物理主義
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物理主義(ぶつりしゅぎ、英:Physicalism)とは、この世界の全ての物事は物理的である、またはこの世界の全ての物事は物理的なものに付随する、とする哲学上の立場。一元論の一種。一般に行動主義、同一説、機能主義などは物理主義の一種とされる。主に哲学の一分科である心の哲学において、心身問題に関する立場の一つとして、二元論一般と対立する文脈で語られる。
目次 |
[編集] 概説
世界は物質で構成されており、物質は基本的な物理化学的法則によってその挙動が予測できる。
[編集] 批判
物理主義に対する批判はもっぱら、現象的意識、主観的体験、クオリアなどと呼ばれる意識の主観的側面について、物理主義の範囲内ではうまく扱いきれないのではないか、という点に集中する。
[編集] 知識論法
詳細はマリーの部屋を参照
知識論法は1982年にフランク・ジャクソンによって提唱された論法で、この世界に関しての全ての物理的な知識を得たとしても、まだ知らない事が残ってしまう、だから物理主義は誤りだ、という論証。
[編集] ゾンビ論法
詳細は哲学的ゾンビを参照
1996年にデイヴィッド・チャーマーズによって提唱された論法で、物理的な側面に関して全く同一だが、現象的な意識を欠く世界を想像できる、だから現象的意識は物理的なものに論理的に付随しているわけではない、ゆえに物理主義は間違ってる、という論証。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- (百科事典)「Physicalism」 - スタンフォード哲学百科事典にある「物理主義」についての項目。(英語)
- (文献リスト)「Physicalism」 - 「物理主義」について論じた文献のリスト。サイトMindPapersより。(英語)
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概念 | 心 - 意識 (現象的意識 - クオリア) - 心身問題 - 説明のギャップ - 意識のハード・プロブレム - 付随性 - 因果的閉包性 - 自由意志 - 汎心論 - カルテジアン劇場 - 認知的閉鎖 |
一元論 | 物理主義(唯物論 - 行動主義 - 機能主義 - 計算主義) - 唯心論 |
二元論 | 存在論(実体二元論 - 性質二元論 - 記述二元論) - 因果関係(相互作用説 - 随伴現象説 - 並行説) |
思考実験 | チューリング・テスト - 中国語の部屋 - 哲学的ゾンビ - マリーの部屋 - - 水槽の脳 - スワンプマン |
人物(日本国外) | デイヴィッド・チャーマーズ - ジョン・サール - ダニエル・デネット - ポール・チャーチランド - パトリシア・チャーチランド - コリン・マッギン - フランシス・クリック&クリストフ・コッホ -ジェラルド・イーデルマン&ジュリオ・トノーニ |
人物(日本) | 信原幸弘 - 金杉武司 - 柴田正良 - 河野哲也 - 西脇与作 / 前野隆司 - 茂木健一郎 - 郡司ペギオ幸夫 |
関連項目 | 理論物理学 - 脳 - 神経科学 - 認知科学 - 心理学 - 進化心理学 - 現象学 - 言語哲学 - 科学哲学 |