疾風!アイアンリーガー』(しっぷう!アイアンリーガー)は、1993年(平成5年)4月6日から1994年(平成6年)3月29日にわたりテレビ東京系で放送された、サンライズ製作の熱血スポーツロボットアニメ。全52話。3頭身ロボットが繰り広げる、人間よりも人間臭い熱血ドラマが話題となった。米題は『Iron leaguer』。
目次 |
[編集] ストーリー
遠い未来。ロボットが様々なスポーツを行うアイアンリーグは、ラフプレーが横行し、観客はおろか、実況・解説などのプレスまでもが破壊と暴力に興じる、ダーティな見世物と化していた。アイアンリーグを影で支配するダークスポーツ財団は、優秀なリーガーを強制引退させ、遠い宇宙で繰り広げられる戦争用のロボット兵器として送り込む、死の商人でもあった。
ダーク系列のアイアンサッカーチーム・ダークプリンスのスター選手マッハウインディは、チームメイトの卑劣なプレーに嫌気が差し、退団する。しかし、ダークスポーツ財団のオーナーであるギロチは、マッハウィンディをダークプリンスに連れ戻すべく他のチームに圧力をかけ、移籍できないようにはかる。残る選択肢は、ダークにも相手にされない弱小チーム・シルバーキャッスルしか無い。連戦連敗、多くの人々から嘲笑されながらも、常に正々堂々のフェアプレーを貫く姿勢に魅力を感じたものの、弱すぎるチームでは燃料やオイルの補充、まともなメンテナンスにも事を欠き過酷な生活が待っている事に躊躇していた。そこへ突如として現れた謎の野球リーガーの熱い直言に、ウィンディは迷いを振り払い、入団を決意する。シルバーキャッスルは、まさかの驚きとともに、彼を歓迎した。
次のダーク戦でも、ラフプレーの波状攻撃を受け、シルバーキャッスルは窮地に陥る。そこへメンバーチェンジで、件の野球リーガー・マグナムエースが登場。マッハウィンディとの連携で試合の流れを引き戻し、念願の初勝利をものにした。だが、喜びもつかの間、ダークの工作によって、今度は全く経験のない野球リーグへの二重参加を厳命されてしまう。
マグナムエースは、故あって一戦から遠去かっていたブルアーマーの魂に再び情熱の火を点し、新メンバーに迎えたのをはじめ、過酷な日々が続く中で出会ったリーガーたちと時にはサシで勝負、時には命懸けで戦いながら、いつしか友情を深め、新たな仲間を増やして行った。夢をあきらめかけていたオリジナルメンバーたちも自信を取り戻し、シルバーキャッスルは勝利と栄光へと突き進む。やがて、その正々堂々たる精神によって、アイアンリーグは少しずつ、だが確実に変革の兆しを見せ始めるのであった。
[編集] キャスト・アイアンリーガー
[編集] シルバーキャッスル所属リーガー
- マグナムエース/シルバーフロンティア(演:松本保典)
- 窮地に陥ったシルバーキャッスルに突如現れた謎の野球リーガー。有無を言わせない説得力とその熱き魂でアイアンリーグを正々堂々と戦い抜いていく。同時にショックサーキットの位置を知っており、ダーク製のリーガーを次々とその魔手から解放する。
- その正体は、元ダークキングスのエースピッチャー・シルバーフロンティア。10年前に強制引退にあい、アイアンソルジャーVZとして戦場で戦わされていた。後にリカルドの手によって帰還、マグナムエースとして再びマウンドの前に立つ。
- 必殺魔球は「44(フォーティーフォー)ソニック」「44ソニック・オン・ファイヤー」「44スクエア」「アステロイド・キャノン」。他にも、チーム全体での合体技「ライトニングクラッシュ」「スーパーノヴァ」がある。
- マッハウィンディ(演:置鮎龍太郎)
- 元ダークプリンス所属のサッカーリーガー。ダーク時代はゴールドフットのパートナーだった。チームメイトのラフプレーに腹を据えかねてダークプリンスを退団し、マグナムエースやヒロシ達に勧誘されてシルバーキャッスルに参入。
- スピードと華麗なテクニックが特徴。得意技は「マッハスピン」「ジグザグシュート」。
- ダーク財団の最新技術を用いて作られたリーガーであるため、シルバーキャッスル加入後はメンテナンスに苦労する場面も見られた。
