滑床渓谷
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滑床渓谷(なめとこけいこく)は、愛媛県宇和島市から北宇和郡松野町にまたがる渓谷である。四万十川支流目黒川最上流12㎞に及ぶ、県下有数の渓谷である。足摺宇和海国立公園に属する。
名前の由来は、ほぼ全域が花崗岩から成り立っているため、長年の浸食によって岩肌が滑らかになっていることに因む。落差80m、一枚の岩盤を滑るように落ちる雪輪滝をハイライトに、霧ヶ滝、象頭岩、太鼓岩、千畳敷などの景勝地があり、また豊かな自然の中に野生の猿や鹿が棲息。
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行政区画としては、雪輪滝をはじめ、渓谷の大半を宇和島市が占めるが、宇和島市街からまっすぐ通じている道はなく、観光開発に関わる自治体は松野町が中心である。
2006年8月15日のきょう発プラス! (TBS) によると、観光資源化を狙った安易なニホンザル餌付けのため、観光客に被害。子供連れでは危険もあり。宿泊施設である「森の国ホテル」の駐車場等では注意看板が掲示されている。
国道381号に立っている方向標識に従って県道に入ると、それまでと同様快適な2車線道路が続く。しかし、目黒郵便局前での分岐以後は、谷側にはガードレールが無く、山側には溝が有り、離合不能な箇所が点在する。