- 当初は「ウィンドボーイ」という名前であったが直前になって変更となったエピソードがDVDBOXの声優インタビューで語られている。また、タイアップ企画としてコミックボンボンで連載されていた漫画の第1話にはこの変更が間に合わず第2話でシルバーへの移籍を期に改名(ついでに髪?も黒から金に染めている)したことになっている。
- キアイリュウケン(演:堀川亮)
- 空手リーガー。シルバーキャッスル創設時からのメンバーの一人で、ルリー銀城とは最も仲が良い。優しい性格で、やや精神的に弱いところもあるが、燃えるような闘志を秘めている。また、ボディにはシルバー三兄弟が持つブラックボックスの完成体が内蔵されている。必殺技は「竜鉄拳」。
- シルキー達と同じ小さな町工場で作られたが、手違いにより空手リーガーとしてロールアウト。当初は自分のことをサッカーリーガーと思い込んでいたため、自分の実力を上手く発揮しきれないでいたが、ある事件によって真の姿に気付き、己の能力をより的確に発揮できるようになる。また、それに伴ってサッカーの腕も見違えるほど上達した。敵の攻撃を受けても「平気だよ」と何事もなかったかのように試合を続けられる、GZに次ぐ頑丈さの持ち主で、ラフプレーで苦しむシルバーキャッスルにとって頼もしい存在である。
- 韓国放送時にはテコンドー選手に変更されていた。
- ブルアーマー(演:茶風林)
- アメフトリーガー。かつてアメフトリーグのスター選手だったが、設計時のバグにより頭の角を前に倒すフルパワーモードになると理性を失って凶暴化してしまい、試合中に無差別な破壊を行った事を切っ掛けに引退。行方をくらませる。その後人知れずホスピタルに勤務していたが心の底ではリーガーとしての心と事件の罪の意識の間で葛藤を続けていた。
- とても優しく、面倒見も良く、持ち前の怪力でトラックに轢かれそうになったルリーを救った事が切っ掛けでシルバーキャッスルと知り合う。
- 怪力によりキャッチャーとして44ソニックを受け止められるチーム唯一の選手である。「どぉりゃぁ~!」という掛け声が口癖。
- 飛行機が大の苦手で角を完全に後ろに倒しきって縮こまってしまうほどであったが、番組中盤の「はぐれリーガー編」で普通にボウシップに乗っているところを見ると、何とか克服できたようである(ボウシップのみが別格である可能性もある)。
- 極十郎太(きわみ じゅうろうた)(演:山口勝平)
- 剣道リーガー。寡黙な孤高の剣士で過去の前歴が一切不明。セクションXにさえ分からない。センサーを超えた心を求める為に山に篭り修行を続けていたが、テレビで44ソニックを見てマグナムとの対決を決意。山を降りてシルバーキャッスルと接触する。
- 必殺技は自ら「切れぬ物は無い」と語る日本刀、ムテン・ソードを用いた「水月の剣」。彼の精神が月の映る水面のように静まる明鏡止水の境地になることで可能になる。マグナムエースは彼の挑戦を受け対決の中で新たな修行の道を示す。野球リーグに強制参加させられたシルバーキャッスルの四番バッターである。
- 野球の試合ではその剣技を生かした必殺打法でジェノサイドスクリューを打ち負かしシルバーキャッスルの窮地を救う。物語後半、マグナムエースを諭し44スクエア誕生のきっかけを作った。また危険の中では強力な戦闘能力を発揮する。
- また、十郎太とは全く逆な性質のキャラクターを演じることの方が圧倒的に多い山口勝平が声を演じていることでも有名。
- トップジョイ(演:小杉十郎太)
- バスケリーガー。非常に陽気で楽天的な性格。
- マッハウィンディと同じく、楽しむ為のバスケットをしたいと願っていたが、チーム方針に合わず脱退=廃棄処分になりかけていた所をダークの諜報機関セクションXに拾われ、シルバーキャッスルにスパイとしてもぐりこむ。しかし逆にシルバーキャッスルを勢い付かせるムードメーカーとなりスパイ活動もことごとく失敗する。シルバーキャッスルとは考え方が全く違っていたが持ち前の明るさですぐにチームメイトやファンの子供たちと打ち解けるようになる。しかし、ショックサーキットの恐怖とバスケリーグへの思いが長らく彼をダークへ引き止め苦しめる事になる。
- 両腕両脚がスプリングになっており、ジャンプと遠投力は抜群。肩のスピーカーからは陽気な音楽が流れる。子供好き。
- 必殺技は「ギャラクティカペガサスシュート」、マグナム・ウィンディとの合体技「ミストラルボンバー」。
- 声を演じている小杉十郎太の普段の渋い声のイメージと極十郎太と名前が被ることから一部で「(十郎太役の)山口勝平と役が入れ替わってしまったのでは?」と噂されることがある。
- GZ(ジーゼット)(演:堀之紀)
- アイスホッケーリーガー。元ダークのアイアンソルジャー。マグナムエースことVZとは戦友であったが、行方不明になったVZは残骸も残らないほど破壊されたものと思っていた。再会にあたりマグナムエースが仲間を捨てて逃げた脱走したと考え激しい憎悪を向ける。シルバーキャッスルの強い絆、マグナムエースのあらゆる存在を敵としない信念、ショックサーキットなどを目の当たりにし葛藤の末、シルバーキャッスルのリーガーとして生きる事を決意する。GZの名がリーガーとしての名前かソルジャーとしての名前かは不明。
- 他人にも自分にも厳しいが、子供には優しい一面も見せる(ただし最初は子供の扱いが苦手だった)。アイアンソルジャーのままのボディの頑丈さはチーム随一。
- 必殺技は「ソルジャースラップショット」「ブリザードスラップショット」。
- シルキー(演:菅原正志)
- サッカーリーガー。シルバーキャッスルの初期メンバー。
- マグナムたちが加入した後も、良き仲間として彼らを支え続ける。量産型らしく目立った特徴はなく、シャーキードーグとの試合など性能差から傷つくことも多いが、一途な努力でレギュラーを勝ち取っている。
- シルキー以外の初期メンバー
-
- ピック(背番号2)
- パット(背番号4)
- ピート(背番号5)
- ロニー(背番号6)
- リンキー(背番号7)
- ボビー(背番号8)
- カール(背番号10)
- ジェイク(背番号9)
- マッハウィンディが加入する前のエースストライカー。
- ジム(背番号11)
- ジェイクとジムの2名は、シリーズ初期にシルバーキャッスルを退団している。
[編集] ダークスポーツ財団所属リーガー
[編集] ゴールド三兄弟
- ゴールドアーム(演:梁田清之)
- 野球リーガー。ダークキングスのエースピッチャー。ゴールド三兄弟の長兄。
- 殺人投法「ジェノサイドスクリュー」を得意とするラフプレーリーガーだったが、シルバーキャッスルと戦ううちにフェアプレーに目覚めていく。
- 必殺技はマグナムエース直伝の「44ソニック」と、44ソニックを独自にアレンジした「44ソニック・オン・サンダー」。OVA版では、新魔球「ライジングブラスト」を披露している。このほかアイアンソルジャーに改造された際、「ジェノサイド・バースト」というジェノサイドスクリューの変形技を使用している。
- ルーキー時に、当時のダークキングスのエースであったシルバーフロンティア(マグナムエース)から教えを受けている。
- ゴールドフット(演:立木文彦)
- サッカーリーガー。ダークプリンスのストライカーで、マッハウィンディの元同僚。ゴールド三兄弟の次兄。
- 手段を選ばずシルバーキャッスルを潰そうとしていたが、彼らと戦ううちに正々堂々としたプレーに目覚め、真っ向から勝負を挑むようになる。
- 必殺シュートは「ハイパーボム」と、三兄弟との合体技「竜巻フォーメーション」。竜巻フォーメーションは、サッカーのみならず、野球の守備でも活躍していた。
- ゴールドマスク(演:太田真一郎)
- ダークキングス所属の野球リーガー。ゴールド三兄弟の末弟。
- 二人の兄と同じく、シルバーキャッスルとの戦いを経て正統派リーガーへと成長した。
- 口癖(?)は「俺は野球リーガーだぜ!」。名台詞は「俺は技がねぇ!」。
- 作中自分が野球リーガーであることを積極的にアピールしているものの、ゲームボーイ版ゲームソフトでは既にアームVSエースの野球対決がセッティングされているためか、トップジョイを指名してのバスケ勝負をすることになる。
[編集] ファイター兄弟/シルバー三兄弟
ワールドチャンピオン戦で突如ダークスワンへ編入された新人リーガー兄弟。
しかしその正体は、対ワールドシリーズ用の秘密兵器としてギロチが呼び戻したアイアンソルジャー達であり、名前と姿を変えてダークスワンに加入された。実は10年前、強制引退によりアイアンソルジャーとなったシルバー三兄弟の長男と次男、そしてマグナムエースの実の兄達である。
なお、マグナムエース(=シルバーフロンティア)に二人の兄がいる事は、作品世界内に存在するはずの過去のリーガーについてのデータベースなどで検索が可能であるはずだが、劇中では誰もそのあたりを言及していない為、完全な追加設定であると思われる。(その傍証として、アロー役の佐藤政道はアンケートコメントで、三人が兄弟である事は番組後半までわからなかったと述べている。)
- ファイタースピリッツ/シルバージャスティス(演:中田譲治)
- サッカーリーガー。ファイター兄弟及びシルバー三兄弟の長兄。
- 必殺技は「ハイブリッドキャノン」。また、サッカーリーガーであるにも関わらず、野球の試合においては「エックスサンシャイン」という魔球も投げる。
- 後にOVA『銀光の旗の下に』で、ギャレットの台詞よりソルジャー時代のコードネーム『JST』が明らかになる。これは『ジャスティス』の略称と思われる。
- ファイターアロー/シルバーギャラン(演:佐藤政道)
- アイスホッケーリーガー。シルバー三兄弟の次兄、ファイター兄弟の弟。
- 必殺技は「シャドウダンシング」「コロネビーン・ノーインサイド」。
- 後にOVA『銀光の旗の下に』で、ギャレットの台詞よりソルジャー時代のコードネーム『GTO』が明らかになる。これは三菱自動車社製『ギャランGTO』に由来すると思われる。
- シルバーフロンティア(演:松本保典)
- ダークキングスエースにして三兄弟末弟の野球リーガー。ゴールド三兄弟長兄・アームの師匠であった。以降の経緯はマグナムエースの項目を参照。
[編集] 各ダーク財団系列所属
- スーパーヘッド(演:坂東尚樹)
- ダークプリンスの新しいサッカーリーガー。ヘディングに特化したハンマーのような頭が特徴的。後頭部に拳銃のハンマーに似た機構を持っている。
- 必殺シュートは「ナパームドライバー」。セーガルに逆らったためにシャーキードーグの攻撃を受け、爆死した。
- フラッシュキッド(演:中田和宏)
- ダークスワン所属のホッケーリーガー。ラフプレーが得意。そのひどさはファイター兄弟の眉をひそめさせ、監督への直訴によってチームから排除されかかるほどである。
- ダンクガンズ(演:山崎たくみ)
- バスケリーガー。ストリートバスケの試合に見せかけて、マグナムエースを抹殺しようとした。後にゴールド三兄弟がアイアンソルジャーに改造されそうになった折、救出に向かったマグナムエースたちを阻んだが、倒された。ヘッドパーツを外すと変な顔である。
- S-XXX(エス スリーエックス)(演:菅原正志)
- 性能テストとデモンストレーションのため、アイアンリーグに送り込まれてきたダークのアイアンソルジャー。背部に、本体から分離飛行する兵器ポッドが装備されている。
- 試合中に暴走して無差別な破壊活動を行い、マグナムエースに破壊された。
- 警官リーガー
- 制帽を被った警官の姿を模したリーガー。軽機関銃を装備して警備任務に就く。
[編集] セーガル所属
- シャーキードーグ
- セーガル配下のアイアンリーガー軍団。セーガルの手下としてシルバーキャッスルと戦うが、スーパーヘッドやゴールド3兄弟の反抗によって試合に負け、全員そろって廃棄処分にされてしまう。実はワルキューレの前座として用意されていたに過ぎなかった。本作中唯一、試合中にリーガー破壊行為を行って成功させたリーガーである。
- 名前の由来は『遮光器土偶』と思われる。何故か台詞は『ま”』であった。
- ワルキューレ
- セーガル配下のアイアンリーガー軍団。シルバーキャッスルのデータをインプットされており、あらゆる技をコピーできる。シルバーキャッスルが対シャーキードーグ戦で見せた必殺技『ライトニングクラッシュ』をもコピーして見せた。感情回路がなく、一糸乱れぬ統率の取れた動きをする。最後はゴールド三兄弟に全エネルギーを供給して全員そろって倒れた。
- ハンターリーガー
- アルカードを討伐するためにセーガルが連れてきたリーガーたち。火炎放射器で武装している。数名が登場し、このうち2体が「エリザベートの誘惑」ウィルスに感染、ヴァンパイアリーガーと化した。
[編集] 他球団所属又はフリーリーガー
[編集] はぐれリーガー
- ゲバラ(演:大塚芳忠)
- バスケリーガー。廃棄処分を恐れてジャングルに逃亡・野生化し、ロボットを破壊しては燃料であるオイルを奪って生きていた。
- ワイルドホーク(演:大塚明夫)
- 野球リーガー。かつては「優勝請負人」の異名を持つ球界屈指のピッチャーだったが、プライドの高さから球団と対立して引退、必殺の魔球を繰り出す右腕も文字通り錆付き、はぐれリーガーに身を落としていた。
- シルバーキャッスルとの試合でかつての情熱を取り戻し、アイアンリーグからのオファーに乗って球界に復帰。
- 必殺魔球は「ファイヤーコメット」。当時覚せい剤取締法違反で服役中だった江夏豊をモデルにして作られたキャラだと言われている。
- デウス(演:佐藤正治)
- 元ダーク所属のバレーボールリーガー。
- 唯一の飛行可能型アイアンリーガーだったが、燃費が非常に悪く、そのため同型機で編成されたチームもろともダークから放逐され、元ダークのリーガーということでどこからも雇ってもらえず路頭に迷っていた。ダークへの復帰を条件にシルバーキャッスルと戦う。
- ダイクダイソン(演:鈴木清信)
- ボクシングリーガー。ランキング10位の腕前だったが、旧式で外見も地味であったため新型の登場により所属ジムから廃棄処分にされそうになり脱走。以来20年、山奥の洞窟で独り隠遁生活を送っていた。
- キアイリュウケンとのボクシングの試合をきっかけに正式に引退。このとき引退するボクサーへの餞である10カウントゴングの儀式も行われた。その後山を下り、新たな人生を歩むことを決意。のちにジェットセッターのチームに参加する。
- シスレー(演:辻親八)
- 剣術リーガー。砂漠で地上船を操り盗賊の首領をしていた。新月刀を用いた剣技「ムーン・ソード」は、十郎太と互角の腕前である。
- スパーキー(演:山崎たくみ)、リベロン(演:山形ユキオ)、ストレイク(演:桜井敏治)、ミッディ(演:北島淳司)
- サッカーチーム「ヘルスパーズ」のメンバー。倉庫の隅で埃をかぶっていた鉱山開発用ロボットが、町おこしのために改造され、アイアンリーガーになった。
- マッハウィンディのように強くなりたいと願って練習に励み、手がかりを掴みかける。しかし、その心をセーガルに付け込まれ、洗脳強化パーツを装着されてシルバーキャッスルへの刺客にされてしまう。助けに現れたゴールド三兄弟+ウィンディの必殺シュート『トルネードスパイラル』によって正気を取り戻す。
- 必殺技は対戦場所となった火山噴火口でマグマを使った『マグマショッカー』
- アルカード(演:若本規夫)
- アイスホッケーリーガー。「エリザベートの誘惑」というウイルスに冒され、バンパイアリーガーと化して周辺住民の脅威となってしまい、闇の貴公子によって討伐されかけていた。闇の貴公子配下のハンターリーガー2体やGZを吸血してバンパイアリーガーにしてしまうなど、シルバーキャッスルを悩ませた。最終的に倒され、朝日を浴びて砂と化すが、ワールドリーグ開幕後に何故か生き返っていた。
- ジェットセッター(演:岸野幸正)
- アメフトリーガー。元ブルアーマーのチームメイト。ブルの暴走事故に巻き込まれて角で突き倒され、引退を余儀なくされる。
- その後憎悪に凝り固まって性格が歪み、リーガー同士の生死を賭けた見世物試合「デスバトル」を主宰していたが、十年ぶりに再会したブルアーマーとトップジョイとの友情に心を打たれ、アイアンリーグへの再起を誓った。後にリーガーたちを集めてアメフトチームを結成する。
- アンプ(演:高山みなみ)
- ライトスポーツ用のアイアンリーガーであるアイアンボウラー。かつて姉のワットとペアを組んでいたが、ラフプレイに負けたのをきっかけに、アイアンボウルから身を引いていた。単体での必殺技は『クインビーサイクロン』ワットと共に必殺技『ツインバードフライヤーフォルテッシモ』を使う。
- ワット(演:安達忍)
- アイアンボウラー。かつて妹のアンプとペアを組んでいたが、ラフプレイに負けたのをきっかけに、はぐれリーガーに身を落としていた。二人の弟分を引き連れてシルバーキャッスルに戦いを挑む。必殺技は『スピンナーフラッシュダイナマイト』後にリーガーとしての誇りを取り戻した末に『スピンナーフラッシュリフレッシング』を使う。後にOVAでは『スピンナーフラッシュドリーミング』として活躍。
[編集] 闇の貴公子配下
- サーティーン(演:水内清光)
- ゴルフリーガー。ゴルフクラブであらゆる変化球を打ち出す。その技を用いてシルバーキャッスルを数度にわたり狙撃して苦しめた。
- ゴルフボールでの狙撃も得意としていたことから、また狙撃を行う際の緻密な条件確認から名前の由来はゴルゴ13と思われる。額にもGの文字が書かれている。
- 必殺技は『サーティーンフォーエバーショット』『ゴーストサーティーンショット』
- デステニー(演:藤原啓治)
- テニスリーガー。ヘクトパスカル島で略同型のリーガーからなるデステニー部隊を率いて最終ステージを守った。
- 必殺技は『ハイパージャイロスマッシュ』『ハイパージャイロプラズマスマッシュ』
- ナッカラー(演:鈴木清信)
- 空手リーガー。はぐれリーガーたちのリーダー格。ヘクトパスカル島で略同型の空手リーガーからなるナッカラー部隊を率いて第一ステージでキアイリュウケンと戦うが、龍心拳の前に敗北しエネルギーを全て奪われてしまう。敗北後に再戦を望むが闇の貴公子にあっさり捨てられる。のちリカルドによって回収された。
- ウイッシュボーン(演:水内清光)
- 水球リーガー。ヘクトパスカル島で略同型の水球リーガーからなるウイッシュボーン部隊を率いて戦う。背番号2番。ヘクトパスカル編まで残ったはぐれリーガー中唯一、ヘクトパスカル編以前から略同型のチームメイトが姿を見せていた。
- グレイリンク(演:山崎たくみ)
- バスケリーガー。簡易ながら飛行能力を持つ。ヘクトパスカル島で略同型のバスケリーガーからなる『グレイリンク部隊』を率いる。部隊からは崖からの転落による事故死者一名が出ている。
- 必殺技は頭部に内蔵されたクレーンアームを使った『ヘッドクレーンクラッシュ』。
- マドチェン(演:山崎たくみ)
- アメフトリーガー。ヘクトパスカル島で略同型のアメフトリーガーからなるマドチェン部隊を率いて戦う。両肩に回転ノコギリを装備している。体色は地味だが頭部の装飾、ボディのペイントが派手である。部隊員全員からなる『ロングホーンフォーメーション』でブルアーマーと対峙する。
[編集] キャスト・人間
[編集] シルバーキャッスル
- ルリー銀城(演:横山智佐)
- シルバーキャッスルのオーナー。弱冠15歳。非常に気の強い性格の持ち主。オーナーであった父の後を継ぎシルバーキャッスルのオーナーとなる。
- エドモンド銀城(演:玄田哲章)
- シルバーキャッスルの監督。ルリーの叔父。
- 飄々としているが情に厚く、イザという時の判断力もある。悩めるリーガー達の良き導き手である。
- リカルド銀城(演:有本欽隆)
- シルバーキャッスルの創設者。ルリーの父であり、エドモンドの兄。かつてダークに勤めており、その時にシルバー三兄弟を製作した。
- 実験中の事故で死亡したことになっていたが、後に生存が明らかになり、マグナムエースにはぐれリーガー達の救済を求める。
- エドモンドとは別の意味で飄々としており、何処か悟りきった雰囲気もある。
- メッケル(演:坂東尚樹)
- シルバーキャッスルのメカニック。通称・工場長。セスナ機のライセンスを持っている。
- ヒロシ(演:高乃麗)、マリコ(演:小山ゆかり)、ベズベズ(演:横山智佐)、トッポ、ゲルズ
- 弱小時代からのシルバーキャッスルのファン。メンバー達とも仲が良い。
[編集] ダークスポーツ財団
- ギロチ(演:菅原正志)
- ダークスポーツ財団のオーナー。アイアンリーグの盟主。
- 配下のアイアンリーガーをソルジャーに仕立て上げて戦場に送りこむ死の商人でもあったが、シルバーキャッスルとの戦いの中で少しずつ変わってゆく。
- セーガル(演:千葉一伸)
- ギロチの息子。映画スター。「闇の貴公子」と名乗り、はぐれリーガーを率いて何度もシルバーキャッスルの前に立ちはだかった。失敗した者は容赦なく切り捨てる冷酷さをもつ。
- クリーツ(演:堀本等)
- ダークプリンス監督。ギロチの言いなりでラフプレーを推奨していたが、ゴールド三兄弟の変化に呼応するように彼も変化していった。ギロチの息子の特権を利用しチームを牛耳るセーガルに対し、ゴールド三兄弟を試合に出すよう啖呵を切ったり、強制引退の危機にあったゴールドマスクをこっそり逃がしてやるなど、男らしい一面を見せた。
- セクションX
- ダークスポーツ財団の諜報機関。覆面につばの広い帽子を被った3人組でコンピュータに囲まれた部屋でスパイ機の操作や44ソニックの解析、ショックサーキットの起動などを行う。
- 巧妙に隠されたマグナムエースの正体を暴く為に様々な手段を駆使し情報収集の手腕を見せ付ける。しかしスパイとして送り込んだトップジョイをコントロールする事には手を焼いていた。
- 「あいやあ」と声を出して驚きの表現をしたり独特の話し方で熾烈な情報戦を盛り上げる。
- セクションV
- ダークスポーツ財団の工作機関。強面の2人組みでセクションXと共同してシルバーキャッスルの崩壊を狙う。トップジョイに直接接触する事も多い。ダンクガンズと仕事の内容が似通っている為か出番はセクションXほど多くはない。
- ミューハー
- 闇の貴公子の側近。はぐれリーガーとの交渉や、彼らに対する命令の伝達、時には脅迫なども行う。
- ホーリー
- 闇の貴公子の側近。はぐれリーガーとの交渉や、彼らに対する命令の伝達、時には脅迫なども行う。
[編集] スポーツ実況関係
- ジョージィ・アイランド(演:小山ゆかり)
- レポーター。マッハウィンディの追っかけ。
- アナウンサー(演:山崎たくみ)
- アイアンリーグの試合の実況アナウンサー。本名は不明。当初はラフプレイ寄りな実況であったがシルバーの活躍に伴いフェアプレイにも熱のこもった実況をするようになる。
- インサイド・ロガシー
- アナウンサーとセットで登場する解説者。ダークのラフプレイを褒め称えシルバーのフェアプレイをけなすだけの解説というよりはただのコメンテーター(むしろ野次に近い)。シリーズ後半からは姿を見かけなくなるが、最終回間際に一観客として登場。フェアプレーに魅了され、サポーターの子供達と一緒にシルバーキャッスルを応援していた。
[編集] スタッフ
- 企画:サンライズ
- 原作:矢立肇
- シリーズ構成:五武冬史
- キャラクターデザイン:二宮常雄
- メカニカルデザイン:大河原邦男
- 美術監督:東潤一、朝倉千登勢
- 撮影監督:桶田一展、藤倉直人
- 音楽:和田薫
- 音響監督:小林克良
- 監督:アミノテツロー
- 設定協力:スタジオぬえ、島本和彦、石垣純哉 他
- プロデューサー:池田朋之→岩田圭介(テレビ東京)・小水流正勝(創通エージェンシー)・南雅彦(サンライズ)
- 製作:テレビ東京・創通エージェンシー・サンライズ
- 著作:(C)1993 SUNRISE INC.・テレビ東京
[編集] 主題歌
- OP「アイアンリーガー~限りなき使命」(作詞:白井覚 作曲:由比正雪 歌:谷本憲彦(現・速水けんたろう))
- ED(1~26話)「Dreamy Planets」(作詞:真々花子 作曲:由比正雪 歌:横山智佐)
- ED(27~51話)「我等!アイアンリーガー」(作詞:白井寛 作曲:由比正雪 歌:松本保典・置鮎龍太郎)
- TVサイズは4パターンあり、週によって入れ替わり流された。
- 挿入歌(52話ED)「WITH~友よ共に」(作詞:真々花子 作曲:由比正雪 歌:谷本憲彦)
- 物語の山場で効果的に使用され、番組を大いに盛り上げた。最終話ではエンディングテーマとしても用いられている。
[編集] 放送リスト
TVシリーズ
- 俺の名はエース!(93.4.6)
- 俺たちの初勝利!(93.4.13)
- 目をさませケンカ牛(93.4.20)
- 魔球44(フォーティーフォー)ソニック(93.4.27)
- 対決! 剣と魔球(93.5.4)
- 奇跡を呼ぶ最終打席(93.5.11)
- 謎の新人トップジョイ(93.5.18)
- リュウケンがんばる!(93.5.25)
- ストリートバスケの罠(93.6.1)
- マグナムエースの秘密(93.6.8)
- 暴走のフィールド!(93.6.15)
- 遭遇! 奴の名はGZ(93.6.22)
- 燃える大氷原(93.6.29)
- 激突!七人の勇者(93.7.6)
- 傷だらけの激走!(93.7.13)
- 嵐が呼ぶ必殺シュート(93.7.20)
- 命懸けの大挑戦!(93.7.27)
- 輝け! シルバー魂(93.8.3)
- ゴールド三兄弟の逆襲(93.8.10)
- 閃光のシュート炸裂!(93.8.17)
- 地獄からの最強部隊(93.8.24)
- 限りなき大勝利(93.8.31)
- 悪夢の強制引退(93.9.7)
- 蘇れ! 炎のライバル(93.9.14)
- 自由への大脱出(93.9.21)
- 新たなる使命!(93.9.28)
- 戦え! 密林バスケ(93.10.5)
- 熱球のダイヤモンド(93.10.12)
- 電撃アタック作戦(93.10.19)
- GZ危機一髪!(93.10.26)
- 幻のチャンピオン(93.11.2)
- 熱砂の大盗賊(93.11.9)
- 炎熱の秘密兵器(93.11.16)
- 暁に消えた伝説(93.11.23)
- 走れ! ブルアーマー(93.11.30)
- 荒野のアイアンボウラー(93.12.7)
- アイアンゴルファー(93.12.14)
- はぐれリーガーの絆(93.12.21)
- 運命の大決戦!(93.12.28)
- 燃えつきぬ闘志!(94.1.4)
- 魂の勝利宣言(94.1.11)
- 激戦! ワールドツアー(94.1.18)
- 強敵! ファイター兄弟(94.1.25)
- 見えない突破口(94.2.1)
- 打ち砕かれた魔球(94.2.8)
- 熱きチームワーク復活(94.2.15)
- 熱戦! 嵐のスタジアム(94.2.22)
- 心の霧を打ちはらえ!(94.3.1)
- 目覚めた記憶(94.3.8)
- 地上最大のキックオフ(94.3.15)
- 終りなき大勝負!(94.3.22)
- 勝利への大行進(94.3.29)
OVAシリーズ「銀光(シルバー)の旗の下に」
- さらば友よ
- 約束の地
- シルバーの鼓動
- 蘇るエース
- 友よまた逢おう
[編集] その他
1994年、バンダイからゲームボーイ用ゲーム「疾風!アイアンリーガー」が発売された。
また同年、OVAで続編「疾風!アイアンリーガー 銀光(シルバー)の旗の下に」が制作されている。(全5巻)
[編集] 外部リンク
テレビ東京系(テレビ大阪・テレビ愛知を除く) 火曜18:30枠(1993年4月-9月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
疾風!アイアンリーガー
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テレビ大阪 火曜18:30枠(1993年4月-9月) | ||
疾風!アイアンリーガー
(本作より同時ネットに) |
大好き!ハローキティ
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テレビ東京系 火曜18:00枠(1993年10月-1994年3月) | ||
疾風!アイアンリーガー
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